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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re婚かうんせらぴー

コラム

家事への夫婦の勘違い

2012年2月5日 公開 / 2014年6月20日更新

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 夫婦問題 相談畳 掃除畳 張り替え

【夫から妻に対する勘違い?】
人は色んな思い違いや、勘違いをします。
実は私もこの年齢になるまで、ある勘違いをしていました。

それは「きざみうどん」です。
大阪人の私は、揚げは甘く煮たきつねうどんしか知らず、刻みうどんは最近までうどんを刻んであると思い込んでいました。

でも、今日のコラムはそんなポップな事ではなく、
自分の中での思いこみというか定義が、全然事実と違っていた為、長い間誤解をしていたというお話です。

これは私の所に、夫婦問題で相談に来られた、ある男性のお話です。
この方の奥様との間がしっくりいかない問題を抱え、いつも妻が不機嫌でその意味が判らないという相談です。
(ここでは年齢から来る更年期障害は問いません)
奥様はいつも家を綺麗に掃除し、家事もそつなくこなします。
家を清潔に保ち、整理整頓もしているはずなのに、何故かご主人の家事協力がないと、いつも怒っているのです。
ご主人も反省し、それじゃあと、手伝おうとすると、怒りをもっと爆発させるのです。

こうなるとご主人は何が何だか判りません。
奥様の特徴と言う事でお聞きすると、奥様は潔癖症と言うくらい綺麗好きで、いつも掃除をしているというのです。だから、むしろいつも家事の事を優先し、誰に言われるでもなく、積極的に掃除は苦にしている様子はない
というのです。そしてせめてご主人が出来る事ととして、洗濯物を取り込み、畳むとか、食べた物の洗い物を手伝ったりと、喜ばせようと一生懸命手伝うのですが、すべて駄目出しされてこれ見よがしに洗い直しをされるようです。だからご主人のなすすべなく、何もしないでいたら、今度は「自分で気を利かせて先回りして家事をやれ」と言われる始末。
どうすればいいのかという相談に来られました。

ここでご主人に問えば「妻は家事全般完璧です」と言い切られます。
しかし、私は「奥様は家事はお好きですか?」と問えば、
「自分で進んでやるくらいですから、当然嫌いなはずがない」と言うのです。

ここに大きな思い違いが在ります。

私の友人女性で、朝から夕飯の献立を考えている人がいます。
人の集まりで料理が出ると、いつもそのレシピを聞き、人の家の昨夜の晩御飯まで「何食べた?」と聞きまわります。
いつも「今晩何しようかな?」が口癖で、私は最初、いつも家事や炊事の事が頭にあるくらいですから、家事が好きなのだと思っていました。
その反面で、私は家事が嫌いで食べる事は好きですが、手の込んだ料理は人が来る時しかやらない。
モットーは如何に手抜きをするか、といつも考えていますので、私の手抜き料理を聞くとその友人は
目を丸くして聞いてくるのです。

これで、お分かりかと思いますが、この友人は何も家事が得意じゃない。
いや、むしろ苦手意識があるから、一日中、家事の段取りを考えているのです。
嫌いな人なら、要領よく、ちゃっちゃっと、ごまかしながら、早く終えようとしますが、
この手抜きが出来ない・・・・苦手意識に囚われてしまっていると言う事は、おおよそ家事が好きなんかじゃないと言う事なのです。
それを私は勘違いしていました。
いつも家事の事を考え、何よりも優先させているなんて、余程家事を大切に考え、大事に考えている人なのだと。

ちょっと脱線しましたが、実はおれは先ほどの、綺麗好きの奥さんを持たれたご主人に話を戻します。

このご主人も私同様、潔癖症に近いくらいの奥様を、綺麗好きだから家事好きであると思いこんでいますが、
実は「好き」と言うものとは違うと言う事です。

先ほどの晩御飯をいつも考えている友人に置き換えれば、お分かりになるように、好きか嫌いかになると
むしろ嫌いの方が近い。
それなのに、掃除をせずにいられないのは、むしろ「囚われ」と考えるべきです。

じゃ何故嫌いなのに、ご主人の協力を拒否するのでしょうか?
そこには、色んな理由が在りますが、一つ言えば、存在感のアピールです。
本当の問題は、もっと別の所にあるのかもしれませんが、この夫婦の場合の問題は、この奥様は
家事をする事が、自分の位置を確保していると自分への思いこみも関係していたのです。

このご主人の、妻は家事も完璧で・・・という思い込みが、逆に家事も出来ない女性でいる事は、妻としての存在を否定されているようだと勝手に思い込んでいったようでした。
これが妻の家事全般、苦手意識を夫に出せなくなっているというケースでした。

特に男性に多い勘違いですが、掃除が好きな綺麗隙は、料理は苦手です。
料理は創造的な作業で、汚す事は一対です。
しかし綺麗好きは台所が汚れる事は、口には出せないけれど、嫌なのです。

炊事洗濯、掃除に片づけと言いますが男性はこれらをひとくくりで家事と呼んでいますが、実はこれは
全く別の作業です。
掃除の好きな人は選択も好きですが、炊事は苦手です。
その逆で、料理のすきなひとは掃除が苦手です。
これらの思考は全く別の思考回路を使う作業だからです。
この意味の違う作業を完璧にこな女性は、1000人に一人もいなのではないかと思います。

でも男性は、いいお嫁さんの条件に、家事全般が出来る人と言いますが、これこそが勘違いで、そんなスーパーウーマンはいないと言う、今日は思い込みのお話でした。
ではまた。

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