文字を持たないハワイの文化
ハワイアンキルトとはどんなキルトなのか、またアメリカンキルトとの違い、モチーフに使われる植物などについてお話していきます。
ハワイアンキルトとは一体どういうものなのか
ハワイアンキルトは、ハワイに古くから伝わる、芸術性の高い伝統的なキルトのことです。
アメリカンキルトとの違いをあげるなら、まずハワイアンキルトは色を2色しか用いないこと、またデザインが左右対称、つまりシンメトリーになっていることがあげられます。
さらに、デザインのまわりにはエコーイングキルトと呼ばれる、波紋のような曲線が特徴的なキルティングが手作業で丁寧に施されています。
こういったハワイアンキルトは、ハワイアンジュエリーと同じように家で代々受け継がれ、大切にされてきました。
ハワイアンキルトのモチーフとなる代表的な植物
ハワイアンキルトのデザインは、植物の中でも特に実や葉、花などがよくモチーフとして使用されています。
よく見られるモチーフとしては、ウル(パンの木)、ハイビスカス、プルメリア、アンスリウムなどの植物です。
以下でこれらの植物の特徴について詳しく見ていきましょう。
ハワイアンキルトに用いる植物の紹介
◆ウル(パンの木)
ポリネシア原産の植物。主食になるような栄養素がたくさん含まれており、ジャマイカなどでは現在も食料として用いられています。
ハワイアンキルトでウルをモチーフにするときは、この木のように大きく、たくさんの実がなるようにということで「Good Luck」の意味がこめられています。
実のフォルムが比較的シンプルなうえに、色も単色なので、初めてのハワイアンキルトのモチーフとしておすすめです。
◆ハイビスカス
ハワイの州花であるハイビスカス。南国のイメージが強いお花のひとつにあげられます。
レイなどを作る際にもよく用いられる花で、元は神に捧げる花として重宝されていました。
◆モンステラ
葉に切り込みがあり、エキゾチックかつユニークなフォルムが特徴的なモンステラ。
日本でも観葉植物として人気があります。また、モンステラのデザインが施されたカーテンなどもよく見かけますね。
◆パイナップル
南国のフルーツとして代表的なパイナップル。
実はパイナップルは、特殊な実のなり方をしているので、初めて見た方は驚くかもしれませんね。草の部分を触るとちくちくして結構痛いです。また、果実だけをパイナップルと呼び、植物としてアナナスと呼ぶこともあります。
◆ティリーフ
ティリーフは、ハワイでは昔、万能薬として用いられていた葉です。
葉が熱を吸収するので解熱剤として効果があり、そのため病気になるとティーリーフを体や頭に巻いて使われたそうです。
また、フラを踊る際のスカートやヘア飾りとしても使われていました。
ティリーフは別名グットラックプラントと呼ばれるなど、ハワイの人たちには欠かせない植物になっています。
いかがでしたか?
ハワイに行かれる際は、母から娘へ、娘からまたその娘へと受け継がれてきたハワイアンキルトの魅力にも触れてみてください。
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