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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

運命と相性

2015年4月11日

テーマ:夫婦相性そもそも論

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: お見合い

私の所に寄せられる相談の中で、交際期間が長く結婚した人たちや、同棲期間を経て結婚した人の中に、
結婚した途端に夫婦関係が壊れる人が少なくないのを実感します。
昔、女性は貞操観念の意味から結婚前に男性と深い仲に無う事を、親は禁じたものですが、最近の親は一緒に暮らしてみないと、見えない事もあるから、娘を持つ親でさえ、結婚して、「あれっ?違っていたよ」と気づき離婚をするより、一度一緒に暮らしてみることを反対しなくなっていると思います。
しかし、いろんな夫婦の相談事の中で、では同棲をしたから、離婚にならないかというとそうではないケースが多くあることも実感しています。【同棲≒長い交際】も同じような意味で捉えてくださって構いません)
つまり長く見てきた相手が結婚した途端に、豹変したり、あれ?こんな人だったっけ?ということは多々あります。
これは本当に豹変したのか、実は交際期間の中でも、見えていなかった部分か、意図的に隠していたか?
または、あばたもえくぼで多少の短所も、湾曲して解釈していたか?ということになります。
ただ、同棲と結婚の違いは親族との付き合いを省いた物であるので、ざっくりした言い方をすると、その責任を負わないのが同棲と言えます。(もちろん100%の断言でない事や例外がある事は御理解ください)
だから 親族との付き合いや法事などの関わりを持ちだした途端に、そこには問題の数は、同棲をしていた時より、増えるのですが、本来はそういう難題を乗り越える力を付けるのも、同棲期間中のノルマかもしれません。
でも事実、私の相談業の中だけの統計では、特に交際期間が長かったからとか同棲をした夫婦が長持ちするかと言うのは、あまり関係がないように感じています。
では、どうしたら夫婦が共白髪までいけるのかは、一言で言えることはありません。
要は、組み合わせの問題と感じる事が多いのです。
私は若い頃、結婚してまもなく、公営住宅の抽選に当たり、団地に住んでいました。
その頃、元夫の同僚で、Aさんという男性も同じくその団地に当選しました。
お互い、若くして結婚し同じ頃に子供を産み、休みのたびにどちらかの家で夕飯を食べる事を恒例としていました。その同僚の妻も、とても気さくな人で、後に私の親友とも呼べる間柄になっていきます。
そのAさん夫婦の例でいつも思うのですが、そのカップルも私達夫婦同様、早婚で、お金のない新婚時代を過ごしました。その夫婦は元ヤンキー同士というタイプで妻は当然料理などを出来るタイプではなく、御料理教室なども行っていません。そんな中、貧乏時代を支えた料理はインスタントラーメンで、お腹が空いた時に手早く作ってくれる妻の出前一丁が最高だとおノロケを言っていたのを今でも懐かしく思い出されます。
そうです、その妻は特にこじゃれた料理は作れないのですが、何といってもお腹が空いたと訴える夫に、待たせることなく、大好物を作ることができたのです。しかもAさん曰く、妻の作るラーメンは、固ゆでで、スープ若干濃い目、その上ラーメンを食べ終わる頃には、ラーメンツユに、投入できるよういいタイミングで白ご飯が用意されているようで、いろんな好みが、絶妙らしいのです。
多少の新婚時代のあばたもえくぼを差し引いても、「善き嫁じゃ」と豪語していました。
それに反し、同じくママ友で、B子さんという団地の友達がいました。
B子さん夫婦は、夫婦ともが大手の旅行社で職場結婚した夫婦です。
B子さんの夫は、実家がお食事処で、まあまあ裕福な家庭の長男です。
その夫は子供の頃から舌の肥えた親に育てられているので Bこさんが努力して、どんな食事に出しても、ご主人は満足せず満足はしてもらえない事をよく私に愚痴っていました。
確かに料理は得意ではないB子さんは段取りの悪く、夫のお腹の空いたタイミングに手早く料理を出すことなんて出来ませんでしたが、A子さんみたいにインタントラーメンを良しとする夫でなかった事も災い?しました。
そうして妻をなじり、夫婦仲は悪化していきました。
結局色々あった2つの夫婦ですが、誰が悪いとかの問題ではなく、組み合わせの問題です。
インスタントラーメンを喜ぶ、やりやすい夫だったAさん夫婦。
私の元夫は、若い頃からお酒飲みで、ちょこっと小鉢で何品かアテを好みました。
当然、そんな元夫に、いきなりインスタントラーメンを出したら、夫婦喧嘩になります。
だからA子さんには Aさん夫だからうまく行くという組み合せ。
私は、結婚料理は得意です。
もし私はB子さんのご主人の胃袋なら満足させられたかもしれませんが、私はB子さんの夫と結婚はしていないから、意味のない仮定です。
私の元夫からしたら A子さんの手料理は、イマイチでも A子さん夫にすれば、善き嫁なのです。
皆、若い頃の話なので、その登場人物達が、いろんな事をわかった上で、相手に合わせて振舞うなんて器用な事はできるはずはありません。だから夫婦円満秘訣などのノウハウではなく、単純な事なのだと思います。
Aさん夫婦なら、お腹の空いた夫を満足させることがこの妻は何かをよく分かっていたと言うだけの事。
B子さんは夫の望みを知りつつも能力がそれに追いつかず、夫がそれに腹を立てていたということ。
今、夫婦修復や、円満術などのノウハウ本がいっぱい情報はありますが、本当はそんな難しいことではなく、どの夫婦もお互いを満たしていたかどうかが分岐点になると思います。
実はAさんは、あまり細かい事をいうタイプではないので、腹を満たしてあげれば、満足してたタイプです。
でもB子さんは料理は苦手ですが、綺麗好きで、家は大変整頓され、同じ団地なのに、別の空間の様でした。
しかしB子さんの夫は、家の掃除に時間をかけるくらいなら、料理を習えとばかりに妻を料理教室に通わせました。それでも、満足しなかったB子さん夫婦は、やはり組み合せの問題なのでしょうね。
おっと、そんな風に組み合わせの問題を言ってしまうと、私の職業としては身も蓋もなくなりますね。
だって、本当に夫婦が組み合わせとだけ言ってしまうと、あまり努力が意味がなくなります。
組み合わせや、相性が一番だとすると、人は恋愛などする必要がなくなります。
むしろ、生年月日や、姓名判断などの占いで、相手を選べばいいという話になります。
お見合いなども現代は、パソコンで自分の望みを入力するシステムになっていますので、結婚相談所でも
何月何日に生まれた人と、限定して、極論を言えば、見合いなどもする必要なく、結婚すればいいということになります。
でも、ここで同姓同名で、同じ生年月日の人がいたとしたら?となると、やはり最後はフィーリングということになり、会ってみないと分からないということになります。
そうです、結局相性が良くても悪くても、恋の始まりはフィーリングが合うかどうかです。
フィーリングが合えば誰が何を言おうと結婚へ向かいます。
止められないのです。
善し悪しで結婚を決めるのではないのです。
結局相性が決めるので、これを最初は組み合わせがいいと感じてしまう、恋のマジックです。
結局出会って、好きになってしまうと、それは結婚へ進む縁があるかどうかです。
例え世間が反対するような相手であっても、縁があれば逆らえないのです。
こうなると、私は運命論者のようになってしまいますが、何故こんなことをいうと、よく相談者からの質問で、
この夫との結婚は間違いだったのでしょうか?と聞かれる事です。
では、例えそういうことを言う人に結婚前に、この人と最後は別れることになるから、別れなさいと言ったとしても
言うことをきかなかったと思いますよ。
だから、結婚相手として失敗だったかどうか、考えても仕方がない。
誰が反対しても、結婚に向かっている勢いのある時は誰も止められないという事が言えます。
結婚するのが運命だったら、離婚するのも運命。
ならば、その相手とは結婚しなければ良かったということではなく、離婚するという運命だとしたら、当然結婚をしなくては有り得ない話。
ということは結婚が失敗だったかという質問をする前に、まず親や人のアドバイスに素直に従った自分かどうかを考えて見て、結婚前にこの人と結婚すると言うことを誰かに相談したかどうかです。
誰にも相談せず、自分で決めた結婚なら、それはもう自己責任ですし、離婚も組み込まれていた結婚かもしれないということです。
でも、人はポジティブな運命には積極的になり、ネガティブな結果には、判断の間違いがあったかもしれないと思うようですが、私から言わせると、ポジティブな結果もネガティブな結果も、2つがセットになっていた運命というと、出会いの部分から、そういう風に組み込まれていたということになります。
あなたがもし、離婚を選択し、夫選びに失敗したかと思っても、決してお子さんを産んだことは後悔しないはず。
むしろ、お子さんの存在は今の自分を支えてくれていて、その存在に感謝しているはず。
だから結婚したことを否定することは、子供を否定することにもつながります。
結婚せずして、今の子供さんを授かることは出来なかったのですから、結婚だけを後悔するのは矛盾することになるし、ムシがよすぎます。
だから、結婚と離婚を切り離して考える話ではなく、伴侶選びに後悔するくらいなら、結婚前や、後に少しおかしいと思ったことに、蓋をしたり、見ないように突き進んできたことを後悔するほうがずっと前向きです。
後悔するくらいなら、今後のハウツーを模索しましょう。
今日はまだまだ書ききれない物が沢山するのですが、長文になりすぎたので、次回に交わします。
次回は、今日も少し書いた「占い」について書いて行きます。
では、今日はここまで。

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