コラム
訪問歯科診療の需要と供給のアンバランスについて(新聞掲載を見て)
2018年7月3日 公開 / 2018年7月26日更新
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
訪問歯科診療についての話です。
ある新聞を見ていたら、「歯科の在宅診療とは」というタイトルで、
在宅診療のことが掲載していたので目にとまりました。
そこには厚生労働省が発表した「平成26年度患者調査の概況」には、.
調査日に歯科診療所を外来で受信した患者さんのピークは65~69歳で約16万人。
しかし80歳以上になると約7万4千人と大幅に減少しています。
また「長寿科学総合研究事業」の報告では要介護者の約9割が、
歯科診療や専門的な口腔ケアを必要としているのに、
実際は歯科受診した要介護者は3割にも達していないそうです。
この問題は歯科医院サイドにも問題があり、
訪問歯科診療を取り組む歯科医院不足も大きな原因のようです。
「第10回在宅医療推進会議」の報告では歯科医院が行う訪問診療は、約1万2千施設。
福祉施設などを除く居宅での在宅支援歯科診療所は約6千施設にとどまり、
全歯科診療所の約9%しかないそうです。
日頃口の中の健康を維持することが高齢のため難しくなり、
普通でさえ治療や口腔ケアがますます必要になるはずなのに、どうも現実は厳しいようです。
もちろん当医院でも訪問歯科診療を始めたきっかけは、
外来で通院されていた患者さんからの要請のためです。
一開業医として、全国で訪問歯科診療を行う歯科医院が増えることを祈るばかりです
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