浮気と病気の共通点

村越真里子

村越真里子

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

実は 私はここしばらく病院に入っています。
これまでの不摂生が祟り、身体にガタが来ました。
個人事業なので、健康診断も特にせず、風邪の時に血液検査をするくらいでした。
仕事仕事ばかりの生活で、ストレスも溜まり、それでいて独り暮らしなものだから、夕飯は当然外食。
と、いう風に書けばカッコいいのですが 実際は気ままな生活で何もブレーキがかからなかったと言うのが実情です。
そこで 人間ドッグと言えば聞こえはいいのですが要するに、血糖値が高くドクターストップがかかってしまいました。
そこでちょうど連休も重なり上手い具合に時間が取れたので、ベットの空くのを待って検査入院と相成りました。

解ってるんだ・・・・決して褒められた数値じゃない事は・・・・
亡き母も糖尿病だったし、体型は母親を通り越して太ってしまっている。
これまで多忙をせいにして、ごまかしごまかしきたけれど もう色んな数値を突きつけられて、
「観念した」という感じです。

これまでの私は往生際悪く、太ってはいるけれど、元気だし、またゆっくり時間が出来たら。運動でも取り組んでみようと、一日延ばしにばかりしていて、結局10年以上経ってしまったという事。

このええわ、ええわで来た性格の、いよいよツケが回って来たという事です。

それで 今私が思うのは 相談者には夫婦問題を相談され、現実を見なさいと言いながら この私も自分の事になれば 現実に蓋をして、先送りしていたという事を反省したという事が言いたかったのです。
でもこの検査入院をしたからこそ、悩みの種類は健康面と夫婦問題と違いはあれど、何かが悲鳴を上げていることは同じなのだという事を改めて知るという事が出来ました。

例えば夫に裏切られて、浮気問題に悩む妻からの相談は、まさしく私の健康状態と同じでした。
もう色々な部分にひずみが来て、身体が悲鳴を上げているのに、その現実に向き合おうとしなかった私。

何故でしょうか?
たぶん、私は「まだ大丈夫、最悪の状態ではない」と信じたかったのだと思います。

ここ10年、がむしゃらに働いてきて そのご褒美は友人との夜のお酒。
そんなに強くないくせに、飲み会が好きなもので、まあまあな頻度。
そう言う風に自分を甘やかし続けて、現実を知る事となったのです。
その結果 ついでに色々調べたら諸悪の根源は太り過ぎ。
1にも2にも痩せなければならない。
生活習慣病のデパートの様になっていました。
アルコールも弱いのに鞭打って飲んでいたので、一番堪える所が肝臓にも脂肪がまいていて人間フォアグラ状態。
ドクターにこれを言ったら、えらいウケました。
ドクターたちは こういう冗談は不謹慎だから 言えないのでしょうね。

と、いう事で 何を言いたいかと言うと ここまで数値で見せられたら もうまな板の鯉だという事です。

これまでは 入院は仕事があって出来ないとか、沢山薬を飲むのは嫌だとか、運動は嫌だとか、自分で治療に対しても そこそこ希望を言っていたのです。
その結果、今日まで引き延ばして来たのですが 京都のさる大きな病院で、とてもきちんとした検査や、機械も立派な物があり 検査漬けという言葉は失礼なくらい、色んな事を関連付けて調べて下さいます。
そういう意味では 関西では色んな重症患者が最後の砦として頼って来たり、他の病院で看られなかった患者が、ここなら治療が出来ると一縷の望みを持って、入院される病院ですから、その治療方法に口を挟むというような事は、おこがましいし、何よりも専門的な方々を捕まえて素人の私が治療方針に文句を言える段階じゃない、という事が、分かりました。

もう従うしかない。
だって、この病棟には色んな患者さんが居て、自分で動けない人だけでなく、身体中、何かの線と繋がれた人もいるのです。
小児病棟などは、私の孫と同じくらい子供が 母親とずーっと一緒に居られないし、退屈だろうし
可愛そう過ぎて胸が熱くなります。

そして特に分かったことは肝臓が悪い人は 本当に全身真っ黒になるんだという事。

私などは 肝臓に油はまいているものの、肝臓自身が悪いのではなく、油を取り除いたら何とかなるのです。
ダイエットが辛いとか、病院食がまずいとか、そんな文句は病院にというより、必死で病気と闘っている人には失礼にあたる。
いつまで言い訳ばかりして逃げているんだ、と自分に言いたい。
そんな風に自分を叱りながら 私への相談者の気持ちも改めて分かりました。

でも、私はきっと回復すると思います。
何故なら これまであんなに往生際が悪かったのに、自分の限界を知ったので 意外と素直な私に気づきました。
病棟の中では 優等生の患者だと思います。入院の目的が検査以外に、栄養指導という事もあり食生活の見直しをびっちりされるのですが あれほど恐れて?いたダイエットも病院がカロリーも計算し作ってくれて、私はただ食べるだけ。
言い換えれば上げ膳据え膳です。
一応個室だから、1泊2日、3食付が1万円ですが これで身体も良くなるなら ちょっとした旅館に泊まると思えば、健康になるためなら、シングルのホテルに泊まったと思えばいい。
病院食以外に、一切他の物は口にしていませんし、運動も楽~なストレッチみたいなのをすれば、えらい偉いと褒めて貰える感じで 久しぶりに人に優しくされた事が嬉しくって頑張っちゃう。
私って 褒められて伸びるタイプだと分かりました。

ありゃ、いかん。
また話が脱線しました。

そこで 何が言いたかったかと言うと、夫の浮気問題を一日も早く終わらせたいと願い私に相談に来られます。
しかし 解決法としては、夫を不機嫌にさせたくない。
夫にこれ以上事実を問うて、嫌われたくない。
事を荒立てたくない。
出来れば 夫には言葉かけの形で 振り向いて貰いたい。
夫とはコミュニケーションを深めて修復まで持って行きたい。

そこで 私が相談者に「今、ご主人の浮気は終わっていると思いますか?」と聞くと、ノーと答えられるか、または分からないという事です。
分からないのに夫婦が円満に暮らせるようにどうすればいいかという質問です。

これでは 以前の私と同じ。
体調の悪い事はなかったので 自覚症状はなかったのですが、明らかに不健康である事には違いない。
当然、健康になりたいのに その病気の原因を探ろうともしない。
とにかく健康になりたいと漫然と考えるだけ。
そのくせ 検査をしようと言われたら 検査入院すら、嫌だ、暇がない。
このまま放置すれば大変な事になりますよ、と言われても言い訳ばかりで逃げていました。

その上 治療方法を先に聞かないと、検査入院すら受け入れないという反抗ぶり。
治療方針すら自分で決めて、治療方法が気に入らないと 取り組むかどうか、決めたくないという
暴君な患者でした。

でもそれは これまで身体に自覚症状がない内は そんな偉そうなことを言っていました。
しかし、とうとう自覚症状が出たのです。
そこでは 先ほども書きましたが まな板の鯉で 逆にドクターにすがる思いです。
治療方針を聞かないと 前に進まないなんて傲慢な事が言えるうちは まだ現実を見ていないと気づきました。

一日の内でも 血糖値が高い時間帯があります。
その答えを 自分なりに あれこれ想像して、反省していましたが 先生に聞くと即答でした。
私のような素人が 無い頭脳を絞り出して悩んでいたことは やはりプロには答えはあるのです。

プロとして勉強をしてこられたドクターは やはりその分野の答えは 難しい物ではないのです。
私は色んな知識がないから 怖がっていたのです。
その知識がない中で 自分で治療方針を決め、そうでないと嫌だという私のうぬぼれは、身体を痛めて初めて知りました。

実は昼間、異常な眠気を覚えるのは 睡眠時間が短く 怠慢な生活のせいだと考えていましたが
プロの知識はそんなもんじゃない。
3日間 夜寝るときに指の先に計測器を付けたら、その答えは簡単に分かりました。
睡眠時無呼吸症候群。
放っておくと心筋梗塞や、心不全になる可能性大。

そして その無呼吸の間に、無酸素状態になっているので これは有酸素運動の反対で、酸素が無い状態。
万年運動不足だが その上に 有酸素運動の反対の無酸素状態になっているので それは運動不足という程度では済まない。
だからダイエットをしても 痩せないという悪循環を作り出していたようです。

如何でしょう?
私が如何に素人判断で 甘く考えていたということは怖いという事です。
よくテレビなどで見た無呼吸症候群の治療方法を覚えていて、治療は病院で装置を付けて寝るのだと勝手に考えていた私が その治療を敬遠させていました。
それは素人判断で それは検査の時だけです。
治療はマウスピースを装着して寝ればいいだけ。
もしかして 寝るときは外したらダメで一生着けないといけなくって 治療法もないかもと恐怖心を持っていたけれど、実際は 改善したら 外せるという事。
これらを こまごま聞いたら、ドクターは笑いながら私の質問に答えてくれました。
それまでの私は何でも私が納得しなければ 行動に起こせなかったのですが この無呼吸症候群という診断を下された時には 治療法を聞かないと 治療しないというような傲慢さは消えていました。
素人が勝手に恐怖心を抱き、勝手に後ろ向きになっていた自分が何と愚かだったか。
下手な考え休むに至りで、プロにはもっと簡潔な解決方法があるのに、医学の知識もない自分が判断するなんて、自惚れもいいとこです。

浮気相手の排除の相談受けていていつも思うのです。
相談者は そんな事をきたら 夫が怒って、もっと妻の事を嫌いになる・・・・
だから 夫を怒らせないで 平和的交渉である対話方式で 何とか夫を振り向かせたいと思うようですが、ここがすでに間違っているとは気づかないのです。
そして そういう対話方式で解決できる時期ではないし、そういう解決法ではダメなのだという事を知らないのです。
ここを説明しても やはりこれまでの苦しかった胸の内を夫に解って貰いたいと思うが故に、余計にコミュニケーションで安らぎたいと考えるようですが ここをご主人には利用をされてしまいます。

つまり妻はコミュニケーションと言っても 夫と話す議題が浮気問題の事ですから ご主人にすれば
当然答えたくない訳です。
だからこれ以上、聞くな、これ以上俺に逆らうと もっとしゃべらないぞ、脅かされてしまい、益々夫には 腫れ物に触るように接してしまいます。

その結果、聞けば嫌われる、探れば口を利かなくなる。
だから、益々情報を得るために 携帯を見てしまう。
そして そんな事までして俺を疑うなら もうお終いだと 切って捨てるような事を言われる。
だから、何も逆らえない、何も怒らせない、機嫌よくさせる為にどうしたらいいか?と言うような
人生相談に行く物だから、「ご主人の居心地のいいように 妻は何も言わずに笑顔であいさつ」なんて事を言われてしまいます。

つまり 夫婦修復の具体策を求めて 相談に行っても、そこでは夫のご機嫌を取る事しか言えないのです。
これをまさしく「様子を見る」という事です。

医者なら 何もせずに様子を見るなんて言いません。
何故なら 様子を見るという事は何もしないという事です。

浮気を何もせずに放置していたら どうなると思いますか?
運が良ければ自然消滅します。
しかし その運という確率はとても低い。
病気もそうですが何もしないで治るのは 疲労と風邪ひきくらいです。
時間が経って、加齢が加われば 悪化しかありません。

全く病気と浮気を一緒に考えてるなんて・・・・という反論もきそうですが私に言わせたらまだドクターが専門家というプロですから 薬も投与してくれると思います。
でも事、浮気問題の場合は実は ドクターは誰かと考えた時に 私などに相談をしながら実は夫の事を一番よく知っているのは 妻だと自負がありますから 実は治療方針を決めるのは自分だと言う自惚れがあるのです。
だから治療方針さえ 自分で決めて、あと少しだけ薬が効きやすくなる何か技はないかと私に尋ねられるのが所謂相談というようなものと考えておられます。
そうです、「どうしたらいいか教えて下さい」と相談をしては下さいますが 実はドクターは妻自身だと無意識に考えているのです。

こうした事の心理がひょこっと顔を出しますので 妻は全面的に治療方針をゆだねられなくなります。
これが 「私はドクター」という根源だと思います。

さっきの無呼吸症候群の話に戻りますが 何故治療が必要かと言うと 治療をしないと死ぬからです。
私はそれを聞いた時に 治療の方法なんて聞く必要がないというか もう選択肢はないと観念しました。
だって、死ぬのですから。
そこには 私の逃げ口上なんて 何も挟む余地はありませんでした。
何故なら そこには、根拠という検査があったからです。
完全に人より長く生きられないと言う根拠を私の身を持って証明したからです。

根拠は大事ですね、そう思うと・・・・・

そこで また私への相談者の言葉が蘇ります。

私「不安な事は何ですか」
相談者「夫の浮気が終わったというのに 夫が冷たいのです」
私「ご主人の浮気が終わったと言う根拠は?」
相談者「だって主人が終わらせた、と言いましたし最近は真面目に帰宅します」
私「終わったという根拠はご主人の口から出たのですか?」
相談者「そうです、終わったと言われたら それ以上疑う事は出来ません」
私「では以前は浮気をしていた時は正直に浮気中と言わず、嘘を付いていたその口で浮気が終わったと言うのを信じられますか?」
相談者「信じられないから苦しんでるんです」
私「だったら、終わったとして思わないといけないということですね、それは終わったという根拠ではないですね」と言うと
相談者「・・・・・・」

でもご主人を怒らせることが怖いのかという事ですが その逆を聞いてみました。
私「ではこのまま、ご主人に逆らわずにいると、物事が好転しますか?」
相談者「分からない」
妻の誤解

質問に質問で返す事は 意地悪でしたね、ごめんなさい。
でも、ここをきちんと分けて考えないといけません。
本当にご主人が怒るのか、実際は浮気をされて、これ以上、夫に嫌われたくないと思っているだけなのか、自分の恐怖心に向き合わなくてはいけません。

怖がっているだけでは何も解決しません。
恐怖心の正体と言うのは 意外と自分が作り出している事もあるのです。
しかも これまでの夫の裏切りで その恐怖心という魔物を必要以上に、巨大化させていると気づかないといけません。

検査をすれば分かります。
夫の事を信じられないのが 妻の不安症から来るものなのか、結局は浮気が続いていたから
その不安が消えなかったのか?

病気の病巣があるのが、レントゲンで分かります。
調べもしないで 病気じゃないと思い込むのも、愚かですが 自分ですべてを解ったつもりで
結果を決めつけているのも 傲慢です。

ここまで言って ご理解頂けなかった人は 多分、自分で治す自己治癒能力がある人か、
自分の考えが一番正しいと自信のある人です。

でも 実は男性はこういう自信家や思い込みの激しい妻が苦手だったという事が浮気に走らせたという事があります。

要は人の言葉に耳を貸さない人こそ、自分の耳触りのいい言葉を求めて、彷徨うのです。
もうこれ以上、無駄なジプシー生活はやめませんか?

以上、今日は私の身体を切り売りしてのお話でした。
ちなみに今の私のお肉は霜降り状態で 牛肉だと高く売れそうだな~。
もう数日で検査入院は終わります。
楽しい普通の暮らしは、色んな苦痛を乗り越えた後にやってくると信じて もうすぐ退院します。
楽しみ~~
f

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村越真里子
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村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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