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コラム

誤嚥性肺炎をよく起こす方は口腔内の食物残渣に注意!

2020年11月3日 公開 / 2020年11月4日更新

テーマ:介護

コラムカテゴリ:医療・病院

皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。



いつまでも食べたいものが食べられる幸せが高齢になると難しくなることはよくあることです。
歯や入れ歯の調子が悪くて食べられないこともありますが、
多くの方は食べたらむせる、水を飲むとむせてせき込むという摂食嚥下障害により、
食べ物が喉を通らなくなることでご苦労されるわけです。

食べ物の形をトロミをつけたり、潰してペーストやゼリー状に加工して食べていただくことになりますが、
それでも食べ物が食道にすべて入らずに、気管に入って誤嚥性肺炎を引き起こすこともあります。

私の往診先の患者さんでも、お腹が空くものだから口にほうばって、
よく肺炎を引き起こし入院を繰り返している方がいらっしゃいます。

もちろん施設の方は食形態を考慮しているわけですが、そういう方が全てではないですが、
口の中を観察すると入れ歯や頬っぺたのあたりに食べかすがべっとりと付着している方が多いように思われます。

食べたら食後に口の中と入れ歯をきれいに洗い、食物残渣が残らない時間を長くとるように指導しています。
少しでも食べられる機能を残しずつ、肺炎のリスクを減らしていくことが大切です。

しかし喉の機能が低下してしまうと口から食べられなくなるため、鼻から、または胃ろうにて栄養を摂るという
選択しかなくなります。
そうならないために歯科的には口を大きく開けたり、舌を左右に動かしたりなどの口腔体操、
食前体操を行い嚥下機能の強化を行い、かつ食べたら歯と入れ歯をきれいにして口腔内の食物残渣を残さない習慣をつけていただきたいと思います。

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津谷良

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津谷良(津谷歯科医院)

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