夫婦は話し合ってはいけません Vol,1
今朝は、下記の記事を読んで、落涙してしまいました。
「戦友たちの30年越しの告白」に感謝を。清原和博からの1本の電話。
鈴木忠平(Number編集部)
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6224901
私はあまり野球に興味はありませんが、さすがに清原さんに対してはその人生は甲子園球場を熱くしたことからはじまり、プロの野球選手になってからのドラマチックな人生に興味はなくなりませんでした。
今は成宮さんのコカイン疑惑やアスカさんの件で芸能界は揺れています。
今年のワイドショーは、ゲス不倫に並び、薬物事件が相次ぎました。
それで消えていった人、復帰した人、様々ですが、アスカさんのお茶を検査に差し出した事は理由はともかくとて、色んな事が屈折していると感じています。
そんな中、今朝の鈴木忠平さんの記事は、とても素直な気持ちで読めました。
どんな事でも私は自分の仕事に重ね合わせて考える癖があります。
夫婦においても、借金、ギャンブル、色んな問題を抱えるのですが、特に不倫に関しては、解決の糸口は、やった本人がどれほど反省をするかで、今後の違いになります。
私のところに相談に来られる悩める妻は、パソコンやスマホで、下記のワードを打ち込み、私のコラムを見つけて下さっているようです。
夫 浮気 どうしたら白状させられるか?
浮気を見破る問い詰め方
白状させて、浮気相手と別れさせる方法
つまり妻という思考は、白状させて、反省をさせたいという事しか、解決策を求めてないということです。もちろん他に何か方法を探しているとも思えますが、白状に拘るのは、探偵などを使ったら、費用が掛かるから、と言うのが大きいからです。
だから、白状がベストと言うより、費用を使うのは避けたいという気持ちが大きいし、若い夫婦なら結婚して、間もないことから、自由になる貯金がありません。
なので、出来るだけ費用をかけずに、夫の浮気を明るみに出すのは、白状させるしかないということになります。
確かに、浮気を認めず、反省もない夫には、白状させることから、始まるという気持ちは分らなくもありません。
つまり、白状させて、浮気を認めさせたら、反省をするという順番で考えているのだと思いますが、ここで疑問に思って欲しいのです。
白状して反省するというのは、誰が言っているの?本当にその通りになるの?と言うことです。
確かに、夫の浮気を終らせる事って、自発的に夫が幕を下ろすということは不可能です。
何らかの外的な要請や、時には圧力がないと、「嬉し、楽し」でやっている浮気を自ら、やめるはずはない
家族の大切さを妻が切々と訴えても、家族と不倫相手は残念ながら別格なのです。
それを、貝の口をこじ開けるように、無理くり白状させる事が、本人の反省に繋がるのでしょうか?
これまでは、カウンセリングという手法で、不倫問題の解決に答えて来ました。
でも、殆どの妻が、当方のところに来られる場合、「何か方法は無いか?」と言いつつ、夫に白状させたいという気持ちが溢れ、決めているのです。
当然、これまでと一緒では何も変わらないので、別のいい方法があればという事かもしれませんが、「白状させる」方法を取った後では、それはもう自分ではベストだった訳で、実行した時点で、夫には妻の手法は、それか、と思われているのです。それかが失敗したから次に、誘導尋問をするためのワードだけを聞きに来たということです。
優しい事を言っていては、白状しないということは分ります。
でも白状させるという気持ちは、反省を促すというより、怒りの方が前面に出てしまいます。
白状させるという姿勢は、どうしても上から目線になり、強さが出てしまいます。
強さだけでは、人の心は動かせません。
私は相談に来られた妻によく聞くのが、下記のことです。
今の中心にある感情はどんなですか?と。
失望、不安、焦り、嫉妬、迷い、怒り・・・・・
私の所に相談に来られる時点でどうしていいか不安だからとおっしゃいますが、実は不安だから「弱いタイプ」ではないのです。
たいてい白状を迫ったりしてるタイプは「怒り」の感情を強く持っている事がこの質問でわかります。
つまり、夫の裏切りに失望して、将来が不安になり・・・と、困っているから弱っているのではないのです。自分では不安は弱さと思いがちですが、妻のタイプによって弱さを「強さ」でしか、表せない人がいます。
そういうタイプが夫に白状させるという方法に走りがちです。
でも、そういうタイプに限って「夫とは離婚したくないのです」と私には話して下さいます。
その上で ご主人には、今回の事を、今の妻の気持ちをどんな風に伝えましたか?と聞くと
「慰謝料1000万円払わすわよ、といいました」と言われます。
慰謝料は決裂の言葉と夫には聞こえているでしょう。
夢にも「妻が離婚したくない」という風には聞こえないでしょう。
売り言葉に買い言葉・・・・これは分ります。
でも妻の強気な言葉は、夫はまさか夫と共白髪までと妻が望んでいるとはゆめゆめ聞こえてないでしょう。
それほど、強気な妻は、やり方を間違える方が多い。
出来るなら、すべてやり尽くした後で、私の所にどうしたらいいかと聞きに来るのではなく、
病気で言うなら 病気にならないためにどうしたらいいか、という予防医学です。
病気になってからじゃ遅いのです。
夫の不倫も重症になってから、妻が白状させるという、強い対立関係が生まれてからではなく、
その兆しが見えた時に、何をすればいいか、どういう考え方をすればいいのか?
危篤になってから、救急車で運ばれてくるようなことではなく、悪化する前に治療しようというのが、学びだと思うのです。
どうしてもカウンセリングだと、無茶苦茶になってから、助けて・・・という段階の方が多く、
手遅れになる事も否めません。
何なら、夫に白状させたいと拷問し、それでも認めなかったから、探偵会社に頼み、報告書を当方に
持参し、「この後、どうしたらいいですか?」と勇ましく来られます。
でも、この時点で夫の気持ちは引き潮のように引いてしまっています。
これを「失敗」と呼びます。
誰も最初から喧嘩をしようと話し合いはしません。
でも話し合いが 詰問や拷問になってしまうから、夫婦喧嘩になるのです。
貴女が話し合いと思っている事は 喧嘩なのです。
もう少し早い段階で、病巣を見つけられると何とかなるのです。
病巣は夫だという敵視した考え方ではなく、病気になる体質を知ることから始まります。
首絞めて、吐かすという白状は荒療治です。
今、私が取り組もうとしている事は、こういう事をお伝えする講座です。
来年にはスタートする予定ですから、どうか、あまり手荒な事はせずにいてください。
私は今朝の記事を読んで、清原さんからの電話を受けた、松井さんはきっと清原さんの心を感じたと思います。
覚せい剤は、簡単に縁を切れるとは思っていません。
心で反省しても、脳や身体が覚えているので、清原さんがこれで覚せい剤から卒業できるか、誰にもわかりません。
でも、少なくともこの「戦友たちの30年越しの告白(Number) 」の特集は清原さんの人生のバイブルになる事は間違いないと思います。
逮捕され、刑務所に入り、強制入院で病院で薬を抜いても、本当に心に刻むのは、こうして自分の事をまっすぐに思ってくれる人々へ感謝の気持ちを持つこと。これは本当の反省に繋がるとしたら、人の心って、やっぱり、愛だと信じたい。
もちろん、覚せい剤と、不倫問題を並べて考えていません。
別物でしかないとは知っています。
でも、人の心を動かす、感動を覚えるって事は、白状させて反省させて・・・・と言うのとはちょっと違うなと思います。
今回のNumberの特集を読んで、童話の「北風と太陽」をもう一度読んでみたくなりました。
そして清原さんに今回の事で、本当に覚せい剤をきっぱり断ち切る事を切に願っています。
では今日はここまで