アベノミクスに見る夫婦関係

村越真里子

村越真里子

テーマ:夫婦は話し合ってはいけません

夫婦の会話は休みの夜に8月15日の終戦記念日に 阿部総理大臣が靖国神社の参拝をしなかった事に対して賛否のアンケートが取られました。その結果
賛成が6割弱、反対が3割強・・・・
このコラムではあまり政治的な発言は避けてきましたが 今日はこの事を夫婦関係になぞらえて考えてみましょう。
いつも憎まれ口を叩いていても いざとなったら仲がいいのであれば それはその夫婦のチームワークなのでしょう。
しかし この言いたい事を言って、好きな事をお互いにやりたい放題であれば 普通は上手く行きません。
これを外交的な意味でいうと それぞれの国にそれぞれの考えがあっても それはいいと思うのですが
こちらの態度が 相手国に刺激を与えるとなると慎重にならざるを得ません。
もちろん、こちらの意思は強固なもので 相手国が何を思おうが こちらの正しいと思う事を貫くのだ・・・・という事も 一つの考え方かもしれませんが、ある程度、これまでの歴史の中で
「こういう事を言ったりしたりすると、相手国が問題視してくる」というのは これまでの事で学習したはずなのです。
ここを こちらは間違ってない、とばかりに 主張をするのは簡単ですが そうすると また要らぬ抗争を呼ぶことは容易に想像できます。
そうなれば 諸外国からの色んな非難を受け、その火消しにも時間が掛ります。
でも 本来外交では もっと大切な問題があると思うのです。あまり横道それては本題がおろそかになりますので やはり本元を通すためには 少々の事を我慢するという事も大人の仕事です。

これは夫婦の間にも同じ事が言えて、夫婦喧嘩は特に本題から議題が反れます。
それは 本当の課題はあるはずなのに、とかく感情論が先に立ってしまい「不平不満」と
「何故 ○○出来ないのか」という攻めの言葉から入ります。
そうなると、本来ストレートに、決め事に入るはずが 入れなくなります。
そこで この口撃に対して まずはその火消しに力を取られ、本題に入る前に余計な労力を使う事になってしまい、本来の話し合いに入る時には 疲労困憊。
これではいい結果は生まれません。
外交においてはこんな単純な問題ではないとは思いますが 夫婦の話しあいも交渉と思えば 交渉を上手く進めるには 会話法の一つも身に付けておかなければ、成功率は下がります。
よく 夫婦問題の解決には 「話し合いをしたい」と考える方が多いですが そういう人に限って
話し合いは下手な方が多いのです。
もちろん夫婦においても、何を言ってもいいとは考えていないはずです。
それなのに、事、自分達の事になると、夫婦だったら、何でも思っている事は言いたいし、相手にも
言ってほしいし・・・と考えるのです。
そして 言い過ぎた後、物事がこじれて収拾つかなくなった時に 「私(僕)にも悪い事があった」という風に 謝りたいという事になりますが まずは その前に 謝れば振り出しに戻れるという風に考えている所に、過ちがあります。
よく、思い出しましょう。
夫婦でも言っていい事と悪い事があるとは 知っていたはずなのです。
それでも つい言ってはいけない事まで言ってしまうのです。
そうです、話し合いの鉄則は 解っているつもりでも 誰も守れはしないのです。
話し合いを求めるタイプこそ、話し合いには感情が抑えられない人が多いという事が言えます。

カウンセリングという仕事をする私が思うのですが 会話や話で相手と心を通わすのは 本当に難しいです。
特に話し合いという言葉を夫婦には使いますが 話し合いを必要としている段階で もうそれは少し危険区域に入っていると言えます。
一つ間違えば 話し合いと思っていても、一触即発、夫婦喧嘩とほとんど変わりません。
話と言うのは 単なる井戸端会議ならいいのですが こういう段階の話は 何らかの解決をしなくてはいけないので交渉事に近い物です。交渉事を上手く運ぶというのは 弁論に長けている弁護士くらいしかいません。
そこを理解したら、話し合いのルールくらいは頭に置いて 取り組む姿勢が必要です。
まずは第一段階、感情的な話はしないという鉄則は守りましょう。
では今日はここまで。

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村越真里子
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Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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