夫婦の悩みは誰に相談するか?Vol、2
夫婦は話し合ってはいけません VOL,5このタイトルを「なんてことを言うのでしょう」といぶかしげに感じる人は、ある意味ご家庭は安泰の方かもしれません。しかしこのタイトルに何等か興味を持たれた方は こういう実感を感じた事がある方なのかもしれません。
そもそも 私の言うこのテーマが当てはまる夫婦はパートナーの浮気問題というのがある場合です。
この場合、すでに話し合いをされて、それの効果があった場合は 恐らくおのテーマには食いつかなかったと思うのです。でも残念ながら話し合っても話し合っても、よくなるどころか 相手がだんまりを決めこんだり 逆切れをしたり、全く改善にならなかった人は 何故、上手く行かないか不思議だと思うのです。
ここで改めて考えてみましょう。
話し合いが夫婦修復に効果的だと誰が決めたのでしょう?
改善したいと望む方は 話し合いで一歩進むと考えていますが そもそも相手は一歩進みたいと考えているでしょうか?
つまり話し合う前に相手が 話し合いを重ねてでも修復を望んでいるかという事です。
例えばこれを浮気をした方が夫で 浮気を止めて夫婦を修復したいと思っているのが妻だとします。
この場合は 本当に浮気が終わっている場合は 夫も夫婦修復の必要性を感じて、話し合いというテーブルに着きますが この話し合いを蹴ってくるという事は 浮気継続中である場合が殆どです。
でも この反対で離婚をしたいと強く要求してくる夫がいれば、これは話し合いでも何でもなく離婚の強要ですから 逆にこんな話し合いのテーブルには妻は着く必要はありません。
これを やいやい離婚をしたいとメールして来たり 電話を掛けて来て妻の離婚合意を取り付けたい時は 夫は誰の方を向いているかというと 妻から離婚の合意を得る事が浮気相手へ喜ばせたくて急いでいるという事なのです。
そうなると、話し合いって何なのでしょう?
ここをきちんと分析しないといけません。
つまり話し合いを望んでいるのはお互いが 同じレベルで望まないといけないという事です。
よく新聞や雑誌の悩み相談に「よく夫婦で話し合って下さい」と締めくくる評論家などがいますが
これはズルい逃げの回答だと思います。
何故なら そこに相談をされる時までには 話し合いは重ねた結果、それで上手く行かなかった結果相談するに至っているのに これでは 何の解決にもなりません。
少なくとも回答者は 何故相談が上手く行かないかを教えてあげないと 回答した事になりません。
よくカウンセラーは クライアントの質問をオウム返しをします。
これはカウンセリングの手法の特徴で 答えてはいけないという事があるからです。
つまり疑問に答えるのはカウンセリングでは無く カウンセリングとは クライアントに気づかせてあげる事が仕事で クライアントは自分で気づかないといけないのです。
だから クライアントが「今までこんな思いをしたので辛かったのです」と言えば カウンセラーは
「そうですか~○○があったから つらかったのですか~」と同じことを繰り返し言ってあげる事が手法としているのです。
ですが 物事は自分の中で 想像が出来たり 経験がある事には 疑問の答えは在りますが、いくら自分で気づきたいと思っても経験のない事には 想像もしません。
まして自分で考えたくもない事は 意識から打ち消しているはずです。
と、いう事は 夫の浮気がもう終わっていると考えていて それでも仲良く出来ないという悩みの場合は、気づかせるといっても 妻は気づきたくないので 自分の意識の中で抹消しているのです。
考えもしない事は 考えたくもないのです。
だから 話し合いで何とか出来ないかと言うのが 最後の案で、話し合いをしたいと望んでいる方が負けているという立ち位置になるのです。
これを 夫婦はフラットな関係で勝ち負けや 優位に立つというような形は フェアーではないというような、綺麗ごとを言っているようではいけません。
何か問題が起きて それを解決する場合は 苦痛を味わった方が 「困るのだ」という事を堂々と言えなくてはいけません。
もっと言えば 人を困らせる事をするな、と強く言えなければならないのです。
それも言えないようでは 相手に舐められます。
ね、ここまで書くと過激でしょ?
そうです、問題が起きたら 問題を起こした方に 注意勧告をしないといけないのです。
もっと言えば、何がしかのペナルティーを課してもいいくらいです。
それを フラットな立場で平等で平和な話合い・・・・なんて言っている段階で もう勝負は負け。
ね?やっぱり過激でしょ。
そうです、これを政治の外交と同じと考えて下さい。
例えば ある国が 日本に対して してはならない事をしたのです。
そこを外務大臣が「二度とするな」と、いう時に 「お願い、話し合いに来て」と相手が来るのを
待つのではなく、外務大臣が専用機を出し、迷惑をかけた国に出かけて行き、言葉は優しくても
「二度とするな」という事と 万一同じことがこれ以上起きた場合は 国として制裁を加えるというような 交渉に出向きます。
そうです、交渉なのです。
夫婦の事も同じです。
話し合いなどと優しい言葉を使うので 見間違うのですが 本当は交渉なのです。
話し合いのテーブルに着かない夫は 交渉にも応じないという事なのです。
そういう視点から考えると カウンセラーが 相談者の「話し合いが上手くいかないのです」という
相談に「話し合が上手く行かないのですね」というオウム返しが何の役にも立たないという事をおわかり頂きたいのです。
何でも適材適所で カウンセリングは心理的な事で解決出来る事には適します。
でも 心を通わせようとしない夫と 心理作戦で解決しようと考えるのが土台無理という事です。
同じカウンセリングとは言え 夫婦問題のカウンセリングは実はカウンセリングではなく その人に気づいて貰うように、などと回りくどい事はしません。
むしろ カウンセリングとは言え、かなりの答えを言っちゃいます。
これは先に書きましたが 相談者が蓋をしてしまっていることは 解決策として頭に浮かんでこないのです。これでは その人に気づいて貰いたいと思っても無理なので、カウンセリングの手法・・・・
相談者に気づいてもらうまで 答えを引き出すというカウンセリングは不向きだという事になります。
むしろ夫婦問題を解決するには コーチングと手法を取る方がいいという事になります。
そういう意味で 夫婦問題に悩む人は 夫や妻と心を合わせて話し合いたいと望んでいるので相談機関は心理カウンセリングの門を叩きがちですが 本当の解決の秘訣は心理面の事では無いかもしれません。
と、いう事でカウンセリングという言葉に救われる気持ちは分かりますが 本当に自分に合った相談所は どこなのか、きちんと見極める事から 物事の解決は始まっているという事です。
では、また。