不倫保険?
よく夫の携帯を覗き見した妻がその行為に後ろめたさを感じ、夫からも責められる事に胸を痛めます。
確かによくない行為であることには違いない。
でもね、私は常々言うのですが、物事には「程度もん」と言う言葉があります。
道に落ちている100円を、交番に届けず、ネコババするのと、同じく道に100万円落ちているのをネコババするのとでは、ちょっと意味が違います。
刑法でいうと、共に拾得物の無届ということですが、刑罰の度合いが違います。
私はいつも犯罪に例えることが多く、いかつい感覚を与えてしまいますが、実際、刑罰の度合いが、悪さの度合いを表現するのにぴったりなのです。
拾ったお金を届けないと言うことでは罪は同じ。
でもその使い込んだ金額で比べると、無届だけでは計れないと思うのです。
それを今回はちょっと分かりやすい題材があったので、紹介します。
妻が夫の携帯を覗き見して、夫から何と言われるかというと
「人の携帯を盗み見して、もうお前の事は信じられない」と突き放されるのです。
でもね、ここでひるむことも、失望することもありません。
ここで私の持論である「悪さの程度もん」という考え方をします。
そもそも妻は何故夫の携帯を見たのでしょうか?
それは火のないところに煙は立たない、で恐らく夫の携帯を見る動機は日ごろから
夫の行動に不信感を持ち、色々問いただしても、夫からの答えがなかったから
自分で確信を得る為に、後ろめたさを抱えて、夫の携帯を盗み見したのではないですか?
その結果、妻の望まぬ結果。
つまり夫の浮気の形跡が、メールにはいっぱいあったとします。
それを夫に言った場合、夫の逆襲が先ほどの「人の携帯を盗み見しやがって」となります。
では人の携帯を盗み見した罪と、妻の追及にも嘘ばかりついて、結局浮気をしていたという罪の深さは
とちらが罪が重いでしょうか?
当然、夫の携帯を見て、何も浮気の形跡がなかったとしましょう。
そうなると夫は妻からあらぬ疑いを掛けられた犠牲者であり、妻は妄想に駆られた行為であると言えますので、これは夫もかわいそう。
でも 携帯のメールがなかったからといって、それは日ごろから妻が夫に浮気の疑いを口にしているから、先手を打って、メールをいちいち削除していることだってあるのです。
でも、実際に浮気の証拠と言える、メールや写真が出てきた場合、浮気をして妻を裏切っていた罪と
、いくら聞いても誠実な答えをもらえなかった妻が意を決して真実を確かめようとした行為と、どちらが罪が重いですか?と言うことです。
つまり、どちらも決して褒められたことではないと思います。
しかし、その悪質さ加減と言うのは、明らかに、その「程度もん」は違います。
ただそれにぐの根も出ないから妻をやりこめる為に反撃として言い出したのが、妻の行為を責めると言うことです。
これがちょうど、分かりやすいニュースがありました。
アメリカ次期大統領候補の、トランプ氏とクリントン氏の、暴露合戦です。
トランプ氏は簡単に言うと脱税をしていました。
それを選挙戦を前にして、密告でこの脱税を指摘されました。
それに対し、トランプ氏は脱税に関しては後々認めるのですが、その前には、その脱税ネタの
出所を「不正な手段で入手した情報だ」とヒラリー派を責めて反撃したのです。
事実は別として、とにかくその情報をこの時期に入手し、卑劣な手段で情報を手に入れたと反論したのですが、今となっては それは犬の遠吠えに過ぎません。
この例はとても分かりやすい。
トランプ氏も、脱税に反論が出来ないから入手ルートを非難したのです。
ね、こういう風に考えていくと、夫の反撃の言葉を恐れなくてもいいのです。
言葉を額面どおり受け取って、携帯を盗み見したという 不正な入手方法を非難される筋合いはないのです。
だって、携帯を見た罪と、実際浮気をした上で隠していた罪とを考えると、どちらの罪が重いですか?
こんな風に、罪の程度もんについて考えてみました。
自分の罪を認めたくない場合に、相手へ話のすり替えをするのです。
メールを見た罪が浮気をした罪を上回るはずがありません。
では今日はここまで。