浮気後の夫婦修復について
本気で浮気する人と、脅かしの違い私のメインの仕事は夫婦修復です。
しかし、夫の浮気が継続されたままでは、夫婦の修復はあり得ないという事は 口を酸っぱくして申し上げてきました。
なのに、夫の心を取り戻したいばかりに、夫の浮気は大きな問題じゃない、と妻と言う名の相談者は言われます。
何故でしょうか?
それは夫の不倫によって長い間の夫婦の間に流れた冷たい空気に耐え切れなくなったと言うのが大きな理由ですが、もう少し踏み込んで考えると、不倫は裏切りという事だけでなく、夫の立場による特徴があります。
浮気という遊びの段階では 夫も家庭を捨てようとはしないでしょう。
それが不倫であろうと 浮気心という軽いものであるか、その言葉の違いを今、説明する気はありません。
その線引きは、家庭を捨てるか、捨てないか・・・・・ここに大きな違いがあります。
夫も家庭を捨てようとするときに 次の生活を考えます。
不倫をして、その相手と次の家庭を持とうとするときに やはりその次の生活は少しでも余裕が欲しい物です。
その昔、骨のある男は捨てて行く家族には、すべての財産を渡し家を出たものです。
ある豪快な俳優は、3回も離婚し、その度に別れ行く妻子に全財産を与えたので 離婚するたびに丸裸になったと言うのは 有名な話です。
しかし 最近の男性は自分のことしか考えていないので、別れ行く妻子には 財産を分け与えるどころか、少しでも次の生活にお金を確保したいので、財産分与どころか、自分の不貞は認めないばかりか、性格の不一致という理由にして「妻のここが嫌だった」とか「妻のここが悪い、あそこが悪い」と言って 離婚理由を作ったのは 妻なのだと言わんばかり。
何故なら 妻が至らないから離婚になったという理由にすれば 夫である自分は慰謝料を払わなくてもいいじゃないですか。
謝って・…慰める・・・・それをお金で表す
これが慰謝料です。
しかし 自分は悪くない、悪いのは妻だと言えば、夫は慰謝料を払う必要が無くなります。
その為に、不倫後の離婚準備に入ったら、妻を痛めつけるいじめをし出すのです。
妻が悪い、妻のここに僕は耐えてきた。もう我慢の限界が来た。
こういう風に妻を凹まして、爪を抜いておいて、夫への攻撃の威力を取り除こうとするのです。
妻の人格否定に始まって、妻の子育てへの非難。
また別のタイプの言い方をすれば、妻は僕に優しくない。妻は子供にばかり関心があって夫の僕はほったらかされて寂しい。
そういう事を理由に挙げて、離婚へ事を運ぼうとします。
それに対しいきなり離婚ではなく、別居へという夫のタイプは「一人になりたい」「家庭には僕の居場所がない」と言い出します。
これ即ち 離婚へや別居などの 準備なのです。
つまり何が何でも離婚ありきで 事が進められるのです。
ここを、妻は 問題が起きたら 「話し合い」で解決するものと考えているので これを夫からの問題提議だと考えます。
要するに 問題提議をされたら それが解決のスタートラインだと思うのです。
しかし 夫の気持ちは、もう準備を粛々と整ったので 離婚の最終宣言をした、つまりおっとにとれば、離婚宣言した時点で もうそこはゴールなのです。
だから話し合おうと言っても そのテーブルには着きませんし、何を言っても夫は「ずーっと僕は我慢をしてきたから、もう無理」と話し合いをする段階ではない、と拒否をします。
こういう意識の違いを理解せずに、話し合いという手段が万能だと思う妻の傾向があります。
何度も言いますが 妻に取って夫の離婚宣言は 問題提議をされ、これからそれを話し合いで解決したいと考えますが 夫は それはもう最終的な死の宣告なのです。
私はこういう男性のやり方を擁護しているのではありません。
もちろん腹が立ちますが 男性とはそういう方が多い、という事です。
あ、断っておきますが すべての男性がそうだと言っている訳ではありません。
あくまでも私の所に相談に来る、離婚問題が浮気が原因のケースに限っての話です。
このご主人の離婚大作戦は、ある種、「モラルハラスメント」です。
妻の戦闘モードを芽を引っこ抜いておくモラハラです。
そうして妻を凹まして、かろうじて話し合いをしても もうそこはご主人の独壇場です。
こういう事などが私が話し合いをしてはいけません、という理由でもあるのです。
では、どうしたらいいか・・・・・
ここがやはり、各夫婦の特性を読み取り、計画を立てて、夫の思惑に負けないようにするのが私の手法です。
「えっ?夫に負けないように、とかそんな戦闘モードになりたくない?って」
それが もうすでに爪を引っこ抜かれて ご主人のひいたレールに乗ってしまっている事です。
何が何でも ご主人に逆らえと言っているのではないのです。
ご主人の計画ぐらいを読めないと 妻は自分の計画を立てられませんよ、という話です。
今日はまず 傾向と対策の第一歩の話でした。
では、また。