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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

夫婦を修復させる為に

2013年12月2日

テーマ:夫婦の揶揄辞典

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

「夫婦を修復させる為に・・・」
さて、いつも私のコラムを読んで下さり 感謝いたします。
このコラムを読んで下さる方々の目的は、恐らくご自身のパートナーの浮気問題の出口を求めてられるという事ではないでしょうか?
それなのに、ここでは個々のケースに対しての解決方法を書いていませんので 問題提議だけをして
答えを教えてくれないというような 意地悪を感じてられるのではないでしょうか?
確かに 私の所にお電話を掛けて下さる方の中には 「私の夫が中々、浮気を止めません、どうしたら二人を別れさせられるでしょうか?」という方法を質問されます。
15分の無料電話相談です。

もちろん 相談者が 15分で問題が解決するとは考えていないでしょうし、そんな簡単な問題ではない事は 当事者が一番よくお分かりだと思います。
しかし、開口一番 「どうしたらいいのか分からない」と言われるのです。
だから 15分で解決できるとは思われてなくても その答えがあるのかどうかをお聞きされたいのだと思います。
もちろんカウンセラーが 話の分かる人物かどうかの判断をしたい事も分かります。
そこで 私は物事の方向性をお示すするくらいに終わるのですが 私という人間の話し方や人物像が
信頼できそうと思えば その次の有料相談に、切り替えて下さる方もいます。
でも、中には その15分で答えてくれないカウンセラーは必要ないとばかりに、他の所を探されるようです。
大腿 こういう方は男性に多く、男性はとにかく短気です。
自分の求める答えだけを欲しいと、探しまくっています。
中には 弁護士の所も当たってみて、シビアな意見を言われた為、
半ば、ふくれているような感じすら受けます。

男性はあまり自分に説教をされる事は好きじゃないようです。(当たり前か・・・)

つまりとても男性はせっかちで 解決のプロセス等はどうでも良くて、単刀直入に答えだけを求めていることになります。
それに反して 女性、つまち妻からの相談は 出来るだけプロセスを教えて欲しがります。
何故、今のような事になっていて、今後それを解決するには 自分はどういうプロセスを辿ればいいかを聞きたがります。

ここで あえて「夫婦修復方法」と書かなかった理由を述べます。
これは マニュアル化出来る事では無くそれぞれの夫婦にその組み合わせがあるように
そこから生まれてくる問題にも千差万別であるから「方法」という一般論は書けないのが普通。

私の所に寄せられる相談の殆どが パートナーの浮気問題です。
それに対し 私が すぐさま解決方法を言えないのは、それぞれ浮気という事象は同じでも、それに至る原因も違うし、夫婦のタイプも違えば 浮気のケースも違うから、 それを解決するプロセスも当然変わって来るはずなのです。
だから 修復の方法論を書いているカウンセラーが 本で答えを書いたり、情報として パソコンで
浮気問題解決マニュアルをダウンロード版で販売したりされていますが、様々なケースがあるので、 よくひと括りで書けたなあと皮肉を込めて感心してしまいます。

相談者の話を聞くと、失礼ながら確かに 浮気のパターンとしてはよくある話であっても、それの周りの環境は それぞれ違います。
つまり小説に例えると 恋愛小説であっても 登場人物がそれぞれ違うという事です。
それなのに ラストはどれも同じ結果だなんて考えられません。
ですので 相談を受け、解決策を聞かれても、答えられないのは 私は 一般論でお答えするのは失礼だと考えているからです。
出し惜しみでも、意地悪でもありません。
そんなにひとくくりの一般論でお答えで来るほど簡単な問題ですかと、逆にお尋ねしたくらいです。

そういう意味で 私のコラムは、話し合ってはダメ、あれしたらダメ、これしたらダメと ダメ出しばっかりに感じられると思いますが、これは勿体付けているからではありません。
必ず解決には 個々のケースとしての取り組みが必要です。
相談者の夫婦関係のバックグラウンドを知らないとお答えできない事ばかりです。

例えばよくある相談に、夫の不貞を止めさせる方法は?と単刀直入に聞かれます。
これが風邪ひきのような病気なら、のどの炎症をおさえる薬と、うがい薬を出せば予防は出来るでしょう。
でもその相談のバックグラウンドには それぞれの家庭の事情と言う物があります。
夫の母親と同居をし、せまい住宅事情であれば、満足に夫婦がイチャイチャする事も出来ません。
これは妻が悪いとか、夫が悪いとかの問題ではなく、この住宅環境と、夫の性欲に無関心だったという事が起因します。
それなら住宅環境が変わらない限り 夫も辛いでしょうし、浮気防止も難しいかもしれません。
でも きっかけは住宅事情であっても、相談者が広い家に転居さえすれば解決すると言う問題ではなくなっているのです。そのまた向こうには 「浮気相手」という登場人物がいます。
この人物だって、心を持った人間ですから 不倫が始まったきっかけは住宅事情による性欲の捌け口だったかもしれませんが、時間が経てば、向こうとも「情」が出来ます。
「情」が長く続けば「絆」になります。
もしかしたら 妻とは子供を作るきっかけを失くしたまま、浮気相手との付き合いが長くなれば、妻との結婚年数を超えてしまう事だってあるのです。
そこで 絆が出来てしまえば どうなると思いますか?
妻よりも若い体力のある浮気相手ならどうします?
悪い事に、相手との間に子供が出来てしまう事にもあるのです。
そんな中、妻とは家族としての情があるだろうと言っても、子供が出来ればそちらへの情は倍増します。
つまり、情や家族愛なんてものにすがり、「様子を見る」というような消極的な時間を過ごせば、
その間に積極的に子作りをされる事にもなるのです。

誰が正しいか、家族を思うべきだろうと正論を言ったところで、向こうとの間にも家族愛が生まれる可能性だってあるのです。
そういう意味で 「夫だったら家族を大切にすべき」なんて事は絵に描いた餅になるかもしれないのです。
ここに「夫婦修復論」だけを唱えた所で これも馬の耳に念仏です。
夫婦の修復論を実践したくても、現実を知らない妻が綺麗ごとで考えている限りでは 難しいのです。

こういう事をお教えしたいのですが 「夫婦修復」のノウハウだけを欲しがります。
これはメカニズムを解らない人に、車の修理をさせるようなもの。
幾ら車を快適に走らせたいと思っても、エンジンオイルを何処に差したらいいかわからない人に
快適運転は出来ません。
少なくとも 車の構造ぐらいは理解してから 車の修理をしましょう。
機械音痴のままで 車を組み立てさせて、と私なら 頼む事は出来ません。
こういう事を考えると、いきなり電気部分に触らせ、感電するのも危険ですから 私はメカニズムからお教えしたいのです。
いきなり本題を聞きたい気持ちは分かりますが まずは修理が出来る知識が自分にあるかどうか、知って下さい。
弁護士でも交渉事は「やってみないと分からない」と言います。
話し合いという交渉事はそれなりの知識が必要です。
その知識を蓄えましょう。
浮気のメカニズム。
話し合いのテクニック。
相手の心理を読む技。
いろんな準備が必要です。

私はこうした事をお教えしたいから 答えが後回しになるのです。
問題提議ばかりを言うのは じらしている訳でも何でもありません。
何にも知らない事を無鉄砲と言います。
無鉄砲では的を射ません。

ごめんなさい、今日は、また問題提議になってしまいましたね。
ではまた。

この記事を書いたプロ

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