貴方が夫に嘘を付かせている?
やけに勇ましいタイトルですが、実はタイトルとは、ま逆の優しい指南書です。
人は喧嘩と言うと、対立関係をイメージしますが、夫婦の喧嘩は、より良い関係を築く為の物です。
しかし、喧嘩になった段階で、かなり感情的になり、おおよそよりよい関係の為とは言えない空気があります。
喧嘩という字は、敵対した関係に思えますが、本当は平和に仲良くしたいと言うのが目的です。
○○してくれない・・・・
○○に対して不誠実だ・・・・
と、つい言ってしまう言葉ですが、これが言葉の前に来ると、どうしたらそれを叶える事が出来るかという所まではたどりつけません。
つまり問題があるなら、それをどう解決するか、システムを話し合えば、いいのですが、妻の口調は「○○してくれない」と言う事への不満をぶつけてしまうのです。
こうなれば、その問題解決をどういう風にクリアしていけるか、という本題から反れ、「何故○○してくれないの?」と夫を責める言葉ばかりになります。
こうなると夫の立場は、防衛本能で、妻の口激を避けるべく、腕組みガードで対戦モードになります。
これでは問題解決という所までは、程遠くて仕方が在りません。
これは、喧嘩というものを「腹が立った」という事の報告が先に来るからなのです。
つまり感情論が前に来ることが原因です。
でも、本当は、腹が立った事を訴えても何も解決しないと言う事が判れば、まず無駄な感情論を抑えるしかない事が判るはずなのです。
感情論を先に出せば、まとまる物もまとまらなくなります。
男性は・・・・特に男性という生き物は、長い話を嫌います。
まして自分を責められる話を入口でされると、すぐに出口を探します。
ですから、いつも自分の感情をぶつけているだけの人は、夫と会議が出来なくなってしまうのです。
感情をぶつけて、単にすっきりしても問題が解決しないのであれば、本末転倒。
これでは何も育たないというか、建設的な生き方が出来ません。
それにはどうするか・・・・・簡単な事です。
喧嘩という言葉を頭から消して「会議」と言う言葉に置き換えて欲しいのです。
まず自分自身が何を叶えたいかと、決めます。
そして、それを実行出来るには、どうしたらいいかという方法論を問うべきです。
ここには、方法論は例え妻が判っていても、あえてご主人に問うて下さい。
夫という男性は、問われれば応えてくれようとする生き物です。
その方法論を問えばいいのです。
その方法論を妻がおおよそ判っていても、あえて知らないという体で
聞いて下さい。
でもここでいつも失敗しがちな事は、その方法論を、すでに妻が考えていて、それを、理解してもらえない不満が前面に出てしまう事なのです。
だから「○○してくれない」「だからアナタは不誠実なのだ」ということ止まりになるのです。
これではご主人の出番がなくなります。
ここはあえて、判っていてもご主人に答えを提案させるようにバトンタッチさせてほしいのです。
「○○してほしいのに・・・・」でははなく「どうしたらいい?」と答えを求めて下さい。
愚痴は後でいいのです。男性は女性の愚痴は死ぬほど嫌います。
希望が叶うと、愚痴はむしろ言う必要もなくなりますので、利口に持って行きましょう。
女性が、問題解決したくて「あなた、話しがあるの」という言葉は男性は一番怖いのです。
これは信じがたいかもしれませんが、普段から怒鳴っている強そうな男性も、実は妻の「話がある」という事にはビクビクしているのです。
これでは、ついガードがきつくなってしまいますよね。
体力も腕力ある男性が、実は小柄な妻をいつも怖がっているということがあります。
これは良心の呵責から、自分の落ち度は夫は知っているからです。
だから頭の上から湯気がちんちんに上って、目が三角になっている妻のテーブルには着きませんし、
もし着いたとしても、怖くて仕方がない・・・早く退散する方法ばかりを考えています。
だから、夫は早く終わらせたくて生返事か、逆切れになってしまうのです。
ここからは夫婦喧嘩の「喧嘩」という言葉を「交渉」という言葉に置き換えましょう。
交渉には感情論が入る余地はありません。
どうしたら、目標が成就するかというシステムを会議すればいいのです。
男性は、一日8時間以上、仕事をしていますから、目標を立て、それを成就させると言う生き方をしています。
家庭問題も同じで、それを解決する目標を立て、計画的に目標に向かうという事が身についています。
世の中の奥様方。
日々、苦しい気持ちを抱えて大変な事は、私も充分判ります。
夫と何でも話し合って、会話も弾む夫婦像は理想です。
しかし現実は、そうでない夫婦が殆どです。
どんな事も女性は下出にでて、男性をヨイショしろとは言いません。
でも、そろそろ、受け入れられない会話をする事の不毛さを理解しましょう。
男性は、組み立てという建設的なシステムを好みますから、破壊的な愚痴は押さえましょう。
喧嘩は感情です。
言葉を口に出す時に、その言葉が感情の言葉か、建設的な言葉か、一度頭の中で区分けしましょう。