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コラム
義歯(入れ歯)のかみあわせ
2012年4月27日 公開 / 2020年6月16日更新
今回は「かみあわせ」について述べてみたいと思います。 「咬み合わせ」は、上の歯と下の歯が接触する時の関係性のことですが、皆さんの「咬み合わせ」はいかがですか? 「咬み合わせ」は、良かったらあまり気になりませんし、悪いとすごく気になります。 もちろん、悪くても気付いていない方も中にはいらっしゃいますが…。
私のこれまでの経験では、「咬み合わせ」が悪いと、咬みにくいのはもちろん、局所的には歯が欠けたり、折れたり、 虫歯になったり、詰め物や被せ物が外れやすかったりします。また、歯周病が進行したりしますし、全身的には顔の表情が偏り、 頭痛がしやすく、疲れやすく、運動機能が低下することもあるようです。
では、「咬み合わせ」を良くするためにはどうしたらよいのでしょう? 一言でいうと「関係性に注目する」ということではないかと思います。 お口の中で何かトラブルが起きた時に、その箇所だけを見るのではなく、その箇所と上下左右、 それから反対側との関係性を評価し、因果関係を見極めた上で、全体のバランスを考慮しながら適切に処置することが大事だと 思います。
私の専門は「義歯(入れ歯)」ですが、この分野では、特に「咬み合わせ」の良し悪しの影響が大きくなります。 「義歯(入れ歯)」の状態が、良ければ「ニコニコ」何でも咬めるし、悪ければ「プンプン」痛くて咬めない、はめるのも嫌になります。 「咬み合わせ」の調整は、微妙な作業ですが、クライアント(患者様)との共同作業で、 何のストレスもない「神合わせ」となる瞬間を目指す時間と空間が私は大好きです。
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