話し合いの効能
昨日は2歳と4歳の孫の運動会に行ってきました。
可愛い盛りで何を見ても、愛おしく感じます。
休憩中でも常に頭を撫でたり、手を繋いでいたい。
いつも触れていたいと思うのは まるで付き合いたての恋人のよう。
そんな中、ふっと考えていました。
2才半の孫は、まだ言葉がおぼつかない。
自分の事を、ほっぺを自分で突っつき、何かが欲しい時は「あや君も・・・」と表現します。
飴を欲しがる時は、ベタベタ引っ付いてきて、カバンの中を見たがる仕草をします。
靴の中に砂が入ったらしく、何か気持ち悪そうなので、靴を脱がして足の裏の砂を払ってやると、気持ちよさそうにニコ~と笑います。
でも、時には私には理解できないこともお嫁ちゃんはわかっている様で、何かを察して世話をしてあげてます。
以前もお嫁ちゃんの家族と一緒に会食をしに、お店に入りました。
子供達はお腹がいっぱいになれば、それぞれで遊んでいます。
そんな時、2才半の孫が 我々に背中を向け、壁側にぴたっと張り付いていました。
私は単にそうして何かを見ているだけだと思いましたが、やけに長いな~とは感じていました。
そうした時にそろそろ帰ろうかとなりましたが、孫ちゃんが固まっていて壁から離れないのです。
生ビール300円とかのポスターが壁に貼ってありそのポスターをピタッと体で隠していたのです。
恐らく 少し破ったのか、破れていたところが、孫ちゃんが触っていて少し、破れが大きくなって、それを隠す為に身体で隠していたから、動けなくなっていたようです。
もちろんお店の人には 一言声を掛けて帰りましたが その時のお嫁ちゃんの言葉が、嬉しかった。
孫ちゃんの頭を撫でて、罪の意識で動けなくなっていた孫ちゃんを壁から引き離しました。
私は孫の気持ちを考えると、胸が痛みましたが、お嫁ちゃんも孫を叱るのではなく、「最初から少し破れていたから、あや君だけのせいじゃないけど、お店の人にママから謝っておいたよ・・・そうかそうか・・・気にしてたんやね、大丈夫よ」
優しくさとしていました。孫ちゃんの胸の内もお嫁ちゃんの癒しの言葉も私には、ひさしぶりに忘れていた感情を思い出させました。
まだ話せない孫。
でも、言葉で表せなくても、何を思っているか保々わかります。
それなのに私の仕事である相談業の中で、夫が何を考えているか分からないと言われます。
山盛り話し合って、言葉では、伝え合っているつもりなのに、お互いの意思が伝わらない。
まったく会話が出来ない孫でも、何を考えているか、想像出来るのに、言葉を介しても理解できない夫婦。
そんな風に考えると、言葉ってあまり重要な事ではなく、相手を理解しようという気持ちがあれば、いいのではないかと思うのです。
ちなみに私は5ヶ月くらいの乳児が一番好きです。
こちらが話しかけると、ニコッと笑うのはもちろん可愛いですが、会話をしてくれます。
言葉にならない「あ~う~」と声を発します。
特に横において大人同士が会話をしていると、必ず横でベビーも声を出して会話に参加しようとするのです。
逆に泣いている時は、何で泣いているのか、眠たくてぐずっているか、お腹が空いて泣いているか、おおよそ
泣いている原因は母親なら分かります。
電車の中で退屈ならば、外の景色を見せてあげるだけで泣き止むのは母親ならみんな経験していることです。
こうして赤ちゃんの時は ほとんどが生理現象からの鳴き声だとしても、母親はそれらを聞き分けます。
不思議なものですね。
夫となる人と知り合って、その人と価値観を共有し、近しい感覚を喜び合って結婚したはずなのに、話し合えば話し合うほど
夫婦の会話はすれ違って行きます。
まるで 異国の人同士が、違う言語でお話しているように、会話が成り立ちません。
むしろ、会話と言葉で何かが隠されてしまっているように、会話は意味を持たなくなります。
そういう意味では、言葉なんてあまり意味がないのかもしれませんね。
会話って必要?
夫婦の会話はサイレント
今日は言葉の話せない2歳児をみてそんな事を考えていた一日でした。
では、今日はここまで。