「この歯が失くなると私、生きていけません」
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
入れ歯で食べ物を噛んで潰す、そして柔らかく細かくして、嚥下する。
入れ歯を使って食事をする事は、入れ歯を通して噛む力は直接歯グキに伝わり、
歯グキを押しつぶす力で、咀嚼しているわけです。
自分の歯で噛む力は奥歯ですと60kg。
入れ歯ですとその2~3割程度です。
でも入れ歯で噛むと痛くなく何でも食べられる方と、
痛くて豆腐ぐらいしか食べられない方もいらっしゃいます。
それはどうしてでしょうか?
同じ設計で入れ歯を作ったとして、噛む力が同じと考えると、
患者さんの歯グキやその下部の顎の骨に問題があるものと思われます。
勿論原因は歯グキの厚みや骨の形に関係する事多いわけです。
ではそもそもその原因は歯周病が多いと思われます。
歯周病は骨を平らに吸収することもありますが、斜めにまた凸凹に吸収するため、
抜歯しても形がいびつになり、不安定な形となります。
そこに入れ歯の台が乗るのですから、噛む力がうまく伝わりません。
従って骨のとんがっているところに噛む力が加わると、
誰でも痛くなります。
それ以外に歯グキが変性していたり、硬いしっかりした歯グキではなく柔らかな状態や、
くねくねと動く歯グキであったりすると、入れ歯が安定せず動いて食べられません。
勿論噛むたびに痛みを伴います。
患者の皆さんはうまく食べれないのは作った歯科医がヤブだからとお思いでしょうが、
歯科医からするとこのような難症例は歯科医泣かせとなるわけです。
入れ歯にお困りの方はご相談頂けたらと思います。