大人になって歯茎がどんどん痩せてくる原因と対策
歯周病の原因
歯周病とは、読んで字のごとく歯の周囲が病に犯される状態です。
厳密に言うと、歯を支える骨=歯槽骨が吸収(小さくなっていく)していく病気です。
この症状の進行には歯周病菌と呼ばれる細菌が大きく関与しています。
歯周ポケットという歯と歯茎の境目に歯周病菌が入り込み、そこで毒素を産生します。
すると、体の方が細菌に感染されるのを防ぐ為に、骨の新陳代謝を辞めてしまうのです。
つまり、古い骨を吸収するのは続くのですが、新しい骨を作る機能がストップしてしまいます。
それで、結果的に骨が減少していくのです。
噛み合わせと歯周病の関係性
では、噛み合わせが歯周病にどう影響するかということですが、
噛み合わせが悪いと、歯に横揺れの力がかかってしまいます。
歯はその構造上、上からの縦の力には何トンもの荷重に耐えるのですが、
横からの力にはめっぽう弱いのです。
横からの力が断続的に作用することで、先述した歯周ポケットが押し広げられ
、そこに歯周病菌が侵入しやすくなってしまうのです。
大抵そんな時は、他の歯は大丈夫なのに、
局所的によくない力が作用している歯の骨だけが吸収してしまいます。
だから、噛み合わせが悪いと歯周病になりやすいというのは間違いのない事実です。
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