【結婚と同棲】
子供の親権
さて私の所にご相談に来られる方の中で 親権の主張をされる方います。
もちろん 愛する子供さんと一緒に住みたいと言うのは 父親も母親も同じです。
しかし この親権という事と 面接権と監護権(そばにおいて育てること)とを少し分けて考える必要があります。
まず 親権、面接権、監護権、養育費、慰謝料、などは法律上で使う言葉です。
そこで私が そういう事にアドバイスをすることは 一カウンセラーとして出来ないことです。
しかし 私のところに来られた相談者を弁護士の先生を交えてご相談をしている中で 私なりの角度で
見るようにしています。
法的なアドバイスは非弁行為になり私は出来ませんが こういう事を望まれる方の心情は理解できる為もう少し法律問題になる前に打てる手はないかという事が考え方の鍵になります。
という事は 法律問題になっている場合は もう話し合いの余地が無いというより、話し合いが物別れに終わったから 法律という常識の線で考えようという事だと思います。
でも、何で物別れになったかと言うと ここが意外と意地とかわがままとかの心理的な物が含まれます。
これには 性格的な部分も影響していますが 意地という事になればもつれた毛糸の糸をほどくように
絡まった糸を、解いていくしかないのです。
法的な部分に及んでしまうという事はこの絡まった部分が、もうどうしようもなくなるから そこをチョキンとはさみで取り除いてしまうような事で 出来れば取り除かない方法が理想的で 手作業でほぐせたら一番いいですね。
所で今日は少し よくある例をお話しします。
例えば ご主人が浮気をし、それで夫婦仲が悪くなり 離婚を考えだしたとします。
これまで 家庭も顧みず、浮気を続けたご主人は 当然子供が風邪をひいて熱を出そうが
病院に深夜連れて行きたくても ご主人は家に居ません。
そうなると 妻にすれば 家族を大切にしなかったという感情を持ちますが
子供はパパもママも大好きなのです。
そこで離婚になる場合、どちらが育てるかという話になれば 子供が幼ければたいてい
ママが育てるということになりますが 中には急に夫の方が子供は渡さないという主張をし出します。
ここで妻は大慌て。
当然子供を手放す事なんて身を切られるよりもつらい。
だから 子供を取られるくらいなら もう何でも我慢し、養育費も何もいらないから
お願いだから 子供だけは取らないで、という事になります。
でも これこそが夫の作戦であると言う場合が沢山あります。
しかし ここでちょっと大きく息を吸って 落ち着いてほしいのです。
そもそも 浮気をして深夜帰宅の父親が 子供を育てられるはずがありません。
そこで もう今は 子供の親権問題に話は移っていますが、ここを「育てられるのか」
という観点に立てば 結論は簡単です。
まして男性は仕事もありますから 残業一つとっても 子育てには父親は適しません。
だから物事を 親権や監護権と言うように 法律問題に移行していても 実際は子供を育てる事が出来るかという物理的な話になります。
だから法律的な話になっていても 所詮人間の話なので 人の生活を中心に判断すればいいのです。
何も調停になっていても 難しく考える必要はありません。
古今東西、人間のすることは 結構ベタな人間臭い事の結果ばかりです。
怖がらずに冷静に考えていくと道は開けますよ。