新年の目標に向けて 〜 助成金を活用した企業・医院の社員・スタッフ研修の実施 〜
在宅介護、在宅看護している家族の気持ち
医療従事者は在宅介護、在宅看護をしている家族にも思いやりをもって接することが大切です。
先の見えない介護や看護において、家族の不安や負担は想像以上に大きいものなのです。
母を自宅で介護、看護をし、看取った経験があります。
気が抜けない時間が続き、精神的負担が大変大きいと感じました。
みんなで負担を軽くする
ほんの少しの間でも誰かが代わってくれると、ホッとして気を緩め、リフレッシュすることができます。
さらに、「自分一人だけじゃないんだ。家族みんなが母を、私を、サポートしてくれているんだ」という気持ちになり、不安な気持ちや負担が軽くなります。
お爺ちゃんの介護を手伝う学生
大学で医療秘書関係の授業を担当しています。 先日、授業で上記のような話をしました。
すると、その次の授業が終わった後、一人の学生が私のところにやって来て、次のように話してくれました。
「先生、私の家にはお爺ちゃんがいて、在宅介護をしています。
前回の授業で介護をしている人の大変さを知りました。
その日から、『おばあちゃんがお風呂に入っている間、お爺ちゃんの側で見てるよ』と言って代わっています。
ほんの数十分の間なのに、おばあちゃんがすごく喜んでくれています。
それで、おばあちゃんから『それを教えてくれた先生に、是非、お礼を言ってほしい』と言付かってきました。
先生、ありがとうございます。」
お孫さんの心遣いが、どれほどお祖母様の気持ちを温かく軽くしたことでしょう。
この学生の素直な優しい気持ちに感心し、感動しました。
そして、感謝の気持ちを伝えようとされたお祖母様にも。
医療従事者は家族にも配慮を
医療従事者はこのような家族の気持ちを思いやり、配慮しながら接するよう心掛けたいものです。