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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

倫活のメカニズム

2016年11月13日

テーマ:倫活

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

その昔、私は自分の事務所に事務員さんを採用しました。
試用期間を3ヶ月と決め、とりあえず働いて頂きました。
人物的には悪くないのですが、どうも求めていた仕事をこなしてくれない。
何か、そういう不満を私も感じ、残念ながら3ヶ月でお引取り願ったという事があります。

これはその方の責任ではありません。
私が 物を知らなかっただけ。

経理の事を全く知らなかった私は、簿記何級と言われても、どのくらいの実力があるか知らなかったのです。
だから、私の求めているものと、その方の能力が違っただけ。

でも、お仕事をお願いする段階で、どうも進まない。
これは何故かと言うと その簿記の級数ではその仕事をこなせないということです。

例えば、会計士の方が、どのくらいの仕事をしてくれるか分らないという以前に、私はお願いしたい経理内容を、何級だったら処理できるのか、知っていないと面接をしても、本当に仕事が出来るかどうか、私には分らないのです。

つまり、この時のことだけを言うと、その人は自分の経歴を少し「盛った」だけです。
ある程度の年齢になると、就職も厳しいものです。
何社も受けて、中々採用されなかったようです。

それは恐らく、まともな面接官がいたから。
会計処理の能力を見るための具体的な質問が出来て、面接に来ている人の能力を計りに掛けられます。

でも、会計の世界に疎ければ、その人の言うことを信用するしかなく、実際勤めて貰ってその能力を見るというぶっつけ本番のようになります。
当然試用期間があるので、純粋なぶっつけ本番とは言えませんが、人物さえ悪くなければ、その世界のことを知らない私は、とりあえず働いてもらわないと分らないということです。
つまり、その人も中々就職できずにいて、疲弊していたのでしょう。
以前の職場を辞めてから、長い間、働いていなかったようで、一つ取り組む度に、ソフトメーカーに
電話して聞いていたということは、恐らく何十年か前のやり方しか知らなかったということです。

その人は、日進月歩している会計ソフトを知らなかった。
私は そういう人の「知らない」を知らなかったのです。

後々、別の私の友人に聞くと、その年齢の人なら、商業科のある高校でなら、誰にも卒業と共に与えられる資格でした。現にその友人もその資格を持っていたけれど、仕事をする為には専門学校で、もう一度学びなおす必要があるということで、特にその資格だけで就職できるものでもないということです。

だから面接でも、詳しい質問も出来なかった・・・・
これ、すなわち、私が見抜けなかったということに尽きます。

こういうことは夫婦の世界にも言えるのです。

浮気をされた方と、した方という分け方をすると、善良なる?された側は、そんな浮気なんてしませんから何も知らないのです。
知らないことを質問しても、質問になってないのです。
要は浮気を実行しているプロ?からみると、素人のされ側、つまり妻の質問なんて、誤魔化すのは朝飯前。
赤子の手をひねるより簡単な事なのです。

知らない事は 質問さえ出来ないのです。

これまで、カウンセリングという手法を持って色々お伝えしてきましたが、まず浮気のメカニズムを知ることから始めないと、要所要所の対策を聞いても、次の問題が見えた時、応用が利かないのです。

さっきの面接の話で言うと、質問はたった一つではいけません。
一つの答えから、その答えを信憑性も計る、次の質問が出来るくらい出来て、初めて、質問の答えになるように、疑問はできるだけ沢山のほうがいいし、質問の答えは、一度で鵜呑みにするのではなく、何段階にも渡り、それが立証できる質問が出来ないと、答えは出ないのです。

夫婦の話し合いをしてはいけないと唱えてますが、何も最初から無言でいよとは言いません。
むしろ同じ質問をするなら、骨のある質問で、あなたの疑問解明をしてほしいのですが、果たして質問が出来るかという事が言えます。

質問すら、「うるさい、これ以上、俺を疑うな」と逆切れされたら、事実究明の機会すら失います。
いえ、機会を失うというより、質問さえ許されないということです。

皆、妻は話し合いをしたいと、テーブルに着きますが、この質問さえ受け付けない状態。
これを「拒絶」と言います。

夫は拒絶を決め込み、妻は平和的交渉の話し合いを望む・・・・・・
このすれ違った意思の疎通は無理です。
では、何をすればいいかの前に、倫活のことについて「知る」必要があります。

倫活のメカニズム・・・・妻という、され側が これを知ることにおいて質問力が着きます。
何も、浮気に詳しくなって、浮気をしなさいと言っているのではありません。

そうではなくて、今から上ろうとしている山の標高くらいは知らないといけませんし、旅に行くなら、行程表くらいは、作りませんか?

何も知らないというのは、何も見えないのと同じ。
知らないから、教えてといっても、その教えられた答えが正解かさえも見抜けません。

夫の倫活で苦しんでいる妻が、「教えを乞う」のは、張本人の夫であるって、おかしくないですか?
それも答えを知らないまま、聞かされると、それは信じるしかなくなるのです。
逆に、信じないものなら、夫の反撃は目に見えてます。

こういうメカニズムを知ると知らないとでは、雲泥の差。
さあ、これからは そういうことの学びの場を準備中ですのでお楽しみに。

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