後ろめたさ
寝屋川市の中学生2人が 先週末遺体となって発見されて、事件の中身が段々分かって来ました。
先週末から ニュースが駆け巡り、子供を持つ親なら、誰しも他人事とは思えなかったはず。
今後の予防の為に、子を持つ親は 今一度、子育ての事を考えさせられた1週間でした。
何故、子供が深夜に外出していたのか、何故、犯人は幼い子供を狙うのか?それは日常の生活の中に潜む、ちょっとしたことでも、一つ間違えば大変な事になるという教訓ではあります。
ネットの中では この中学生達の家庭環境の事などが、囁かれ、犯人が捕まるまでは 色んな噂が飛び交いました。
しかし、今犯人が捕まって見ると それぞれの親は被害者であるということから、その痛みを思うと、親の教育批判は、収まりました。しかしながら ある意味加害者でもあるという考えは 私たち子育てをする親も考えないといけない問題で、今回はむしろ痛ましい犯罪ということで 問題の中身がボヤけてしまっています。
昨晩「ワイドなショー」という番組で山口さんという女性コメンテーターの発言で、「もうあまり綺麗ごとを言うのをやめましょう」と言ってらっしゃいました。
殺された子供たちの親を痛ましいと庇うばかりではなく、子育てを出来ない親もいると言うことを いい加減、認めていかないとダメだと言ってらっしゃいました。
私もこういう夫婦問題の相談を受けていて、愛し合いながら結婚した夫婦でも、ドメスティックバイオレンスの暴力被害に遭う妻がいます。
そういう妻を匿う「母子シェルター」などがあります。子供と共にそこに逃げ込むのです。
親と言っても 誰でも親になれるのではなく、親以前、人間失格の人だっているのです。
肉親だからと言って、必ずしも いい親子になれない以上、子供だって母親から逃げられる施設があっていいと思います。
出来損ないの親を信じて、殺される子供がいます。
子供には 親しか信じられるものはないのです。
子供が、親から避難できる 避難所があってもいいという意見を言われていましたが 私も全く同意見です。
別に一生、親と引き離すとは言いませんが、人間には色んな感情の波があり、その被害にあうと判断したら 一時、避難してもいいのです。
そういう風に母子には避難所があって、子供だけの避難所がないのを問題視する時代になってきたのかもしれません。
私は日頃、夫婦問題を見てきて、結婚をしたからと言って、必ずしもいい夫婦になれる訳ではないと思います。
親になったからと言って、親の資格があるとは限りません
子供を産んだからと言って 誰しも母性愛が豊かとは限りません。
男性として生まれたからと言って、皆が仕事が出来る訳ではなく、女性だからと言って全員が炊事や家事が得意とも限りません。
そういう事で、何かあれば誰もが自分の身を守る事が出来る 駆け込み寺のようなものが 求められていると思いました。
で、今日、私が言いたいことは この犯罪をするという人の心理を夫婦の浮気問題に当てはめて考えてみたいと思います。
今、犯人は犯行を一部、認めて、ある意味共犯者がいて、その他には黙秘権を使っています。
気が付いたら車の中で子供が死んでいて、殺人は知人がしたと言っています。
こんな事、日本中の人たちが誰も信じてはいませんが、取り合えず シラを切れない、警察に掴まれている事は認めて、掴まれていないことには適当な事を言っていると言えます。
今、警察は この犯人の行動を、言い逃れさせないように シラミ潰しに 証拠を探しています。
警察だって この犯人の単独犯で、殺人犯で、ということは 分かっているのです。
でも証拠がないことは 適当なシラをきられてしまうため、言い逃れさせない証拠を見つける為に、暑い中 携帯電話などの
工作も立証させるために頑張って下さっています。
誰が見ても、分かりきっていることでも それを事実とさせて犯罪を立証させるためには その裏付けが必要なのです。
これって、何かに似てません?
そう、夫の浮気です。
怪しいということは 明白でも、証拠もなしに、問い詰めたら言い逃れされるだけです。
だから、怪しいということを立証させる証拠が必要なのです。
例え その証拠が浮気相手とメールのやり取りで分かっていても、それは動かぬ証拠とは言いません。
例え 女性と二人で旅行に行っていたとしても 今現在別れていなければ現在進行形であることを立証しなければ恐らく、ご主人は、浮気を終わった過去のものという可能性もあります。
痴漢などの犯罪は、現行犯でないと、中々逮捕出来ないのですが 浮気や 殺人などは その現場に警察や妻がいるはずがない。
だから 判明した時点では、それはもう過去の話になります。
ここで 困った事は 夫に浮気は終わった事と言われてしまうと そこにある意味安堵を感じる妻がいます。
安堵したら、せっかく終わったと言っている浮気を蒸し返すのは夫に失礼になるように感じて 夫の終わったということを信じてみようという気持ちが湧く事は無理ない事です。
でも本当に終わっているなら、家庭には平和が訪れてもいいのに、何かしらいつまで経っても不協和音。
これは 終わってないと考えるべきなのですが 一旦信じたいと思ってしまった妻は、浮気が終わったか、終わってないかの解明よりも、しっくりいかない夫婦関係の修復が先決と それを急ぎます。
事実に蓋をして、犯人以上に、なかった事にしたいのは 何を隠そう妻なのです。
犯人は、バレてないことには、できるだけ隠蔽工作をします。
そして、知られたくない事には バレないようにアリバイ工作します。
寝屋川の犯人に例えて言うと、平田さんの遺体は、無造作に 目立つところに遺棄して、男の子の遺体は、人目に触れない山の中に遺棄しました。女の子の体には30箇所ほどの刺し傷があり、男の子には1箇所のみの傷。
これから何が分かるかと言うと 私なりに想像してみました。
つまり 平田奈津美さんの捜査願いが出て、殺人が明るみに出た時点で 星野凌斗君も同じ時期、殺害はされていたのに、
平田奈津美さんの遺体は 車の出入りのある駐車場に無造作に置き去られ、星野凌斗君の遺体は中々発見されませんでした。
これは、平田さんの殺害が明るみに出た時点で、犯人探しをされることは必至です。
そうなると 犯人の山田は、過去少年への窃盗や暴行で一度刑務所に入っているので、少年を対象の犯人という名前は当然上がってきてしまいます。
だから、その目線を反らすために、女の子をターゲットにしたということで 過去の自分の犯罪から尻尾を掴まれなくするある意味、
カモフラージュです。
つまり、表に出せる問題は大げさに出して、本当に隠したい自分の姿は極力隠す、というのが 男の子と女の子の扱いの違いではないかと・・・・・・要は星野凌斗君が本来の狙いであるとわかると、犯人が容易に特定されてしまう事を恐れての遺棄だったと、私は読んでいます。
ちょっと こういう推理はふざけていると感じるかもしれませんし、まして浮気の事になぞらえて考えるなんて、今回の被害者には
申し訳ないと思いつつ、悪い事をして、それを隠す、という点においては浮気問題にとても、共通する項目があります。
人間の心理は 悪い事をすると、簡単には認めないし、隠したいと思うものです。
そして、妻を欺くためには 今、分かっている部分は、観念して、それは認め、分かってないことは、極力隠すということは、こうした犯罪と非常に共通した部分があると思います。
だから 警察は、先に証拠を掴み、犯人には言い逃れさせないように、嘘をつかれた時に、警察はそれを否定できる材料を掴んでおくのです。
決して、何の証拠も持たずに、「お願い正直に、白状して」なんてことはしませんし、またそういう事で 事実を話すはずがないということを知っています。
そういう意味では、先に証拠を掴んでおくと言うのは 浮気事件と共通しますね。
では、今日はここまで。