白状させて、その後どうするの?

村越真里子

村越真里子

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

浮気問題の解決を求め、当方を求めて検索されるキーワードに一番多いのは、「夫に白状させるには?」
とか「どうしたら浮気を認めさせることができるか?」というものが、上位検索ワードになります。
これはどういうことかと言うと、白状させたい方は、ご主人が何らか、抵抗しているか、中々白状させるのに成功していないと言うことです。
そして実際面談相談にお越しになる方や電話相談をされる方は、これらの事すでに実行した方が多くいます。
しかし、それがいい結果に繋がっているなら、当方に相談をされないはずなのです。
中には、具体的に夫に白状をしてもらったのに、妻の気持ちの中でしっくり晴れないものがあったりとか、
せっかく白状させたのに、夫婦の修復がうまく行かないどころか、以前より一層夫が冷たいというような相談です。
これは何を意味するかと言うと、「白状させることが得策ではない」ということなのです。
でも、妻の立場としたら何が何でも、何故白状させたいか白状させたいというのが 目的にあります。
では、ここは百歩譲って、白状させたとして、その後、どうなるかと考えていたか、どうかと言うことが問題なのです。
もう少し噛み砕いて言いますと、白状させたいというのは、なぜ謝ってもらいたいか?謝ってもらいたいという事と同意語なのです。
つまり 白状イコール反省という考えです。
白状⇒反省⇒夫婦仲直り。
これが妻の思う進行表です。
そしてこれが妻の願い方程式なのです。
でもこれがうまく行かないと言うことはどういう事なのでしょう。
これは方程式が間違っていると言うことなのです。
根本的に妻の考えは、願いであっても、それは希望的観測に過ぎません。
白状をさせたら、または自ら白状してくれたら、反省をしている証拠だと思うのです。
私が日頃、浮気には証拠が何よりも大切と説いていますが、妻の言う証拠は反省なのです。
これは何の根拠にもなりません。
反省をすると決めつけていますが 浮気をした人が妻に見つかったから反省なんて理屈は妻が思っているだけです。
見つかったら 普通は隠さなくっちゃとするのが浮気です。
見つかってすぐに反省するくらいの真面目な夫ならば、ハナから浮気なんてしません。
では 反省しなかったら?
ここで浮気夫の方程式を書きましょう。
浮気が見つかった⇒もっとバレないようにしなくっちゃ⇒反省をして浮気が終わったようにみせなくっちゃ。
と、言うことです。
しかし、人間は言葉で嘘をつけても、行動は嘘をつけません。
そうなると 心が家庭になくて、愛人へ心をおいてきてしまっているなら、妻へはそう優しくできないものです。
(中には妻にも優しく出来る強者はいますが・・・・)
だから 最初は浮気相手と別れたように演出しますが 人間、そう長くは演技ができなくなり、何らか浮気が続いていることが、隠しきれなくなるのです。
それが妻の 第六感に触れ私のところに相談に来られます。
「夫の浮気後、夫婦の修復ができず、夫が冷たいのです」と。

夫を疑う事に疲れ、夫を信じたいと思っているのに、何故か、夫が目を合わせない・・・・
これが悩みの中心だというのですが、これを読んだら、他人事なら、夫の浮気が終わってないのではとピンと来ます。
でも 当事者はそれに気づかないのです。
だから、私は浮気が終わっているという根拠は?と妻にお聞きしますと、「夫がもう相手と別れたと言っていました」とか、妻の目の前で携帯から電話をかけさせて別れたことを確認しました、とか言われます。
こんなことは 別れでもなんでもありません。
当たり前の話ですが 妻は浮気をしたことがないので、不倫の終わりはそんなに簡単に来ないと言うことを知らないのです。
そんなに簡単に別れられません、(キッパリ!!)
まして、二年も三年も陰で隠れてうまいことやっていた浮気なら、いくらでも水面下に潜ることはできます。
何故なら 二年、三年の間に、それなりのチームワークが出来ているので、妻の前では別れた風に携帯番号を消させても、翌日会えばいいだけですから、妻を欺く事なんて何も抵抗がないのです。
何故なら・・・・・それはやはり二年も、三年も裏切ることができたという実績があるからです。
年月というのは、浮気する二人に、隠し事の実績と自信を与えます。
誰ですか?「夫婦問題は誰に相談するかvol.1友人に相談したら、しばらく様子をみたら?」と言われたから、と言っているのは。
 しばらく様子を見るとか、何もしないでおくというのは その段階でその人は無策だからです。
離婚を4回も5回も繰り返したベテランのアドバイスから その様子をみたら?というアドバイスも体験談として聞けます。
でも そんなに離婚結婚を繰り返した人は 何らか行動的だから、繰り返すと言うことが言えます。
結婚も離婚も一度くらいしかしてない人は、その人も初体験のことで多くの事を体験した結果ではないのです。
その人が言っている「様子を見たら?」というのは 相談されても 的確な事をいう体験談はないから、様子をみよと言っているだけで、この様子を見よというのは、何もしないでいいということではなく、なにか起きた時に自己責任で、自分でなんとかせよ、と言うことなのです。
でも、中には様子を見るだけで、浮気が自然消滅したという例はききます。
それは、とても運が良いか、その人の性格と夫の性格が織り成した結果であり、相談しているその人とその人の夫との組み合わせが生み出す結果と同じではないと言うことです。
だから、例え結婚離婚を一度くらい経験した人でも、それはその人その夫のケースであり、最終的に人それぞれなのだから、自分で判断せよ、と言うことが、「しばらく様子をみたら」という 放置というか、自己責任で対処してよ、と言うことになります。

では、この私が 結婚や離婚を何度も繰り返したかと言うとそうではありません。
皆様方が相談した離婚経験者と同じくらいかもしれません。
では、なぜアドバイスが出来るのか、と言うと、この仕事の中で、客観的に知り得た浮気のパターンを色々研究してきた結果ですから、体験談というのとは、その友人と一緒かもしれません。
しかし、私は相談料というお金をもらってお答えしなければいけないので、自分の言葉に責任を持っています。
でも、相談者がご相談される友人は、人の人生に関わる言葉は責任を感じるから、出来れば発したくないのです。
友人は友人がゆえに、あなたを慰めたいという思いがあり、人生を左右するアドバイスは荷が思いのです。
だから今、問われている答えではなく、出来ればその場を抜けきりたいと思うと、自然と「様子を見る」という言葉が出てしまうのです。
無責任というのではありませんが これを生業としている私なら、話もできますが、一般の方なら、避けたい相談と思います。
でも、中には自信たっぷりに、こういう事を「しばらく様子をみたら」という人がいますが、この人は余程、自論に自信があるか、何かの人生相談か何かの真似をしているように感じてなりません。
しかし もし、本当にその友人の様子をみたらというアドバイスがしっくりくるなら やはりその相談者も、何も行動に起こしたくない方なのかもしれません。
要は、何もするなと止めて欲しいとか 何もしないことに救われる人なのだと思います。
今日はやや厳しいコラムになりましたが、私はタイムイズマネーと思っています。
人生には 精神的な喜びも大事ですが生活費も大事です。
その生活を失う危険性があれば、放っておいていいというのはギャンブルです。
早いうちに、問題は解決しておかないと、私は放置しておいていいのは、軽い風邪か擦り傷くらいだと思います。
時間の無駄使いは 生活費を失う事になりませんか?これが私のタイムイズマネーの考え方です。
私はこの危機感を職務を執して唱えています。
ご友人や 親御さんに、そんな人生に関わる相談をされることは 私は賛成しません。
我慢することがベストかどうかは解らないけれど、我慢することしか言えないから何もするなということしか出来ず新たなアクションなんか、やめておけというのが精一杯です。
身内は、あなたを庇う事しかしたくないのです。
友人も同じようなことです。画期的な意見を言えるなら、もっと早い段階から、先を読んでアドバイスしています。問題がすでに発生しているのに、物事の流れに身を任せて見よというのは「この先なにも在ってくれるな」という祈りです。
親は子供の行く道に危険な事がない事を祈っています。
そう・・・・親はただ祈ってるのです。
こういう祈るだけの生活を、これ以上続けたくないから、検索キーワードの窓に文字を打ち込んだのではないですか?
最後に厳しい事を書きますが何もせずに様子を見よというのを「事なかれ主義」と言うのだと思います。
今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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