違和感という直感
浮気後の修復物事には原因があって結果はあります。過去の積み重ねが今という現状です。今の形が未来に繋がります。今が苦しいからこそ、先々には幸せを願います。でも物事は願っただけでは叶わないという物の道理・・・・今日はこうした物の考え方、「夫婦の物理学」をお話しします。
例えばこんな相談を受けます。
「夫が借金をして生活費を満足に入れてくれない、お金の使い道も嘘ばっかりつくので離婚をして養育費をもらい子供を育てて行きたいのですが・・・」と。
確かにこれまでの妻の苦労を考えるとこの願いは当然です。
しかし ここは何故借金をしていたのかという事を注目しなければ、離婚をしてもご主人が借金を止めない限り、生活費もいれなかった人が養育費だけを真面目に払ってくれる保証はどこにもありません。
生活費も養育費もお金ですから まずはその金銭に対する感覚がすべてを決定します。
ただ、借金が絶対に悪いという事ではありません。
事業をされる事業主の方の借入は当然で そういう事で事業を拡大したり維持したりします。
しかしサラリーマンは、決まった収入で、決まったお小遣いの枠の中で生活する我慢心が無ければ
当然出費は跳ね上がります。
お小遣いの金額は月々のお約束の額です。
そのお約束が守られず、オーバーしてしまい、貯金で賄えなくなるとそれが「借金」でカバーするという事になります。
普段妻が夫のお小遣いの無駄使いに文句を言っていると 夫は尤もらしい口実を付けないと小遣いをせびれません。
こうして妻におねだりして済む段階はまだ、いいのですが 本当に借金をし出すという事は深刻な問題になり、借金が膨らむと家庭生活が破たんします。
この借金が膨らむという事はどういう事かと言いますと、「約束事が守れない」という事の集大成なのです。
そもそも、サラリーマンの場合の給料はある程度の一定額と考えます。
その一定の金額の一部が小遣いになり、その小遣い枠という約束事の守れない人がクレジットカードなどのキャッシングなどの借金をします。
と、なると翌月のお給料も先月と同じと考えると、先月の支払いが加わった分、何かを節約しなければ
先月のクレジットカードの支払いは出来ません。
しかし この節約が出来れば何とかカードの支払いは出来ますが、相変わらず、無駄使いやギャンブルが止められなければ、今月の支払い分だけ またもや借金を重ねる事になります。
つまり、支払い日にまで今月の支払いという約束事が守れない人が借金額が膨らむという事になります。
このお小遣いの使い道は 人それぞれです。
ギャンブルの人もいれば、お酒を飲むという遊びが過ぎる人もいます。
また浮気をしている人は これまでのお小遣いの範囲で納める事は難しいので、妻に隠れて借金をします。
そういう事が高じて、借金を借金で返すという債務超過となります。
こうなれば、生活費に入れていたお給料を妻に満額渡せなくなります。
こうして結婚生活が破たんした夫婦が別れた後、養育費や生活費を夫から貰って生活したいと願う事は
非常に理屈に合わないという願いだという事です。
妻は一定の夫の給料の中で生活するという約束事。
お小遣いの範囲で賄うという夫の約束事。
でも人間ですから、予定が狂い、出費が重なる事もあるので、そういう時はクレジット払いなどで、切り抜けますが、それとて翌月には支払いという約束事があります。
こういう約束事が守れないという事が多重債務などに繋がります。
その結果生活破綻をした場合、その相手と離婚をしても養育費や生活費などの約束事を守らせるという事はかなりの難題だという事です。
ここを、だから諦めなさいという話ではないのです。
私は本来泣き寝入りと言う言葉は嫌いですので 諦める必要はありません。
しかし これまで約束事を守ってくれなかった夫の対し、離婚後も約束事を守って貰うという約束を取り付けたからと言ってそこで終わらないで欲しいという事なのです。
特に養育費などを払って貰いたい、払ってもらえるなら離婚をしたいと願うだけではだめなのです。
今、苦難の中で戦っておられる方には厳しい事ですが、どんなことも約束を守る事は努力が必要です。自分自身でも約束事を守ると言う事はまず自分を律するという努力をしなければならないので大変です。
まして 人にこういう約束事を守らせるという事は こちらが願うだけでは叶わないという事なのです。
こういう基本的な考え方を持って 離婚時に約束は確実な形に持って行かなければならないので、かなりの覚悟を持って取り組む事なのです。
では また別の例です。
パートナーが浮気をしたケースはちょっと違ってきます。
浮気が発覚した後は、夫婦は喧嘩が絶えず、妻は夫の帰宅時間や携帯のメールなども詮索します。
浮気をしている夫、本人もこの夫婦喧嘩は苦痛ですし、妻も早く浮気相手と別れて欲しいと願います。
ですので この浮気のメカニズムをしっかり考えないまま、早く事件の現場をすり抜けたいとばかりに
とにかく 終結宣言で、お互いに「浮気は終わった事」にするのです。
そうなると、その後に起きてくる事も、「もう終わった事なのに、何を言っているのだ」というストップを掛ける事になります。
ここで何が言いたいかと言うと、本当に浮気が終わると、暮らしの中に色々変化が起きてきます。
それは 夫婦、お互いの心身に起きてきます。
でも それが夫の「浮気相手とは別れる」という終結宣言だけで、終わった事にし、生活はあまり変わらないという事であれば それは本当に終わったかどうか 疑ってみる必要があるのに、終結宣言に依存すると、今後疑う事も許されなくなります。
夫の帰宅が早くなった、外泊をしなくなった・・・・これは本当に浮気が終わったとも言えます。
しかし、悪く考えれば、帰宅が遅いと浮気だと思われるから早く帰ろうとしますし、当然しばらくはデートも用心の為しないでしょう。それを浮気が終わった妻は思い込みますが この判断こそが性急だという事もあります。
ここで 最初に言いました「物の道理」という事に繋がるのです。
浮気が終わった夫は、そんなにすぐに妻には優しく出来ません。
何故なら 夫だって自分の蒔いた種とは言え、浮気相手と別れたら 失恋と同じような状態になります。
妻にいきなり優しくなんて出来ません。
夫は自分のブロークンハートの傷を癒すだけで いっぱい、いっぱいなのです。
そこで妻は浮気相手と別れたと言ったはずなのに、相変わらず優しくないと感じますが
これは当たり前と捉えて下さい。
むしろ そんな浮気相手と別れたと言って、すぐに妻に優しく出来るなんて、逆におかしい。
そういう事で 物の道理として考えると 浮気事件が終わったからと言って 手のひらを返したように
優しく出来るなんて 理屈に合わないという物の道理で考えましょう。
だから少々夫の態度が冷たくても、しばらくは羽根を休めているのだ考えて欲しいのです。
でも浮気は終わったと言いながら 相変わらず、家の中でも携帯を肌身離さなかったり、
相変わらず寝室は別のような家庭内別居であったり、自分の部屋に閉じこもりパソコンばかりをしているという場合は妻は 浮気相手とは本当に終わったのだろうか?、鼻が利かせないといけないのです。
本当に浮気が終わっている場合、もう少し空気が変わります。
大きく妻に優しくは出来ませんが、夫の眼差しは少しは優しくなります。
それを相変わらず 冷たい拒絶の雰囲気が出ている場合は 失恋後のふてくされという事を割り引いてもちょっと真意を観察する必要があります。
つまり、何かが変わると 空気は変わるのです。
大きく変化はなくても 何かの温度は変わるのです。
これを相変わらず、変化がないとしたら それは浮気相手の存在がまだあるのでは?と、考え、
そういう事があるので、変化がないと考えるのが普通の考え方です。
要するに 自分の受ける感覚と 浮気が終わったという事実と何かギャップがあると感じたら
それは終わっていないのかもしれせんから ここで大事な事は 当たり前の理屈を考えて欲しいのです。
物の道理と書くと、堅い話になりますが 要は当たり前の事を当たり前に通じる理屈が道理だとおもうのです。
幾ら 浮気相手と別れたと言われても 妻がその感覚を感じないという事で、心のアンテナと
身体の五感の感覚との間に あまりにもギャップがあれば それはもしかしたら 別れていないのでは
ないかという感覚を大切にしてほしいのです。
浮気の終結を帰宅時間などだけで判断し、別れたという言葉だけを鵜呑みするのは危険です。
そういう終結を感覚から受けず、夫の言葉とギャップがあるのであれば、それは妻は自分の五感を信じて欲しいのです。
物事には原因があり結果があるという事になります
浮気が終結していれば、それに伴い何か雰囲気は変わります。
何も変わらないのは 逆におかしい。
浮気が終わっていれば それなりに終わったという結果が出ます。
そういう雰囲気が醸し出されます。
いつまで経っても、ご主人が冷たいのであれば それは終わっていないという事にもなります。
それが物の道理だと思います。
では、また。