夫婦は話し合ってはいけません Vol,3

村越真里子

村越真里子

テーマ:夫婦は話し合ってはいけません

お正月気分からお仕事モードにスイッチを切り替え、「頑張ろう~」と皆様 肩を回されているところではないでしょうか?
でもここで 残念なお知らせがあります。

「浮気問題は話し合いでは解決することはありません」
今日はこの事に付いて書きたいと思います。

まず 夫婦においてどちらかが 浮気をしていると それをつい、問い詰めたくなります。
もちろん、見てみぬふりを出来る人は 良いとは申しませんが、ある意味 腹が据わっています。
しかし一般的な人は、つい問い詰めてしまいます。

でも、それがどういう結果になるかを今日はお話したいと思います。

人間には本音と建て前と言う物があります。

口では強い事を言っていても、それとは真逆の内心がある事は当然です。
しかし この強い事がパートナーへの単なる脅かしにしかならないと、これは逆に隠し事が多くなるのです。
この強い事と言うのは 例えば 「今度、こんな事(浮気)をしたことが分かったら、離婚だ、二度と同じことをしないでほしい」という言葉が パートナーにどう響くか、なのです。

例えば 浮気相手の浮気の段階にもよりますが、始まったばかりの、熱い時期であれば こんなことを
言われたくらいで ブレーキにはならないのです。
パートナーにここまで言われたら、もっと分からないように水面下で浮気を実行するようになります。

しかし、浮気がもう長くて そろそろ飽きてきたころだったら?
このパートナーの言葉をきっかけに 浮気を終わらせる人もいるでしょう。
でも、実際は せっかく沈静化してきている浮気に、火に油を注ぐようになる事も少なくありません。

では、今度は こんな強気の言葉ではなく、パートナーに「お願い、私(僕)には貴方が必要で、子供達にもあなたがいないとだめなのだ」と涙ながらに訴えたとしましょう。

これも 逆によくないと言えます。

つまり、お願いモード、懇願モードと言うのは、それだけで もう負けている事になります。
例えば 人にお願いする時の構図や場面を思い浮かべて下さい。

教会でイエス様の像に、懺悔する時の絵図のように 自分は膝まづき、手を合わせ イエス様を下から
見上げているという構図になります。
絶対にお願いする方が、お願いされる人より 高い位置であるはずがない。

お願いされる方の立場の人は 懇願する人に目をやるのは 下に目線を送っています。
つまり、見下げているとは申しませんが そこで立ち位置が決まっていると言うのが懇願です。

本当は心の中では 「お願いだから浮気を止めて」という願いで一杯なのに、言葉で相手に
話をする時には 「二度と同じことをしたら許さないからな」とか「浮気相手に慰謝料請求をしてやる」という強気の言葉になり、パートナーを警戒させてしまうのです。

なぜこういう事がいけないかと、いうと この根本的な考えは 浮気をされた方が、浮気を止めて欲しいと「話し合いで解決したい」と考えているからなのです。

もっと言えば 話し合いで解決できると思っているから そういうチャレンジをするのだと言えます。

ここで 残念なお知らせがありますという風に冒頭に書きましたが 浮気問題は話し合いでは解決することはないと書いたのは すべてがそうだとは言いませんが その浮気の段階によって、話し合いは逆効果だと言えるのです。

浮気に隙間風が吹くくらいのそろそろ 浮気も長く飽きがくるころには 夫婦の話し合いと言うのは
効果があるかもしれません。

しかし、まだ 絶頂期で浮気という恋の炎が燃え盛っている時は こういう強気で言うとそれを言った夫や妻が 恋を邪魔する「敵」となるのです。

そして変に素直な人の場合は 「そうか、浮気がばれると離婚されるのだ」となると 浮気を止める方に考えが行くのではなく 離婚になる場合を想定し、浮気相手と再婚が出来るように動きだす事があるのです。

そうなると この「今度浮気をすると離婚だ」という事は 脅かしになるどころか、離婚への道を引いてしまうという事になります。

ここで何が言いたいかと言いますと 「二度と浮気をするな、同じことをすると離婚だ」という宣言が
本音であれば 別にいいのです。
しかし 本音は お願い浮気をしないでほしい、という懇願であれば、そういう事を言った後の結果、
自分の妻や夫が その強気の言葉をどう受け止める人か、それが大事なのです。

貴方の本音を読み解き、これは離婚をしたくないという懇願だから その願いを叶えないといけないと言う誠実な人であれば それでもいいのです。

でもこの強気の言葉に反発心だけを持つタイプであれば、この語気の強さに、相手も離婚を示唆されたと、逆にラッキーとなるという事も分からないといけません。

要は その強気をいう事により この言葉が好転するかどうか その先を読んで 言っているのかどうかです。

もし、そんな先の事や 相手がどのように捉える人かを計算せず、言ったとしたら それは単なる
行き当たりバッタリの発言になります。

確かに、相手の反応を見る為の布石は必要です。
しかし それを聞くパートナーのタイプくらい先読みをしておかないと、無謀な布石になります。

自分は警告のつもりで強気で、パートナーに離婚宣言をするのは これが本音と一致しているなら別に問題はありません。
しかし 相手をちょっとお仕置きのつもりで、強気で言ったら それを逆に揚げ足を取られ離婚だといったくせに……になる事もあるのです。

だから本当は離婚なんてつゆとも考えていないなら あまり本音とかけ離れた事をいうと 相手を惑わす事になります。
その結果 せっかく仲良くしたいと言う相手から 「矛盾」と感じられてしまい、信頼感を失います。

変な話ですが 浮気をする人は 自分は嘘をいっぱい付いても、夫や妻の事は信頼しているので その信頼する相手が 手のひらを反してきたら 急に警戒感を持ってしまうのです。

だから 人はよく「話し合い」という事を、夫婦関係の修復の手段としますが、話を持ち出す側が
話し合いのイニシアティブをちゃんと取れず、パートナーの次への反応も予定せず 離婚宣言などをした場合、それは 結婚生活を放棄させることに繋がります。

要するに こんな発言をしたら 次はどんな言葉が返ってくるか、その次はどうか
などと 計画も立てずに 話し合いに入るという事は それは とにかくお願いしてみたという事になり、言いっぱなしと同じです。
皆様が思ってらっしゃる話し合いは 話し合いでも何でもない。
相手に矛盾点を与えてしまうだけで 浮気している本人が当惑し夫や妻よりも 浮気相手とチームワークを持とうとしてしまいます。
ね?これでお分かりいただけたでしょうか?

こんな本音と建て前が乖離している話し合いなんて 意味がないのです。
もちろん、これは 浮気が現在進行形という夫婦にだけ言える事ですが・・・・

では今日はこの辺で。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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