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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

安心してください、夫の本音は読めますよ。

2016年4月9日

テーマ:大変だ!夫婦の緊急事態発生

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

長年のこの仕事柄、浮気をする男性の心の内は解ります。

でも、メンタリストではありませんから、テレビ番組でやっているマジシャンのように人の心をすべて読めるという事はありません。現在進行形の浮気に対してのみと、いう狭い分野ではありますが・・・・・・・。

言い訳の真意もほぼ解ります。それは やはりこれまでの経験による経験則です。
あ、経験則と言っても、私が不倫をたくさんしたという事ではありません。

相談者の妻が夫から言われた文言をお聞きすると、日本津々浦々、古今東西、浮気をする男性の言い分はほぼ同じです。
おかしいくらい、全国共通です。

それが夫の性格やタイプにより、表に見える態度が違ったりするだけで、根底は同じです。

A、強いタイプだと、妻の猜疑心を「責める」という事や逆切れで一蹴します。昔ちょっとワルだったタイプは、ややもすると暴力に出たりします。
でもこれは浮気が発覚したら困るという恐怖心の裏返しです。
強い口調の裏に実は、妻を恐れているタイプです。

B,反面、口のうまい、一見優しい人は、妻の猜疑心をうまく丸め込みます。営業職のような夫に多いケースです。
こういう男性も、妻の疑いをうまく返し、何なら優しくさえできてしまいます。ある意味妻を舐めているタイプです。

C,もう少し細分化すると、口がうまくて、清廉潔白を表に出すタイプの夫は「自分は色事には無欲」と言うように男性としての欲望をあまり持ってないという風に気取ります。草食男子で淡白で・・・・女性を「性の対象」とはしてないと表現します。
でも実は女性を物色していて、言葉で口説くのは得意な文学青年もどきです。言葉は詩的で案外モテます。
ハンターのように、「オス」を出さないので、女性は安心してしまうのですが、実は妻がその一番の被害者?いえいえ、ファンです。
だから知り合った当時から「ギラギラのオス感」を出していないので、まさか浮気なんてするわけないと妻が誤解をしているのです。

D、昔の時代、浮気は男の甲斐性とばかり、仕事もバリバリするが、仕事の糧のように必ず愛人も必要なタイプです。経営者に多いタイプです。これは元々、夫がやり手で、事業を引っ張ってこれた人ですから、当然妻も、支える力があるのでしょう。
そういう妻には感謝をしても、だんだん煙たがってしまいます。
しかし妻によっては、あまり夫の仕事に口出さず、事業に関与しないケースがあります。
この場合、夫はビジネスパートナーのような女性をそばに置きたがったり、逆に夫をちやほや褒めてくれる女性を求めだします。

この4つのタイプ以外に、とにかく女性好きで、浮気が絶えない男性や、素人の女性では満足せず、借金をしてでも、風俗に通う人もいますが 今日は大きく分けて この4つを観察していきたいのですが、実はこの4つにはある共通点があります。

それは 浮気が、ばれたり公になったら困るという夫の本音があります。
それが、夫のタイプによって、威圧的に出たり、丸め込み風になるだけで、結局浮気が表に出たら、という恐怖心を持っていると言えます。

ただ、強い言葉で威圧され続けてきた妻が、まさか夫には「怖がっている事がある」と言う言葉がピンときません。

しかし、ABCD、どのタイプの夫も「恐れている」のです。
それが、妻を恐れているのか、サラリーマンなら会社にばれるのを恐れているのか、世間にばれて公になると困る地位と名誉を失う事を恐れているのか、恐れている対象によって、夫の言い訳は違ってきますが、とにかく何かにおびえているのです。

そこを妻は知りません。
偉そうに口調も強い夫が何かにおびえているなんて、にわかには信じがたいとは思いますが、もっともらしい口実に「おびえ」とつろくしません。しかし浮気をする男性はみんなおびえているのです。

でも、このABCDの共通して言えるのは、一番恐れていることは、浮気相手の女性に、妻からコンタクトを取られたりすることです。
つまり一番守りたいのは、「浮気相手の女性」という事になります。

ここの心理をある意味、上手く活用していく事で、浮気を終わらせる事になりますし、浮気相手と別れさせたいならこの部分を鍵にしなくてはなりません。
浮気を掴んだら、一番、夫と女性を別れさせたいのは妻ですが、それなのに、発覚した途端、相手女性に妻が会ったり、電話をしたり、何なら浮気現場に乗り込んだりします。
この先、どうなるかと戦法も何も考えず、とにかく直談判をします。
何の武器も持たず、ただ丸腰で体当たりを試みます。
武器も持たない無策のことを、「無鉄砲」と言います。

それはひとえに、妻が「感情を抑えられなかった」という事に他なりません。

ではここで質問をします。
Q:物事をうまく運ぶには、何も先を考えずに、「無鉄砲」で行くのがいいか?相手の出方も何通りか想定して戦略を考えて行動するのがいいか?どちらが成功率は高くなると思いますか?
感情が抑えられないのは解りますが浮気をする男性は、色々準備をし、ある意味アリバイ作りもし、サラリーマンならなけなしのお小遣いも削って、浮気をしているのです。
かなり警戒心をもって、計画的に進めて、浮気を実行しています。

それに対し、妻は無計画で感情的にぶつかる事しかありません。
そういう計画夫と無鉄砲妻ではどちらの「策」が成功すると思いますか?

もう、答えは明白ですね。
でも 人間は感情の動物ですから、やってしまってから、それがうまく行かないとなってから、やっとこの方法は間違いだったと気づくのです。
そこで 当方に相談にこられるのですが、すべてやりつくしてから、来られます。
何なら、探偵を雇い、夫を追っかけまわして、調査をしたことがばれてから、どうしたらいいですか?という相談です。

その段階になると、夫との関係は最悪になっています。
何なら、その悪化した夫との関係に風穴を開けたくって、ばれてなくても調査したことを自から白状してしまいます。
そうしたら、夫からは、二度とするなと、約束させられ、妻は二度と夫を疑わないという交換条件を強いられます。

そうなると、今後の対策をとれば、妻は約束を破ることになり、夫との暮らしを失うかもしれないと恐怖心を持ちます。
当方が何かをアドバイスしても、とにかく夫に嫌われる事を恐れます。
再び調査をすることは、もってのほかですし、夫のいい分を聞き入れなくてはならないという事で手も足も出ないという事になります。
夫の心が離れることを恐れて、ひたすら亀のように首をひっこめたままでの生活を強いられます。
こんな何も出来ないくらい、夫に嫌われたくないという妻ほど、最初は何も考えずにイケイケドンドンで、行動をした人なのです。

そして 私に相談する段階で、浮気の証拠も撮れないし、夫と話し合う事は避けられて、休日も一緒に過ごさず、夫は休日出勤をします。
「その休日出勤はおかしいのじゃない?」という気持ちを抱いていても、もうすでに夫への猜疑心は捨て去ることを約束してしまっていますので、疑う事さえ許されないのです。
万一嗅ぎまわっていることを夫に知られると、それはもう結婚生活の終わりを意味すると恐怖に感じています。

でもね、ここは信じられないかもしれませんが こんな段階になっても、本当に一番怖がっているのは、「夫」なのです。
夫が「そんなに俺を信じられないのか?」という夫の本音は「どうか俺を疑わずに嗅ぎまわらないでくれ、嗅ぎまわって証拠を掴まれてしまうと、浮気が続けられなくなるじゃないか」
これが本音です。

つまり俺を信じろという事は、信じてくれという懇願なのです。
ここを読めずに夫の脅かしに負け、大人しくしていたら、そのうち、夫は一人になりたいとか、別居をして今の事を冷静に見つめなおしたいと言い出します。
でも、その言葉を鵜呑みにしてはいけません。
実はその段階では妻も、疲弊していて、「別居もあり」と離れて暮らすこともちらっと考え出します。

別居などをすると、浮気は継続し、実を結びます。
何故、夫が別居を言い出す理由は、浮気相手ともっと自由に会いたいからです。
何なら、単身赴任だって会社へ夫が要望を出して自ら別居を正当化させます。
これら、すべて、浮気の隠ぺい行為です。

浮気の実が実るという事を「離婚」と呼びます。
例え浮気相手の女性の事を妻が知って、夫に「この先、どうするの?もし別居したとしても その女性とは結婚しないよね?」
と確認しても、「その女性と結婚はしない」と言っても、この先になると、「事情が変わった」と言うだけです。
口が裂けても離婚して結婚をするとは言いません。

それを言葉だけに答えを求めると、夫は妻が安心する言葉をわざと言うしかなくなるのです。

単身赴任は、毎週末に帰ってきた自宅にも、段々足が遠のきます。
「仕事が入って今週は帰れそうもない」と言えば済むだけですから、とても浮気相手と会うのがたやすくなります。

それは何も単身赴任先でのデートとは限りません。
自宅のある地元で始まった不倫なら、その相手に会いに、自宅には寄らず、自宅の地元で女性と会っていることなどはよくあることです。

と、いう事で 言葉に頼る事はもう止めましょう。
言葉は、建前を言えますから 真実ではないのです。
何なら言葉は本音を隠すデコレーションです。
言葉を鵜呑みにしたりするのでは、話をしても意味がありません。
もちろん通常、何も問題がない夫婦には言葉というコミュニケーションは大事です。
でも、浮気という問題が起きた時は 言葉で解決をすることは無理というか、嘘をつかれます。
その嘘も見抜けないのなら、話し合いなどはしても意味がないと思うのです。

但し、言葉には その先に『目的』があります。その言葉を吐くにはそれなりの目的があるのです。
その目的を読めないと騙されてしまいますから 話し合いをするなら、色んな言葉を分析しようという心構えでないといけません。

先を読む目・・・・・・これがないと進んではいけません。
よく友人に夫の浮気を相談して、「焦ってはダメ、様子を見たら」と時間稼ぎを勧められます。
しかし ただ時間だけが過ぎるのでは ご主人も知恵を付けます。

妻は何もせずに時間の過ぎるのを、看過するだけでは、ご主人が計画を進めますので、妻と夫のどちらの計画が成功するか、の話になり、言葉の奥も読み取れず、時間が過ぎるのを待つのを無策と言います。

夫を信じて、疑う事はご法度というのは無策というよりか、無精です。
問題が起きたら、それは全力で解決をしないといけないのです。
何もせずに夫の言うとおりに信じていたら、信じた結果、離婚になります。

夫に嫌われたくないから、と信じた結果、離婚になるなら、嫌われても離婚を回避する方がいいじゃないですか。
それを同時に夫に愛され、再び夫婦がうまく行く事を望むから、何もできなくなるのです。

不良息子は母親なら叱って、更生させます。
こんなことを言ったら、息子に嫌われるから、と息子の好きなようにさせていたら、その息子はロクな人間にはなりません。
非行は、大人でも子供でも、してはならない事は同じです。
非行は放っておくと調子にのって、増長します。
子供がダメで大人がよしというのは、酒とたばこと運転くらいしかありません。
人の道に反れてはいけないのは 大人も子供も一緒。

非行少年は母親が注意しても「うるさい、黙れ」と反抗します。
でも、母親なら黙れと言われても、息子を更生させるために、嫌われても言い続けます。

それなのに、夫のすることは何故、「放任」なのですか?
夫にはしばらくは嫌われますよ。
でも、いいじゃないですか、離婚にさえならなければ。
それがベストとは思いませんが、その段階ではベターです。
それを夫に嫌われる事だけを恐れて逆らわずにいると、夫とは喧嘩にはならないかもしれません。
でも、最後に「僕を信じてくれて有難う。俺のしたいようにさせてくれ、、おかげで浮気はやりやすく、実を結びました」と
妻に感謝して最悪は家を出て離婚になるでしょう。

どうですか、意地悪な書き方で、むかむか来るでしょ?
でも私は これを読んでいる方に,ただ好かれても仕方がないと思っています。
嫌われても、私の言わんとしていることを理解してもらえるなら 本望です。
嫌われるか?好かれるか?は、大事な事ではありません。

若干歯に衣着せぬ言い方でも それが真実なら嫌われても、言わないと解らないのです。
夫の「逆らうな」的な言葉は、ある意味、言葉による制裁、つまりDVです。
ここを見抜けず、大人しく夫の浮気に蓋をしていると、浮気は成就します。

その結果、夫には嫌われません。
むしろ「好きなようにさせてくれてありがとう」と感謝をされます。
しかし、その結果夫を失う事になります。

今、ちょうど「嫌われる勇気」という本が売れています。
人に好かれる事は簡単です。
でも真実はそんな甘いものではありません。良薬、口に苦しのです。
嫌われても離婚にさえならないなら、修復のチャンスは訪れます。
チャンスさえ訪れたら、時間をかけてじっくり修復をすればいいのです。

今、夫に嫌われない事を一番に考えている場合じゃありません。
今、何もせずにいたら、嫌われず、好かれたままで、感謝はされますが 離婚になります。

離婚になるくらいなら、なりふり構わず、嫌われる覚悟で、浮気を終わらせる方法を考えないといけません。
一見、人に好かれる事は、簡単で済みます。
一見、耳障りのいい言葉は優しさではありません。
本当の人間の優しさは、強さです。

相談者に八方美人な答えしか言えないカウンセラーには問題解決をすることは出来ません。
私は耳障りのいい事は言えません。厳しい言葉も解決の為の真実なのです。

安心してください。
妻が浮気を見破ったからという離婚の理由はありません。
妻に浮気を咎められたからと言って、離婚にはなりません。

反対に浮気を知りながら夫の言いなりになった場合の方が離婚を招きます。
ただ、むやみに問い詰めたらいいかというと、それは違います。
それにはテクニックが必要です。
何でもかんでも、思い立ったら居ても立ってもいられなくなったと行動に起こすことを
「衝動」と言います。
冷静は何もしない事ではありません。
感情を抑え、衝動的な行動をしない。
夫の性格も相手女性の性格も、夫がどういうつもりでその女性と付き合っているか、それが読めると次の夫婦修復の段階で改善策が解ります。同じするなら次の段階を考えて推し進めていく事が効果を出します。
その為には浮気相手のタイプと、夫のタイプを考慮し、そして付き合いの目的か・・・・セックスが主に付き合っているのか、
趣味が合うからと始まった付き合いか、同僚か、既婚か、合コンで知り合ったか?
それを知って計画を立てる必要があります。
これを間違うと、夫婦の修復が叶いません。
ここの修復も視野に置いて浮気相手排除作戦を立てないといけないのです。

その上で大事な事は 先を読む力です。
すべて勝手に動いてごちゃごちゃにしてから、どうしましょうと相談される事が実は一番難儀なのです。
浮気の証拠も握りました・・・・後はどうしたらいいですか?と聞かれても、そういう妻に夫が、もう戻らないくらい遠いところに行ってしまってから離婚が目前になっている場合があります。そういう段階で相談されるのは、ちょっと手遅れ気味。
早期発見、早期治療とはいえ、衝動的に何をしてもいいとは思いません。
なるべく傷が浅いうちに取り組みましょう。
今、夫に嫌われる事を恐れているだけでは何も変わりません。
嫌われない事に重点を置いていたら、好かれたままで離婚になるのです。
嫌われる勇気・・・・まさにそれです。
嫌われても家庭を失わないなら、また好かれるチャンスも訪れるという事です。
ごちゃごちゃになってないなら、何とかなります。

では今日はここまで。

この記事を書いたプロ

村越真里子

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