噛み合わせると顎や頬が痛い!
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
後期高齢者の方でも、若い時と同じように硬いものがお好きな方が結構いらっしゃいます。
悪いことではありませんので、問題が無ければ、特に注意はしません。
先日歯を斜めに大きく割って来院された85歳の老人が来院されました。
「好きなおかきを食べていたら、急に歯が欠けてしまいました」と。
割れた歯を診ると右上の第一小臼歯の舌側咬頭が斜めに大きく割れていました。
もう少しで歯髄(神経)に達するところでした。
もちろん自発痛、冷水痛、温水痛は強く感じています。
結局抜髄し(神経を取り)、歯を被せることになりました。
ご本人ははじめ何が起こったかわからない様子で、歯の痛みに顔をしかめていました。
周りの歯を診ると、この方はむし歯、歯周病も無く健康な状態ですが、
多くの歯にヒビや亀裂、歯の欠けた後があり、
かなりのブラキサーであることが観察されます。
患者さんに多くの歯がかみ合わせ強いため、ヒビや亀裂が認められるために弱くなっている事実を説明して、
できるだけ硬いものを避けた方が良いことを伝えました。
これは柔らかいもの(豆腐など)しか食べられない事ではなく、
食べる時に考えてほしいということです。
硬いものを多く食べていると、歯が欠けたり、歯を抜かなければならないことが増えるということです。
この方は大変寂しそうな顔をされて帰宅されましたが、
歯が壊れることは避けなければなりません。
長い間の使用により、歯も弱くなっているということですね。
大切に使わなければいけません。
食事中でなくても、この状態の方は噛みしめにより歯が欠けることもしばしばです。
お困りの方はご相談下さい。