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菅原崇文プロは琉球放送が厳正なる審査をした登録専門家です

AIに仕事を奪われる会社と、AIを使って生き残る会社 情報サービス業の倒産増から沖縄企業が考えること

菅原崇文

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テーマ:AI活用

AIの影響は、もう未来の話ではありません。

東京商工リサーチの発表によると、2026年上半期の「情報サービス業」の倒産は166件となり、2017年以降の過去10年間で最多を更新しました。

ソフトウェア開発やホームページ制作などを請け負う会社の倒産が増えている、という話です。

背景には、生成AIやノーコード、ローコードツールの普及があります。

簡単なホームページ。
簡単なシステム。
簡単な文章作成。
簡単な画像作成。
簡単な業務アプリ。

こうしたものを、外注せずに自社で作れる会社が増えてきました。

もちろん、すべての開発会社や制作会社が危ないという話ではありません。

むしろ、高度な技術、業務理解、設計力、提案力を持つ会社には仕事が集まりやすくなります。

問題は、価格の安さだけで選ばれていた仕事です。

AIやノーコードで代替しやすい業務は、これからさらに厳しくなります。

これはIT業界だけの話ではありません。

沖縄の中小企業、個人事業者、フリーランスにも関係があります。

AIで消えるのは、職業そのものではなく「単純作業だけの仕事」


「AIで仕事がなくなる」

こう聞くと、少し大げさに感じるかもしれません。

実際、すべての仕事が一気になくなるわけではありません。

ただし、仕事の中にある一部の作業は、確実にAIに置き換わっていきます。

たとえば、次のような作業です。

・定型文を作る
・情報を集める
・文章を要約する
・簡単な画像を作る
・表を整理する
・問い合わせ内容を分類する
・議事録をまとめる
・見積書や提案書のたたき台を作る
・簡単なWebページを作る

これらは、以前なら人に頼むしかありませんでした。

でも今は、AIやクラウドツールを使えば、社内でもある程度できます。

つまり、AIに代替されやすいのは「人」そのものではなく、考えずに繰り返すだけの作業です。

ここを間違えると、必要以上に怖がることになります。

大事なのは、AIに奪われる作業と、人間が価値を出す仕事を分けて考えることです。

「8億人が失業する」は、正しく怖がる必要がある


AIや自動化については、「世界で8億人が仕事を失う」という話が語られることがあります。

これは、マッキンゼー・グローバル・インスティテュートが過去に示した試算で、2030年までに自動化によって最大8億人が職を移る可能性がある、という内容です。

ここで大事なのは、「全員が失業する」と決めつけることではありません。

正確には、仕事の中身が変わり、別の職種や別のスキルへの移行が必要になる可能性がある、という話です。

だから、過度にあおる必要はありません。

でも、軽く見るのも危険です。

情報サービス業の倒産増は、その変化が少しずつ現実になっているサインだと思います。

AIで代替できる仕事を、AIを使わず、人の手だけで、しかも安く受け続ける。

この形は、かなり苦しくなります。

沖縄の企業も同じです。

「うちはIT企業ではないから関係ない」

そう考えるのは危ないと思います。

沖縄企業にとって本当に怖いのは、AIそのものではない


沖縄の中小企業にとって、本当に怖いのはAIそのものではありません。

AIを使う会社と、使わない会社の差が広がることです。

同じ人数でも、AIを使う会社は資料作成が早くなります。

同じ広告費でも、AIを使う会社はテスト回数を増やせます。

同じ営業担当でも、AIを使う会社は商談前の準備が深くなります。

同じWebサイトでも、AIを使う会社は改善案を早く出せます。

同じ事務作業でも、AIを使う会社は確認と判断に時間を使えます。

これは、じわじわ効いてきます。

1日では差が見えません。

でも、半年、1年、3年で見ると大きな差になります。

AIを使っている会社は、少人数でも改善の回数を増やせます。

AIを使っていない会社は、忙しさに追われて改善が後回しになります。

この差が、売上、利益、人材確保、顧客対応に出てきます。

価格だけで選ばれる仕事は、AI時代に弱い


東京商工リサーチの発表では、情報サービス業の倒産の多くが小・零細規模に集中していることも示されています。

負債1億円未満が大半を占め、従業員5人未満の事業者も多い。

これは、沖縄の小さな会社にとっても他人事ではありません。

小さな会社が悪いわけではありません。

むしろ、小回りが利くことは大きな強みです。

ただし、安さだけで選ばれている場合は危険です。

安いから頼まれる。
早いから頼まれる。
とりあえず作れるから頼まれる。

この領域は、AIやツールに置き換わりやすい。

これから必要なのは、単なる作業代行ではありません。

お客様の課題を整理する力。
売上につながる導線を考える力。
業務の流れを理解する力。
人が判断すべき部分を見極める力。
AIやツールを組み合わせて成果に変える力。

ここに価値を移していく必要があります。

AIを使えない会社ではなく、AIを使う目的がない会社が危ない


僕は、すべての会社が最新AIツールを使いこなす必要はないと思っています。

いきなり難しいことをやる必要もありません。

大事なのは、何のためにAIを使うかです。

たとえば、沖縄の少人数企業なら、まずは次のような使い方で十分です。

・問い合わせ内容を整理する
・営業メールのたたき台を作る
・商談前の質問項目を作る
・SNS投稿案を複数出す
・ホームページ改善案を出す
・よくある質問を整理する
・議事録から次の行動を抜き出す
・求人文を見直す
・提案書の構成を作る

これだけでも、かなり変わります。

AIを魔法の道具として見る必要はありません。

優秀な事務担当。
営業前の壁打ち相手。
マーケティングの下準備係。
社長の思考整理役。

まずは、このくらいの感覚で十分です。

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これから残るのは、AIを使って人間の価値を上げる会社


AI時代に残る会社は、AIを使って人を減らす会社だけではないと思います。

むしろ、AIを使って人間の価値を上げる会社です。

社長が判断に集中できる。
営業担当がお客様との対話に集中できる。
事務担当が確認や改善に時間を使える。
現場スタッフが無駄な報告作業から解放される。
マーケティング担当がテストと改善に集中できる。

こういう使い方ができる会社は強くなります。

AIは、人間の代わりに全部をやる存在ではありません。

人間が判断する前の材料をそろえる存在です。

沖縄の中小企業に必要なのは、高額なAIシステムをいきなり入れることではありません。

まずは、自社の仕事を分解することです。

どの作業が繰り返しなのか。
どこで時間を取られているのか。
どこは人間が判断すべきなのか。
どこはAIに下準備させられるのか。

ここを見える化するだけでも、次の一手が変わります。

まとめ


情報サービス業の倒産増は、AI時代の分かりやすいサインだと思います。

AIやノーコードで代替しやすい仕事は、これから価格競争がさらに厳しくなります。

でも、これは「AIに仕事を奪われる」という単純な話ではありません。

仕事の中身が変わっている、という話です。

作業だけで選ばれる会社は厳しくなる。

一方で、AIを使いながら課題を整理し、判断し、成果につなげられる会社は選ばれやすくなる。

沖縄の企業も、AIを無視してビジネスをすることは難しくなっていきます。

ただし、焦る必要はありません。

まずは小さく始めればいい。

営業資料のたたき台。
問い合わせ対応の整理。
SNS投稿の案出し。
議事録の要約。
ホームページ改善の壁打ち。
顧客リストの整理。

このあたりからで十分です。

AIを使う会社と使わない会社の差は、ある日突然ではなく、毎日の小さな改善の差として広がります。

だからこそ、今から触っておく。

今から自社の業務に入れておく。

今から人間が価値を出す場所を決めておく。

これが、沖縄の中小企業がAI時代を生き残るための現実的な第一歩だと思います。

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参考情報


東京商工リサーチ「2026年上半期の『情報サービス業』倒産 166件 過去10年で最多」

McKinsey Global Institute「Jobs lost, jobs gained: Workforce transitions in a time of automation」

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菅原崇文
専門家

菅原崇文(営業コンサルタント)

株式会社BLUE LEAF

営業戦略の設計から実行・改善・内製化まで一気通貫で伴走し、机上論ではなく現場で成果につながる営業の仕組みを作ります。課題整理から仮説検証、トークスクリプト設計までも丁寧に支援します。

菅原崇文プロは琉球放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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