夫を信じてはいけない?
心変わり急に離婚をしたいって?
当方に相談に来られる方に 「急に離婚をしたいと言われた」という案件があります。
これは 言われた方が妻であるか、夫であるかで ケースが違ってきます。
今日は夫が妻から離婚宣言をされたケースについてお話します。
妻は、つまり女性という生物?は 実は「急」は好まないのです。
特に子供がいる場合などは、学校の事や 離婚をして住む家の事など、まず物理的に
次の生活に対して何がしかの答えが出ないと 離婚は言い出しませんが、離婚と言うのは
最終形の答えであって、それまでに必ず、夫に対して抗議をしているはずなのです。
女性はそもそも巣作りの本能がありますから 夫に対して不満を持っていても 巣を離れる事は
好まないので 多少、夫と不協和音があっても子供の為にも踏みとどまろうとします。
つまり 夫との問題以上に、暮らす家などにも執着します。
この家を財産とかという意味に捉えると、また意味がややこしくなってきますが シンプルに考えて
「巣」だと考えて下さい。
ここが男性と少し違う所です。
もちろん家族とか、家庭とかに対して、大切である事は 夫も妻も同じです。
しかし 離婚を考えた時に 女性はここに「巣」に対しての執着心があるのですが
それに反し夫というオスは、そもそも狩猟の本能がありますから もし離婚を考えた時に、家を出たり別居という事を、女性よりはハードルは低いのです。
ですから 同じ夫婦であっても離婚を考える時に その巣を後にするという勇気が夫より妻が一つは
加わってきますので、その決意は男性のそれよりは時間が掛っているというか、準備が加わっていると考えられます。
そうした決心をするまでに、色々な工程があるはずなのです。
例え 口では離婚したいと言ったとしても それは離婚したいほど苦しいから何とかして、という意味なのです。
誰もいきなり離婚をしたいとは思っていないのです。
だから 離婚を口にしたとしても、それほど苦しいから、助けて欲しいというSOSの信号を送っているはずです。
だから 例え離婚をしたいといっても引き留めて欲しいという反対の意味なのです。
ちょっと学生の時を思い出して下さい。
成績の良かった人は経験ないかもしれませんが 私のように、オツムの出来が悪い生徒はテストでも
落第点を取ります。
その時に 先生は「こんな点では進級できないぞ」と脅かしますが、すぐその後に追試の提案や
レポートの提出で救ってくれようとします。
だから 落第だぞ、と言うのは 「手立てをすれば落第させないから、レポートを出しなさい」という
救済方法を提案してくれている言葉が 「落第だぞ」ということなのです。
それを夫婦の事に置き換えると 恐らく妻が離婚をいう時にも これと同じことで 何も離婚がしたいわけではないのです。
それなのに、夫は妻にこういう提案をされたら これが最終の死の宣告のように捉えますが
実は逆の意味で捉えると「○○しなければ離婚にはならない」という意味なのです。
でも夫は離婚を言われたと言うその事にうろたえてしまい、じゃ、離婚をするとなるとそれに対して
どう対処するかという事を考えだしますが 本当の本題は離婚についての事ではないという事を気付いてほしいのです。
しかし、それも段階があって、何度も同じような事を言われながら 何も取り合わなかった夫がいたとしたら、確かに最終宣告かもしれません。
つまり 同じ離婚宣言でも時期によっては 「助けて欲しい」というヘルプかもしれませんし、
もう少し進めば「○○が改善したら離婚をしないから」という提案かもしれません。
しかし こうした時期にも何も危機感を持たず妻の気持ちに鈍感であったりすると 最終宣言に進みます。
とかく男性は妻の小言は嫌いですし 単なる文句にしか聞こえていないのかもしれません。
妻の言葉に対して 甘く考えていたり、無視をしていると 本当の宣言をされてしまいます。
でも、甘く考えたという事ではなく、男性は「考えようともしていない」という事が時々見受けられます。
そういう方の場合が妻が急に離婚宣言をしたと言われるのですが 実はそれまでの奥様の出している
信号に気づこうともしなかったという事なのです。
こういう事で 妻からの文句は小言と甘く考えないで どうか夫諸君は「予兆」に耳を傾けて下さい。
女性は結構辛抱強い生き物です。
その決心をするまでに、かなり時間はかかったはずです。
決して急な事ではありません。
時々夫が会社から返ると 家の家財道具が無く、何の前触れもなく妻が家を出たという相談を受けますが、こういう場合でも 思い返せばどこかの瞬間で奥様はSOSを求めていたと思います。
男性は仕事でも神経を使い、妻の気持ちにも答えないといけないのは大変だと思うかもしれませんが
妻という女性の望みは それほど大きな希望ではないはずです。
小さな不満の内に対処しておくことをお勧めします。