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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

浮気を繰り返す夫

2015年9月6日

テーマ:夫婦相性そもそも論

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

今日は「私が離婚を決意した時」について書きます。
人と人が惹かれあい、結婚をする時には、ある意味相手を尊敬できないといけません。
恋に落ちるきっかけは、共通項を見つけてうれしかったり、価値観に共鳴したり相手に共感できる部分がないと
まず恋には発展しません。
しかし 恋とは不思議なもので共鳴共感とは全く逆で、自分自身にはない真逆の部分に惹かれるというのも恋のなせる業です。
解りやすく言えば、女性でも内向的な人は 色んな事を気にせず、外交的な男性に自分にはない良さを感じ、
逆におしゃべりで外交的な女性は、人付き合いが苦手な男性には例え口数は少なくても、思慮深いと感じるようです。
共感性よりも自分にはない部分・・・・それの方が人と人を結びつける吸着力になるようです。
つまり、自分と真逆の部分が、おもしろく感じるのです。
そこで 惹かれあう事になるのですが、人と人が惹かれあうには共鳴性と真逆性。
その両方だとしたら、結局「すべてが好き」というのが 恋なのです。
もっと、砕けた言い方をすると、「なんでも有り」ということです。

そして結婚をし、やがて色んな不協和音が生まれ、離婚に至る夫婦がいるのも現実です。

では離婚になるときは どういう状態として現れるかというと、相手の否定です。
あれだけ共感し、共通項を見つけて結婚した相手を、否定するという悲しい事が起きます。

結局、何でもアリで始まった恋は 「何もかも嫌い」ですべてがいやになり終わります。

相手がおおらかな人でざっくばらんな所が好きになり結婚しても別れる時には、何も考えてないいい加減な人になりますし、金銭的に堅実な人と思っていた夫が、結局別れる時には貯金を隠し独り占めするケチな男になるのです。

物事には何でも、裏と表があります。
物事がうまく進んでいるときは それは表のエンジェルの部分として出ますが、うまくいかなくなった途端にそれは裏の顔を見せ始めます。
それは その人自身が、裏の顔と表の顔を使い分けているというよりは、相手を見る、こちら側がどの方向から見ているか、つまり表が見える場所に立っているか、裏が見える立ち位置か、です。

でも もう少し冷静になってみると、きっとその両方の面が見える位置はあるのです。
つまり面と向かうか、後ろに回り背中を見るかの違いですが、実は顔でいうと、横から見ると前も後ろも見えます。文字通り、横顔です。
横顔を見るという冷静さがあれば、もう少し盲目の恋から目が覚めます。
そこで長所も短所も両方見ることが出来れば、短所は長所で帳消しにされます。
もちろん逸脱して短所の方が多い人は別ですが・・・・・・

人間結婚生活を続けるには 短所があっても 長所がそれより多ければ、余りある長所で補えるのですが あまりにも短所が多ければ、それはカウンセラーに相談すべき問題ではなくなります。
つまり、夫の短所に妻が我慢が出来ないなら、それを耐えていくのは拷問に等しいです。
しかし、夫の性格が粗野であっても、稼ぎがいいし、子供を育てられることが妻にとってメリットになるなら
その天秤量りは妻の物差しになります。

夫の欠点に対して目をつむる方法をと望んでも、所詮自分以外の人間性を まわりが 変えるなんてことは、誰もできないのです。

例えば浮気性の夫で、これから先も浮気をするかもしれない、またはいくら言っても 浮気をやめてくれないとしたら、それは苦痛に決まっています。
でも、いちカウンセラーが相談者の向こう側にいる夫の趣味を変えてみせるなんて神業は私にはできません。
夫の欠点に、いちいちイラつかない方法はないかと問う妻もいますが、同居する人間の短所に平気になるなんて
それは嫌い以上の感情です。
つまり、愛の反対語は無関心ですから。
私への相談で、時々開口一番、「離婚を考えています、どうしたらいいでしょうか?」というものが多いのですが
よくよく聞いてみると 夫の浮気にもう疲れ果て、いっそ離婚した方が気持ちが軽くなるのでは?という意味で、
夫の浮気が辛くてしかたがない、と言われるのです。
いくら浮気をやめてと言っても聞いてくれないので、一緒にいると苦痛だから、いっそ離婚したいと言われます。
でも、本音を聞くと、離婚したいのではなく、離婚したいほど苦しいという事です。
これは 通訳すると離婚したくないという事です。
上記に書きましたように、愛の反対が無関心です。
本当に愛情がなくなれば 夫の行動に一喜一憂はしません。
どうでもよくなります。
それが一喜一憂するということは、無関心でいられないという事ですから、それは愛情の裏返しです。
よく相談者の妻に「どうなれば、いいですか?」と聞くと、「夫の欠点が治り、浮気を止めることが出来たら修復したいです」と言われますが 相手が善人になってくれることが夫婦修復の前提だとしたら、相手に条件を出している時点で 夫への期待です。
正直、相手に期待している段階で、それは裏返しではあっても愛の変形です。
そんな風に 相手にこだわっているうちは中々離婚できないと思います。

相談者はまるで 開口一番は表題のように、「離婚したい」と言われますが、そういう風に言う人ほど、離婚の決意ってできてないんだな~と感じます。

おっと、また話がずれました。
今日のタイトルは 私が離婚を決意した時、でしたよね。
本当に離婚を決意するときというのは 意外と心は静かになっています。
もう、伴侶という気持ちはなくなり、冷静に短所も見れます。
いえ、見れますというより、夫の欠点が治るなんて期待は捨てています。
むしろ、一番好きな面が 一番嫌いになっていることさえあります。
恐らく、元夫も私に対してはそうだったかもしれません。
一番好きだったロマンチックな部分は 他の女性にロマンを求めたのかもしれません。
非日常的な事がロマンに思える元夫は生活という日常はロマンを嫌います。
子育て、生活に髪を振り乱している私にはロマンチックな感情を持つはずがない。
そうなれば 非日常的な、外の女性との営みは、刺激になります。
こうして 刺激を何よりも好む男性は、安定した結婚生活には、すぐに飽きます。
それが浮気を繰り返すメカニズムなのです。

つまり長く、落ち着いた生活を望む妻とは、真逆に夫というオスは、刺激を求めて 外へと目線を向けます。
そういう本能で生きている夫から よそ見という趣味を取り去るには 去勢手術かホルモンを減少させる注射をするしかないのです。

では、どうしたら、いいか?
そこで 相手が変わってくれなきゃと考えているうちは 何も変わらないという事を知っていただきたい。
そこからがスタートです。
では今日はここまで。

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