セイコー プロフェッショナルダイバー 600 オーバーホール 修理 4
今回はセイコーマチック6218-8950の修理オーバーホールのご紹介です。
画像は完成画像です。
まず、セイコーマチックCal.62系ですが、1960年に諏訪工場で製造が開始されますが、この頃になると、地板のサイズが12型となっていますね。何よりも、特記すべきは、手巻きを装備していないことですかね。
これは、マジックレバー方式の自動巻き機構にかなりの自信があったことが伺えますが、自動巻き効率をよくするためと、コスト削減にも、つながったと推測します。
また、62系は、多石化したものが多いのも特徴といえると思います。今回は35石ですので上位モデルといえると思います。
風防は、割れが確認できましたので、交換します。
三番車は、保油器に油がなくなった状態で、動かし続けられた結果、ホゾが、磨耗し使用不可です。
さらに、テンプも磨耗が進み使用できますが、精度を著しく低下させるほど磨耗していました。思い切って、こちらも交換ですね。 パッキンや、主ゼンマイのように消耗品以外の交換は、メンテナンスを怠ったまま使用されたことによるものです。
残念です。
メンテナンスをすることで、部品自体の寿命を延ばすことが出来ます。
ケースや裏ブタなどの錆は除去しても、錆の痕跡などは元には戻りません。
結果として、メンテナンスしながら使用したほうが、安上がりです。
アンティーク時計修理・販売 フジヤマ時計店
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