「未来を知りたければ、後ろを振り向け、未来の答えは過去にある」
似非(えせ)夫婦修復・・・・・・
変な言葉でしょ?
もしかしたら 私のオリジナルワードかもしれません。
実は 私の所に相談に来られて、これから二人三脚で
私と一緒に頑張って行きましょうと言った矢先に、キャンセルを入れて
来られる方がいます。
もちろん、本当は私のような職業の者とは、縁しない人生の方が
幸せに決まっています。
だから 私の手助けが必要ではなくなったという事は、ある意味 私にとっても
喜ばしい事なのです。
しかし、少なくとも急に 私をお払い箱?にするには それなりの
理由があるはずです。
そんな理由は 私にしても大きな喜びですから、幸せを共有したいのですが
ちょっと待てよ?と思う事があるのです。
つまり 夫婦の浮気問題を解決すべく、やっさもっさしていた矢先、
急に物事が好転したというのです。
分かりやすく言えば「夫が急に優しくなったのです」と相談者の妻が言うのです。
もちろん、これが本当であれば何も問題はないのですが、優しくするには
優しくする理由があると 私は思います。
え?優しくする理由って、夫が反省したという事ではないのですか?と思われるでしょう。
でも そんなに簡単に反省なんてしないという事をこれまでの事例の中で嫌というほど
見て来たのです。
まず、人間は反省をするには、今ある悪い状態と縁を切る事から始めなければなりません。
特に浮気問題の場合は その浮気相手と別れないと何も意味がありません。
浮気を終わらせないと真の反省なんてまずしません。
そして浮気を終わらせるには それなりのきっかけが必要です。
例えば妻に浮気がばれて、毎日毎日、夫婦喧嘩が絶えない・・・これも大きな理由です。
また 浮気相手との間の隙間風とか 潮時というような、相手との関係に陰りが出来るというのも
男性が浮気を終わらせるきっかけになるでしょう。
でも そんな浮気相手の隙間風なんて、妻に正直に告げる夫はまずいません。
できれば こそっと終わらせ、家庭では何もなかったように 涼しい顔をして過ごす物なのです。
それなのに、浮気の潮時がいかにも起きたように、妻に告げる場合は、フェイクの可能性が高い。
特にこれまで夫婦の間に、とげとげした関係があったのに、急に手のひらを返したように
妻に優しくする時には 魂胆がある場合がほとんどです。
夫婦喧嘩が絶えずに、疲れたからと夫の理由も分からないでもありませんが、そこまで
妻との生活を大事に考えている夫はそもそも、そこまでの深みには、はまらないというか
もう少し、軽い程度のものでしょう。
それを毎日喧嘩が絶えず、なんなら離婚宣言すらしたような浮気が そんな急に終わらせたと
言う事は ちょっと疑ってみたほうがよさそうです。
これまで 冷たかった夫婦の関係に、夫が少しでも優しい言葉を掛けてきてくれたら
そりゃ嬉しいとは思います。
でも中には 別居までしていながら、急に家庭に戻るという浮気の終らせ方は、ちょっと
きな臭いものを感じます。
とにかく これまで妻を泣かせておいて、今度は浮気相手を捨ててくるという変わり身の早さには
ちょっと、疑いの目で見てもいいと思います。
何が言いたいかと言うと、浮気相手と終わらせてきたという家庭への帰還は 疑わしいと言えるのです。
つまり これまではストレートに妻に離婚宣言をし、妻の抵抗をまともに受けて、離婚がスムーズに行かない事を
感じます。
そうなると、妻とギスギスした関係でいるよりか、妻をなだめに掛かった方が いいという作戦に出るのです。
要するに 一旦妻の心に寄り添うふりをして、妻の攻撃の牙を抜いておいた方が、余程か離婚が
スムーズに進むという計算です。
別居や、話し合いだとかで離婚をするより、一旦妻と仲良くする生活をし、その上で、修復を試みたれど
「やはり無理だった」という既成事実を作り上げる方がずっと簡単なのです。
何故なら 妻は夫の優しい言葉を待っているので、喧嘩をして離婚を成立させるより
妻をなだめ、その上でやはり夫婦修復に失敗したという履歴を作った方が、ずっと丸く収まるからです。
では、何が丸く収まるか?です。
恐らくこれには 慰謝料というお金の問題が含まれている事もあります。
そして喧嘩で、むりくりな答えを勝ち取るよりは 夫婦修復を試みたが、
やはり無理だったというワンクッションを置いた方が、みんなが覚悟が出来るというもの。
なんなら、やはり修復は出来なかったと妻も身をもって分かると、観念するだろうという計算などもあり、
一旦は家庭が敵地だったのに、その敵地に帰ってくるのです。
あれほど「この家庭には僕の居場所がない」とか「一人になって考えたい」と言って家庭を後にした
夫が、家庭に戻ってくるのです。
本当に浮気が終わっていたらいいのですが、そこはうやむやなままで、とにかく家庭に帰ってくる夫。
その事が嬉しくて、一度は受け入れてみようとする妻。
それを利用する夫。
こうなると もう人の心って何なんでしょう。
私も書いていて悲しくなってきました。
こうした事は 最悪のケースです。
でもレアなケースではなく意外と多いのです。
妻はそういう夫の事をもう一度信じてみたくなるので
カウンセラーには 詳しくは告げないで フェイドアウトする相談者。
夫婦は信じ合うべきというのは 誰しも同じです。
私もそうであってほしいとは思います。
しかし、そんなに簡単に浮気って終わりません。
昨日まで 愛人の方を向いていて、今日から妻の方をむくなんて、そんなに
簡単なものじゃない。
急に反省したといったり、やり直そうと言い出す夫の言葉は少し、疑ってみても
いいと思います。
さて、台風が来ていますが 昨日から出張カウンセリングの為、前乗りで東京入りしています。
最近は多忙の為 2か月に一回しか出張カウンセリングに来れません。
年内はこれが最後かもしれまだません。
お会いできるといいですね。