似非(えせ)夫婦修復
最近 この言葉をよく耳にしますよね。
そう、肉体改造ジム、ライ○ッ○のCMです。
マンツーマンの個人指導で 週に2回ほど 筋トレをし、自分では完全に糖を抜いた食事管理。
3食すべて、スマホで撮影した食事を トレーナーに送るそうです。
そして、結果をコミット(約束)するのだそうです。
では この結果を約束するのは誰なのでしょう?
これは トレーナー側と お客様側の両方です。
企業側は お客様が日常生活の食事療法もしっかり守って下さいね、と言います。
そして企業側の仕事は お客様が筋肉マシーンを使う際のサポートをするのです。
この2人3脚の作業が 痩せてイイ身体を作る事を成功させるのです。
もっと言えば いくらジムでマシーンを使っても、家に帰って隠れてお酒を飲んだりしたら台無しになるのです。
そのライ○ッ○は 30日間の返金制度を取ってますが、これは真面目にプログラムを守ったが、結果が出なかった人への制度で 自分で途中で嫌になったから返金してというのには 応じて下さらないと思います。
この結果を約束するという制度は、企業側だけが約束するのではなく、お客様側もプログラムを守るという事を、ただ約束するだけではなく、実行するという約束です。
だから 実行出来なかったり、実行はしたが完璧にはやらなかったというのは、結果につながらないのです。
これを考えると、ライ○ッ○は凄いな~と思います。
人間、約束は交わせても、完全に約束を守るのは,至難の業です。
私も結婚生活をしている時に 元夫には色々約束をさせました。
そこには 声を大にして約束してくれたり、何なら誓約書にして、サインもくれました。
でも、約束を守る自信はあるかと聞くと「ないっ!」と大声で言いました。
そうです、人間って 目指す事はしても、それを果たす事は中々、むつかしいのです。
では、今日のテーマ。
この夫婦の問題において約束って何なのでしょうか?
それは夫婦間でも交わしますが 家事や育児分担も約束します。
でも今日は あえて 私共とお客様、つまり相談者との約束について書いていきます。
私のところに来られた相談者には 今後何をすればいいか、提案します。
その提案に賛同してくださいますと、これからする事、また逆にこれからしてはいけないこと。
それを約束していただきます。
しかし それは別に紙面で交わすわけでもなく、もし約束を果たしてくださらなくても なにかしらの罰則を与える訳でもありません。
まして、物ではなく人がすることなので 100%絶対にうまくいくとは こちらも約束できません。
要は 人と人との問題に 100%完璧なゴールなどないのです。
だから こちらも 約束も断言もできないのです。
人生、人が保証をしてくれることって 保険会社くらいしかありません。
その人の今、起きている事は その人の過去の集大成ですが 別に自分を責める必要はありません。
人間は学習出来る生き物ですから これまでの事で学べばいいのです。
でも 夫の浮気を攻め、あいかわらず詮索ばかりを口にすると いくら新しいプログラムを伝えても
無駄になります。
そういう事で 相談者は 夫婦修復や 浮気相手を排除するためのノウハウを聞きたいと思って相談をされるのですが、その先の相談者の生活スタイルが 物事を決定するので 私だけがコミットしても意味がないのです。
ここからはお説教だと思わずにお読みください。
相談者が陥りやすい間違いは、夫婦の問題を回りに解決して欲しいと思っているのです。
もちろん自分で何もしないわけではありませんが、自分では万策尽きているから色んな所に相談されるのですが
結局 その後は相談者本人の努力によるところが大きく、相談者に宿題が出るのです。
しかし、ここですれ違っているのは 相談者は自分が出来る事は「それはそれとして・・」自分では考えられなくなっているから、外堀を埋める方法を聞きたいと思っているのです。
もう少し意地悪ないい方をすれば 自分以外の所に答えを求めているということは 根本的な原因は外にあると考えています。
でも これは浮気問題に限って言えば、当然ご主人が浮気を始める原因は夫婦という二人の組み合せで起きている問題かもしれません。
しかし当方に訪れる方は その夫婦の問題を自分で解決をしようと夫と話し合いを重ね、相手を攻め、脅かしをして、夫の気持ちが 尚更引き潮のように引いてしまってから、妻側が来られる
これ以上、夫に嫌われたくないから 一足飛びで夫の気持ちを取り戻せる方法を求めて来られます。
その夫の気持ちを取り戻せなかったら、困るので 一発で成功する方法以外は 取り組みたくないということです。
またその方法は出来れば 手荒な事ではなく 限りなく夫にとっても好ましい方法を教えて欲しいという気持ちがあります。
確かにお気持ちは分かりますが 自分の手元では失敗ばかりの連続だったからその手元を離れた途端、
一回で成功させ、失敗は許されないということです。
これが成功するなら 取り組むけれど、一発で成功しないならやらないという訳です。
それは 私へ高飛車な意味ではなく、もう今まで色んな事をやり尽くして、夫側からの最終宣告をされてしまっているから もう失敗は許されない段階か、もしくは 妻のやり方に対して夫がキレて「俺に逆らうな」と妻には脅威の存在になってしまっている場合です。
ここまでの段階になっていながら 夫と仲良くしたいというのは本当に夫の事を愛しているのかいささか疑問ではありますが、言い換えれば これは夫の逆ギレであり、脅かしです。
何なら、生活費を入れなくするぞ、とまで脅かされているなら精神的DVであり、経済的制裁といってDVだと言う事を妻には自覚して欲しいのです。
これを愛と勘違いして夫と離婚したくないのですと言ったって、こういう脅かしをする関係性で 今後も妻とうまくいくはずがないのです。
でも 子供もいるし、今の浮気を単なる事件だと考えると、罪を憎んで人を憎まずという考え方もあります。
世の中には夫の浮気ははしかのようなものと言う事を言う人もいますので これを一種の病気と捉えると、様子を見ようという考え方になります。
罪は憎んでも夫は憎めないということは分かりますが 一種の病気だとすると、しっかり治療はしておかないと
生活習慣が変わらなければ同じ病気に掛かります。
友達に様子を見たら、と言われたから暫く 放っておいたという妻がいますが、そういう妻こそ、夫は浮気を繰り返すのでしょうか?と問われます。
今後、同じことを繰り返さないか、本当に不安であれば 病気になる原因ぐらいは捉えておかなければ、今度は舐めている分だけ、一層ひどいことが起きたりします。
もちろん 浮気を起こすのは ご主人本人ですが、それを見過ごしたとしたら、黙認という原因があります。
ここは妻を攻めていうのではありませんが、「どうしていいか分からなかったから」と言われます。
でも 当方を検索して見つけ出して 私と会うことになったということは 結局もう少し早く私を見つけ出そうとしてくださらなかったというのも 一つの黙認です。
とどのつまりになってから 当方へ求めるノウハウは 一回で成功することでないと、取り組まないということが
問題を先送りにする性質を物語ります。
夫が原因を作っているけれど、その後を何とか自分で解決したいと頑張り それが叶わなかったとしても 妻は自分が原因と責めないでください。
責めている暇があれば 一日も早く次の事を考えましょう。
誰に相談するか様子を見ようとアドバイスをした御友人が 離婚を5回も6回も繰り返しているプロなら、その通りにしてもいいでしょう。
また私のように 夫婦の問題を取り扱う仕事をしている人なら アドバイスも聞いてもいいでしょう。
でも その友人が何故 様子を見ようと言うかというと、人の人生に責任のある発言をしないから とりあえず問題を 今自分の前から 通り過ぎてもらいたいからです。様子を見た結果、別の問題になっても、その時にはその友人の手を離れた後だから さほど責任を感じないということです。
無責任とまでは言いませんが、誰も人の人生に責任を持ちたくないのです。
むしろ 責任を持つとはいいませんが 責任のある発言をするのは プロがお金をもらってする仕事だけです。
いくら友人だからといって、親友だったら余計に自分の言葉で何かが決まるような事は避けたいものです。
だから 万策尽きた妻はプロのところに相談に来たと言われても、今まで放置していたことにより、もう取り返しつかず、余談を許さない段階まできていて、それで一発逆転、失敗はしたくないという考え方が、無茶というものです。
わかるんです、わかるんです。
辛い経験をしたら 二度とそんな思いをしたくないと、恐怖心になるのはよくわかります。
でも、それが夫に脅かされての恐怖心から来るものなのか、本当に愛していきたいのか?
そこを見極めていただきたいのです。
本当の愛ならば 私はお付き合いします。
本当に大切にしたいなら 一発で成功したいなんて我がままを言わないこと。
これまで 失敗をしてきたなら それを学びとしてやって行けばいいのです。
ノーベル賞をもらった、偉い学者でも一発でもらえた訳ではありません。
研究者は失敗に失敗を重ね、その結果に成功があるのです。
でも、ご主人に「今度俺の事を詮索したらもう離婚だ」と 宣告されているなら そこに「からくり」があるのに
それもわからずに 逆らわないという猫でいいのですか?
私に 多少失敗しても 夫とやり直したいという約束をして下さるなら、私も約束します。
「やってみないと分からないけど、やってみようよ」です。
心配しなくても、たった一回で 人生がひっくり返るなんてことはあまりないです。
むしろ 何もしない方が 最悪のことを招きます。
ただ ご主人こそが自分の目指すことを一発で早く成功させたいから、妻に邪魔されたくないのです。
ね、ご主人に対して従順であるということがいい結果を招くとは言い難い事もあります。
そういう意味で 一発成功を願う面倒くさがりは 私はお手伝いできませんが、私と一緒に頑張ってみるという方には、私はエスコートします。
今は成功するかどうか見えないけれど、その道は歩みましょう。
間違った道を歩いているままでは、間違った方向に行ってしまいます。
ただ、人の人生の結果は誰も保証も約束もしてくれません。
でもこれだけは言えます。
今、間違った事を訂正しないままでいると 恐らく妻が望む結果は出ないでしょう。
放っておいて、いい結果が出るなら それは運だけの話ですが 運に望みを賭けるのをギャンブルと呼びます。
運だって ○か×か、悪い結果も半分半分、でもそれではあまりに無責任。
自分で責任を持てないのに、人の手に渡った途端に責任を求めるのは、ちょっとどうかな?
そういう事で 自分の人生を運に託さず、ダメ元でも頑張ってやり直す。
少なくとも 何もやらずに星に願いを賭けるよりは いい人生があるに決まっている。
こういう考え方に、賭けませんか?
あれっ?またギャンブルっぽくなってしまったかな?
でも人生って やっぱりギャンブルです。
結婚した相手も、ギャンブルです。
その人と一生添い遂げれるかどうかなんて ギャンブルです。
結婚した相手が 一生自分の事を愛してくれるかなんて、運がよければ、です。
人生で起きた事を嘆き悲しむだけではなく、その場その場で対処して行く。
これが生きることに大事なことです。
失敗したから 今度は二度と失敗したくないというのは分かりますが そんな失敗しないと約束してくれる
物があったとしたら それこそ眉唾ものです。
失敗しても、次にうまくなっているのです。
そういう風に考えていきましょう。
では、今日はここまで。