睡眠時無呼吸症候群の体への負担
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
以前より診察室に睡眠時無呼吸症候群のポスターを掲示しています。
私が無呼吸の歯科治療を始めた2001年ころは、
この病気に関する社会的認知度も低く、
単なるイビキと同じくらいの事(病気?)と思われていたと思います。
この病気の名前が示す通り、就寝時に息ができていない状態です。
この病気には一晩7時間の睡眠中に10秒以上の無呼吸(息が止まる事)が30回以上認められるか、あるいは1時間あたりの睡眠中に無呼吸が5回以上あるものと定義されています。
実際患者さんによっては検査を行うと、時間で2~3分間くらい無呼吸であったり、一晩に80回くらい無呼吸が続く方も見られます。
このような方は重症な方で、日中の症状も多く併発します。
例えば、イビキがひどい。朝目が覚めても頭痛い、頭がボーとしている。
昼間にすごく眠たくなる。夜中にトイレに何度も目が覚めるなどです。
要するに睡眠中に体に酸素が入っていないので、
体への負担が大きくなっています。
そればかりか、無呼吸の人は健康な人と比べると、
脳卒中は約3.3倍、高血圧では約2.7倍、
不整脈では約4倍、糖尿病では約1.6倍と高い罹患率となります。
いずれの病気も突然死を起こす危険性があり、
しっかりと治療が必要な病気です。
単なるイビキと考えずに、心あたりの方はまずは無呼吸検査を受けてください。
医療機関をご紹介いたします。