ケアマネ模擬試験の成績推移から見る、確実な合格への成長の測り方

馬淵敦士

馬淵敦士

テーマ:ケアマネジャー

ケアマネ模擬試験の成績推移から見る、確実な合格への成長の測り方


ケアマネジャー(介護支援専門員)試験は、年々難易度が高まっており、一度の受験で合格することが難しくなっています。そのため、複数回の受験を経て合格を目指す方も少なくありません。しかし、ただ漫然と受験を繰り返すだけでは、なかなか合格には近づけません。

重要なのは、模擬試験を活用して自分の成長を正確に把握し、次の学習に活かすことです。本記事では、模擬試験の成績推移をどのように分析し、どのように活用すれば確実に合格に近づけるのか、具体的な方法を解説します。複数回受験を検討されている方、すでに受験経験がある方は、ぜひ参考にしてください。

ケアマネ試験の現状と複数回受験の実態


年々厳しくなる合格率


ケアマネジャー試験は、介護保険制度の要となる専門職を認定する国家資格です。近年の合格率は以下の通りです。

【ケアマネ試験の合格率推移】

第28回(2025年):25.6%
第27回(2024年):32.1%
第26回(2023年):20.1%
第25回(2022年):19.0%
第24回(2021年):23.3%
第23回(2020年):17.7%
第22回(2019年):19.5%


この数字が示すように、ケアマネ試験の合格率は20%前後で推移しており、5人に1人しか合格できない狭き門となっています。つまり、約80%の受験者が不合格になるという現実があります。

複数回受験は決して恥ずかしいことではない


この合格率を見れば、一度で合格できなかったとしても、それは決して珍しいことではありません。実際、合格者の多くが複数回の受験を経験しています。

重要なのは、前回の受験から何を学び、どのように改善したかです。模擬試験の成績推移を正しく分析することで、自分の成長を可視化し、合格への道筋を明確にすることができます。

模擬試験の成績推移で測るべき3つの指標


指標1:得点の絶対値と合格ラインとの距離


最も基本的な指標は、もちろん得点そのものです。ケアマネ試験は、介護支援分野25点満点、保健医療福祉サービス分野35点満点の合計60点満点で、それぞれの分野で70%程度(年度により変動)の正答率が求められます。

模擬試験を受けるたびに、以下を記録しましょう。

  1. 介護支援分野の得点と正答率
  2. 保健医療福祉サービス分野の得点と正答率
  3. 総合得点と総合正答率
  4. 合格ラインとの差(プラス・マイナス)


単に「前回より上がった」「下がった」ではなく、合格ラインまであと何点必要かを常に意識することが重要です。

指標2:分野別・項目別の正答率


総合点だけを見ていては、本当の成長は見えてきません。より詳細に分析するために、以下の項目別に正答率を追いましょう。

【介護支援分野】

  • 介護保険制度の基礎知識
  • 要介護認定・要支援認定
  • ケアマネジメント
  • 介護支援サービス
  • 地域支援事業


【保健医療福祉サービス分野】

  • 高齢者の身体的・精神的特徴
  • 疾患別の医療と介護
  • リハビリテーション
  • 薬剤管理
  • 在宅医療管理
  • 福祉サービス
  • 高齢者虐待防止・権利擁護


項目別に成績を記録することで、自分の得意分野と苦手分野が明確になります。模擬試験を受けるたびに、どの項目が伸びているか、どの項目が停滞しているかを確認しましょう。

指標3:同じ論点での正答率の変化


ケアマネ試験では、同じテーマや論点が形を変えて繰り返し出題されます。模擬試験でも同様です。

例えば「要介護認定の有効期間」「特定事業所加算の要件」「サービス担当者会議の開催時期」など、頻出論点については、複数回の模擬試験で同じような問題が出題された際の正答率を追跡することが効果的です。

最初は間違えても、2回目、3回目と正解できるようになれば、確実に知識が定着している証拠です。逆に、何度も同じ論点で間違える場合は、理解が不十分であることを示しています。

成績推移から見える「合格への成長パターン」


理想的な成長パターン:段階的上昇型


最も理想的なのは、模擬試験を重ねるごとに着実に得点が上昇していくパターンです。

【段階的上昇型の特徴】
1回目:50%程度の正答率
2回目:60%程度の正答率
3回目:65%程度の正答率
4回目:70%以上の正答率(合格圏)


このパターンの方は、学習方法が適切で、知識が着実に定着しています。現在の学習方法を継続しつつ、苦手分野の強化に集中すれば、合格は目前です。

要注意パターン1:停滞型


何度模擬試験を受けても、得点が60%前後で停滞しているパターンです。このような場合、学習方法の見直しが必要です。

停滞の原因として考えられるのは以下の点です。

  1. 暗記中心の学習で理解が不十分
  2. 過去問だけを繰り返し、応用力が身についていない
  3. 苦手分野を避けて得意分野ばかり勉強している
  4. 復習が不十分で知識が定着していない


このパターンから脱却するには、学習の「質」を変える必要があります。

要注意パターン2:乱高下型


模擬試験ごとに得点が大きく上下するパターンです。70%取れたかと思えば、次は50%に下がるといった不安定な推移を示します。

この原因は、基礎知識の定着が不十分であることがほとんどです。たまたま知っている問題が多く出た時は高得点が取れますが、知識に穴があるため安定しません。

このパターンの方は、まず基礎固めに立ち返る必要があります。

励みになるパターン:後半伸び型


最初の数回は苦戦するものの、ある時点から急激に成績が伸びるパターンです。これは知識が「点」から「線」、そして「面」につながったサインです。

介護保険制度や各サービスの関連性が理解できると、暗記していた知識が有機的につながり、応用問題にも対応できるようになります。このパターンに入れば、合格は間近です。

模擬試験後の効果的な復習・活用ステップ


ステップ1:試験当日中の振り返り(30分)


模擬試験を受けた当日、記憶が新鮮なうちに必ず振り返りを行いましょう。

  1. 自信を持って解答できた問題をチェック
  2. 迷った問題、分からなかった問題をマーク
  3. 時間配分は適切だったか確認
  4. 集中力が続いたか、疲労はどうだったか記録


この振り返りは、結果が返ってくる前でも可能です。自分の感覚を記録しておくことで、実際の結果と比較できます。

ステップ2:結果分析と記録(1時間)


模擬試験の結果が返ってきたら、詳細な分析を行います。

  1. 得点と正答率を記録シートに転記
  2. 分野別・項目別の正答率を分析
  3. 前回と比較して伸びた分野、下がった分野を確認
  4. 間違えた問題を3つに分類:ケアレスミス/知識不足/理解不足


特に重要なのは、間違えた問題の分類です。ケアレスミスなのか、そもそも知識がなかったのか、知識はあるが理解が不十分なのかによって、対策が変わります。

ステップ3:間違い問題の徹底復習(3時間)


最も重要なステップです。間違えた問題こそが、あなたの成長の源です。

  1. 間違えた問題の解説を熟読
  2. 関連するテキストの該当箇所を確認
  3. 周辺知識も含めて整理し直す
  4. 自分の言葉でノートにまとめる
  5. 類似問題を過去問から探して解く


単に正解を確認するだけでなく、「なぜその答えになるのか」を理解することが重要です。関連知識も含めて整理することで、応用力が身につきます。

ステップ4:弱点補強の学習計画(次回まで)


模擬試験の結果を踏まえて、次回までの学習計画を立て直します。

  1. 最も正答率が低かった項目を最優先課題に設定
  2. その項目のテキスト通読と過去問演習
  3. 週1回、模擬試験で間違えた問題を再度解く
  4. 苦手ノートを作成し、毎日見直す


次回の模擬試験までの期間を逆算して、具体的な学習スケジュールを立てましょう。

合格者が実践していた模擬試験の使い方


合格者の共通点1:最低3回以上受験


ケアマネ試験に合格した方々にヒアリングすると、ほぼ全員が最低でも3回以上の模擬試験を受験しています。

1回目で実力を測り、2回目で成長を確認し、3回目以降で合格圏に到達するというパターンが一般的です。模擬試験は単なる力試しではなく、学習のペースメーカーとして活用しているのです。

合格者の共通点2:会場受験を選択


自宅での模擬試験も便利ですが、合格者の多くは会場での模擬試験を選択しています。

会場受験のメリットは以下の通りです。

  • 本番と同じ緊張感を体験できる
  • 時間管理の練習になる
  • 周囲に受験者がいることで集中力が高まる
  • 自宅での誘惑を避けられる
  • 試験会場の雰囲気に慣れることができる


本番で実力を発揮するには、本番と同じ環境での練習が不可欠です。

合格者の共通点3:成績推移を可視化


合格者の多くが、模擬試験の成績をグラフ化するなどして可視化しています。

エクセルやノートに、回数ごとの得点推移、分野別正答率の推移を記録し、自分の成長を目で見える形にしているのです。これにより、モチベーションの維持と、客観的な現状把握が可能になります。

合格者の共通点4:模擬試験を学習の区切りに活用


漫然と勉強を続けるのではなく、次の模擬試験までを1つの学習サイクルとして捉えている点も共通しています。

「次の模擬試験までに介護支援分野を完璧にする」「前回間違えた問題を全て復習する」など、明確な目標を設定し、模擬試験でその達成度を確認するというサイクルを回しています。

複数回受験での心構えと継続のコツ


不合格は失敗ではなく、成長の過程


一度の不合格で諦める必要はまったくありません。前述の通り、合格率20%前後という数字は、優秀な方でも一度で合格することが難しい試験であることを示しています。

不合格は失敗ではなく、合格への過程と捉えましょう。重要なのは、その経験から何を学び、次にどう活かすかです。

成長を実感するための記録の重要性


複数回受験する場合、自分の成長を実感することがモチベーション維持に不可欠です。そのために、以下を記録し続けましょう。

  1. 各回の模擬試験の得点推移
  2. 分野別・項目別の正答率推移
  3. 学習時間の記録
  4. 理解できた項目のリスト
  5. 克服した苦手分野の記録


数か月前の自分と比べて、確実に成長していることを実感できれば、学習を継続する力になります。

仲間の存在が支えになる


一人で学習を続けるのは、時に孤独で辛いものです。可能であれば、同じ目標を持つ仲間を見つけましょう。

資格スクールでの模擬試験会場では、同じように合格を目指す仲間に出会えます。情報交換や励まし合いが、継続の大きな支えになります。

本番に向けた最終調整としての模擬試験活用法


試験1か月前からは実戦形式を重視


本試験の1か月前からは、知識の詰め込みよりも実戦形式での演習を重視しましょう。

この時期の模擬試験は、知識の確認だけでなく、以下の目的で活用します。

  1. 時間配分の最終調整
  2. 問題を読むスピードの向上
  3. 見直しの方法の確立
  4. 当日の体調管理の予行練習


本番当日のシミュレーション


最後の模擬試験は、可能な限り本番に近い条件で受験しましょう。

  • 試験会場と同じ時間帯で受験
  • 本番と同じ持ち物で臨む
  • 休憩時間の使い方も本番を想定
  • 試験後の疲労度を確認


本番で予期せぬ事態に慌てないよう、あらゆる状況をシミュレーションしておくことが重要です。

ベストウェイケアアカデミーの模擬試験で本番に備える


模擬試験の効果を最大化するには、本番さながらの環境で受験することが不可欠です。

ベストウェイケアアカデミーでは、長年のケアマネ試験対策の実績を活かし、本試験に限りなく近い形式の模擬試験を会場で実施しています。

  • 本試験と同形式・同レベルの問題
  • 詳細な成績分析表で弱点が明確に
  • 経験豊富な講師による解説講義
  • 全国の受験者と同じ環境で実力を測定
  • 複数回受験で成績推移を追跡


自宅での模擬試験では得られない緊張感と、客観的な実力判定が可能です。特に、複数回受験して成績推移を追跡することで、自分の成長を確実に把握できます。

合格への確実な一歩を踏み出すために、ぜひ会場での模擬試験を活用してください。

ベストウェイのケアマネ模擬試験を詳しく見る

【この記事のまとめ】

ケアマネ試験は合格率20%前後の難関試験であり、複数回受験は決して珍しいことではありません。重要なのは、模擬試験の成績推移を正しく分析し、自分の成長を可視化することです。

得点の絶対値、分野別の正答率、頻出論点での正答率の変化という3つの指標を追跡し、自分の成長パターンを把握しましょう。段階的上昇型を目指しつつ、停滞型や乱高下型になっている場合は学習方法の見直しが必要です。

模擬試験後は、当日の振り返り、詳細な結果分析、間違い問題の徹底復習、そして次回に向けた学習計画の立案という4つのステップを確実に実行することが合格への近道です。

合格者の多くが、最低3回以上の模擬試験を会場で受験し、成績を可視化し、学習のペースメーカーとして活用しています。不合格を恐れず、自分の成長を信じて学習を継続すれば、必ず合格は手に入ります。

本番に近い環境での模擬試験で、確実な実力アップを実現しましょう。

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Mybestpro Members

馬淵敦士
専門家

馬淵敦士(ケアマネージャー)

ベストウェイ・ケア・アカデミー

全国平均で、ケアマネ合格率20%・介護福祉士合格率70%の試験を、私の講義を受講された方はケアマネ60%、介護福祉士90%と、全国平均を大幅に上回ります。(2023年10月現在実績)

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