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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

浮気の終結と継続の違い

2016年10月4日

テーマ:夫婦関係修復について

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

先日、友人とちょっとした同窓会をしました。
その人は 私と学生の時からの付き合いで、気心も知れて、何でも言える仲。
彼は役所務めの公務員の管理職。
そこそこの重鎮になっていて、お互い孫も出来て・・・・・
暫く会ってなかったけれど、仕事が忙しかったのだと勝手に思っていたら、そうではなかった。
実は彼は、ある女性と恋をしていて、最近終らせたばかりという。
それを聞いた私は慰めるよりも、職業意識が働き、早速モニタリング。
まず、終らせたという言い方に、私の仕事で出会う男性には少ないレアなケース。

私の仕事上、出会う男性はある意味、お客様です。
私がぶしつけに何でも聞ける訳ではありませんし、どちらかと言うと、男性相談者は構えるので、
すべて真実を話してくださるわけではありません。
男性は妻に何とか、ばれずに浮気をしてきて、残念ながら妻にばれて、離婚も迫られている今があり、それをどう回避したらいいかと 私共に尋ねられます。

そもそも男性は人に悩みを相談しようという気持ちはありませんから、来られた時点で私のことを
敵対視しています。
だから 私に対して正直に話そうと言うより、自分流にアレンジして、分の悪い部分は隠します。
なので、相談に来られても、自分の都合よくなる情報を欲しがってこられるので、おおよそ、心の交流までは至りません。

こんな風に言うと、相談者と心の交流が出来ない時点でカウンセラーとして失格です。
でも、言いたくない事は 私は力ずくで、聞き出さなくても、本当の言葉は、聞こえていますから、
全容は見えます。
ただし、言わない事には、こじ開けてまで言わせることはしません。
ましてやいいたくないならそれもその人の心の一部です。

ただ、言われてないことを見破ったようなアドバイスは その相談者が傷つきますので
余りしません。いいたくないことの口をかっぽじ開けても何も解決できません。
と、言うことで、事実と違うことを言っても、私は、それを嘘とは思わずに、「そこまでしか言えないのだ・・・今は」という考えをします。
ですので、その人の嘘には嘘の理由があるのだと考え、その人のいう嘘にお付き合いをします。

だから、私が相談者とあ~でもない、こ~でもないと意見を戦わせている内は、逆にまだいいのです。
本当にこの人は正直に自分の胸の内を明かせないのだと思うと、その人の事情に添う為に、アドバイスは出来なくなるので、静観というスタイルになってしまいます。

従いまして、男性の相談者とのいい仕事が出来る割合は、女性のそれとは劣ると考えています。

と、言うことで 男性からの相談で、実際自分が浮気をしたという相談も、自己弁護に終始するので
おおよそ真実の問題の核は私には見えていても、本人には見えてきません。

でもそれは仕方がないのです。
誤魔化した自供の中からは、真実の答えは見つかりっこないのです。

 だから 実際浮気をしたという相談者からも その本音は隠されたままですから、 相談者というお客様から男性の本音という情報は得られません。
いくら仕事だとは言え、相談者とカウンセラーというフィルターの掛かった関係で、本当の事って中々話せないものですし、見抜いたところで、何もいえないので、実際は集まってくる事例集は、斜が掛かったものが多いと言わざるを得ません。
その点は私の友人とは利害関係?が一切なく忌憚のない意見を聞くことが出来るので、私としたら、ルンルン、小躍りで会いに行きました。
そしてこの際だから、無遠慮にグイグイ聞いてきました。

普段はお堅いそのK君は、役所務めでもあり、一生懸命仕事をしてきました。
家庭では一男二女のパパで子煩悩。奥様とも何でも話をし、子供を預けてたまにはデートもするようです。そんなK君が、出会い頭の事故のように、ある女性と出会ってしまいました。

付き合いは3ヶ月。そこそこ濃い付き合いの日々だったそうです。
妻に隠れてコソコソしないといけない背徳感とスリル。
お小遣いも普段より沢山要ったので、決して褒められた状態じゃない。

そんな中、きっぱりとその浮気に終止符を打った理由は・・・・・・
それは恐らく、この先がどの道、傷ついたり傷つけたりが嫌になったと言うことのようです。

つまり 浮気の行き着く先は、誰も幸せにならないと言うのが見えたからだと思います。

そして、若干のプライド。
そこには 自分も傷つくということも含みます。
ある意味 男性の方が弱虫です。
この先の恋が怖くなったと言うより、傷つくのが怖くなったのと、究極家庭を捨ててっまでとは
思ってないため、この先、進むと、家庭を捨てないといけなくなることが見えたのだと思います。

だから浮気3ヶ月目で、自分から幕を下ろしたのだと思います

でもね、男性で自分から中々、恋を終らせることは出来ない人間です。
そんな時、無理くり終らせる事が出来たK君は、ある意味勇気があり、ある意味怖がりと言えます。

要するに、この先がイメージできる場合に限り、男性って道を選択すると言うことをします。

でもその道を妻がナビゲーションしようとした途端に、意地になります。

特に男性が妻に浮気を見つかり、詰め寄られた時に、「暫く考えさせてくれ」と言う答えのときは
たいてい、本当に考えたいのではなく、妻に見つかりタイムリミットになったので、相手の女性にどうしたい?とお伺いを立てる時間に充てられます。

だから夫の言葉を真に受けて、本当に考えさせる時間を与えては、相手の女性と絵を描く時間を与えるようなもの。
ましてや、浮気を見つけて夫婦喧嘩をした場合、浮気相手と別れてくると言って自宅を出た場合は、妻にばれたから、どうしたら今後、怪しまれないように、ミニ会議をしてきているに過ぎません。

だから間違っても、夫が浮気相手と別れてくると言ってもそれを信じ送り出しては駄目と言うことです。
「別れてきてくれるんだ」と夫に託すのは大間違い。
だって、今の今までばれなければいいやと、嘘をついてきたその、同じ口から「別れてくる」と言ってもにわかには信じられません。
これは、これまでの男性の証言でも分かっていることですが、妻にばれた時に慌てて女性に会いに行くのは、今後、どうやって会ったら言いか、打ち合わせに行く為です。
もっというなら、妻にばれた以上、相手女性への火の粉が掛かるかもしれないので、それをどう守るかという事を告げに行くのと同時に、万が一の妻からの攻撃に対し、どうシラを切るか、女性と口裏を合わせに会いに行くのです。
だから、女性もそこまでして自分を守ってくれるなら、不倫の形は納得行かないけれど、愛する男性に迷惑をかけないように、これからは二人が二人三脚で、むしろ一枚岩になって、不倫を水面下に潜らせようとするのです。
だから 妻が夫を問い詰めて、別れてきてくれと冷静に話し合っても、実はそういう話し合いは何の
役にも立たず、むしろ夫と浮気相手に証拠隠滅という絵を描かせてしまうことに妻がレールを引いてしまう手助けをすることになります。
これは 妻と夫が夫婦喧嘩のようにヒートアップしようが、冷静に話し合おうが、まったく夫婦の姿勢は関係ありません。
浮気相手とあなたのご主人は、妻に追い詰められたおかげで、益々二人は結びつきを強くしてしまうことになります。
だから、話し合いで活路を見出そうとすると 浮気する二人に逃げ道を与えることになりますから、話し合ってはいけないと唱えています。

おっと、横道にそれましたが、本題に戻りましょう。
そのK君のことを例に取ると、浮気が続くケースと、続かないケースとはどこが違うのでしょうか?

それは、妻が利口に立ち回ることもひとつ。
でもそれ以上に、普段の夫婦の関係が実際はどうだったのか?です。
つまり、夫が浮気して妻にばれても、結局妻のところが夫の居場所かどうかです。

もともと夫婦が冷め切っていて、妻の元に帰ったところで何もいいことがないと感じたときに、男性は浮気相手と妻とを天秤に掛けます。

その勝負に負けている場合、男性がよく言う、「居場所がない」と言うようになります。
夫のしたことを、話し合いという攻撃で攻めるだけでは、夫は逃げ場所を求めて妻から離れようとするだけです。
あくまでも妻の元に、子供の元に、そして家庭に戻ってきて貰いたいと思うなら、夫をそこまで遠ざける言動を妻がしてはいけません。
自分で夫を遠ざけるだけ遠ざけておいて、当方に相談に来て、実際の対策を考えようとすると、一言でも夫に嫌われる事をいいたくないといわれます。

違うのです、夫に嫌われるのは当方の指導によるものではなく、これまでの蓄積もありますが、何よりも妻が夫の計画を見抜けない事が、浮気を深くさせてしまうのです。

だから 浮気を終らせる方法は 妻が自分の手で何とかしようとするところに、落とし穴が発生します。

当方に相談に来られる方で 妻の説教が効果を発揮して、浮気相手と別れたということは殆ど聞いたことがありません。

そのK君は夫婦仲が最悪にならない段階で、妻が無言で気づかせてくれたという点が 浮気を終らせようと決めたのです。

自発的にK君が 自分で別れてくる余力を残している段階に、うっすらと「知っているぞオーラ」を出していたようです。

でも 私のところに相談に来られる相談者は、もう夫に白状させようと問い詰め、追い詰め、
もう妻の顔も見たくなくなるくらい、夫の余力を根こそぎ、奪い去っています。

そして当方に相談に来られ、私のアドバイスに対し、「そんなことして夫にこれ以上嫌われたくない」
と言われても、本当は夫婦の危機はもう少し前にあったはずです。

と、言うことで K君は妻に悪いな、という気持ちまでは奪い去りませんでした。
ここが 浮気が早く終るか、深海にはまらせてしまうかの、境界線のように難じます。

早く浮気を終らせるか、否か、その違いはまだ研究の余地はありますが、とりあえず言える大事なことは、夫がトコトン妻を嫌うようになるのは、夫は自分の浮気を棚に上げても、妻の鬼の形相から逃げたくなることは事実です。

と、いう事で今日はここまで

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