怖いものなし!
実は 時々相談者に問われることで困ってしまうことがあります。
それは「話が噛み合わない」ということです。
これは相談者が、わからず屋という意味ではありません。
相談者があまりにも、心がピュアなため、周りが見えない人がいます。
そういう人には、まずご自身の周りに起きていることを、知っていただくと言うことが大事ですが、
そういう場合に限って、現実は乖離していて、理解するにはちょっとやそっとの努力では見えないという厳しいものがあるときに、時間をかけてお伝えすることで解ってもらうことではなく、全く想像外な事のようで、考え違いというか誤解なので、その説明には、いくつもの山を越えて説明しないといけないことがあります。
これを面倒だと言っているのではないのです。
あまりにも現実が見えていないので、その現実を私がお伝えすることに、罪の意識を感じてしまうのです。
かと言って、じっくり時間をかけて説明すれば解ってもらえる事かというと、想定外な事なだけに、理解を越えるのだと思うのです。
例えば これまでにあった例なのですが、単身赴任のご主人を持つご主人が、毎週末帰って来るのに、
ここ最近、仕事があると言って帰ってこなくなって、たまに帰って来たご主人に不安をぶつけたら、
赴任先に帰ってしまい、その後夫の赴任先に相談者が謝りに行ったら、逆に夫から離婚を言われてしまった、という相談です。
そこに行きつく迄の細かい出来事はまだ少しあります。その夫が赴任先に帰ってしまった、その日は
春のGWで、妻が赴任先に謝りに行ったのはゴールデンウィーク後で、ちょっと地方の美術館のチケットが二枚、テーブルにおいてあったそうです。
でも夫が単身赴任中に人が変わってしまったというのは、よくある話です。
しかし、この夫の離婚宣言を撤回させるには?という質問の答えに頭を抱えてしまったのです。
この相談者の考えの中心は、自分が妻として至らなかった点やどうしたら家庭が夫にとって居心地よくなるかという質問でした。
何でも努力するし、妻としても変わるので第3者として客観的な意見を言って欲しいという事でした。
ここで、もう勘の良い方はお分かりだと思いますが、ここは妻が変わると言うことではなく、むしろ夫が変わってしまったというのが私の見立てで、恐らく夫には女性の存在が考えられます。
(もちろん、美術館のチケットだけで決めつけているのではなく、本当はもう少し細かいディティールはありますが)
そこで私が困ってしまったのが、奥様がその疑いを微塵も持ってられないということです。
このギャップを私が埋めるのは、とてもツライ。
純粋にご主人を信じ、自分を責めている妻にこれ以上の、試練は可愛そうですし、ましてや私の口から現実を突きつけるのは残酷すぎです。
どうしたら夫婦仲良くできるかという質問を受けても、それにまともに答えられない私は自分の非力を恥ずかしく思っています。
でもこうなると、私からの説明とかの話ではなく、ご主人との夫婦関係において、それほどご主人の本音を感じる立ち位置に妻がいなかったと言えるのです。
これは夫婦として距離がありすぎます。
その逆で妻たるもの、夫の本音くらい見えなくては、長い人生、それこそ長持ちしません。
妻にとって、一番のカウンセラーは夫であれば嬉しいことです。
反面、夫にとっても妻がカウンセラー的役割が少しでも、担う事が出来たのであれば、とてもうまくいくと思います。
今日から11月。今年も余すところあと2ヶ月。
朝夕が冷え込んで参りました。
皆様、3連休、健やかにお過ごし下さい。
では今日はここまで。