文字を持たないハワイの文化
レイは、愛、友情、歓迎、別れ、安全、祝辞、卒業式、結婚、健康、誕生、死と平和…というさまざまな意味が込められており、時折大切な人に贈るメッセージアイテムとして用いられます。
今回は、レイで使われる代表的なハワイの花と花言葉をご紹介します。
レイの伝統・意味とは
レイは、ハワイに咲く花や貝殻、鳥の羽など自然にあるものを素材にして、糸と針を使ったり、編んだりして時間をかけて丁寧に作られます。
選ぶ素材や作り方などによっても、レイにこめられる意味が異なってきます。
ただ現在は、サテンやフェイクフラワーなどを用いたカジュアルなタイプのレイも多く見られます。
そんなレイは、厄除けや、集中力が増すようにと願いをこめて首や手・足に掛けたり、祝福の気持ちや敬意を込めて贈られたりします。
他にも、友情や歓迎、別れを悼む際にも用います。古代では、階級別に身につけるレイが定められたりもしていました。
このようにレイは、お祝いから祈り、そして死を悼む際など、ハワイの人たちの生活に深くかかわってきたのです。
ハワイとレイデイ
5月1日は、ハワイでは「レイデイ」という特別な日になります。
この日は、たくさんの種類のレイを作って大切な人と贈り合ったり、フェスティバルやレイのコンテストなども行われ、盛大にこの日を楽しみます。
この「レイデイ」は、作家・詩人のブランディングが、ハワイの人たちが次から次へと訪れる観光客にただひたすらレイをかける姿を見て「このままだとレイは観光客にかけるためだけの、単なるアクセサリーとなってしまう」と嘆き、
「ハワイの文化である、美しいレイ・メイキングをたたえる祝日を作るべきだ」と新聞に記事を書いたのが、きっかけになったといわれています。
独自の文化を重んじるその心は、どこの国でも大切にしたいですよね。
ハワイに訪れた際は、レイの歴史やレイが持つそれぞれの意味について興味を持っていただけたらと思います。
ハワイの花が持つ花言葉を紹介
●プルメリア
ハワイの代表的な花。かわいらしい見た目と、そのイメージにぴったりの甘い香りが特徴です。
プルメリアでレイを作って好きな人に渡すと恋が叶うと言われています。
花言葉=「気品」「内気な乙女」「恵まれた人」
●ハイビスカス
ハワイの州花。いきいきとしたその姿と、鮮やかな色合いが魅力です。
ハワイでは神に捧げる花として大切にされてきました。ハイビスカスティーとしても人気があります。
花言葉=「新しい恋」「勇敢」
●アンスリウム
アンスリウムは、ハートを思わせるキュートな形が目をひきます。フラワーアレンジや、チャペルウェディングのブーケなどにもよく用いられます。さまざまなカラーバリエーションがあるのも魅力のひとつです。
花言葉=「無垢な心」「飾らない美しさ」
いかがでしょう?
お花が持つ意味を知ると、誰かに贈る際にもその思いをのせることができるので、参考にしてみてください。
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◇文字を持たないハワイの文化
◇フラの歴史、禁止時代を経て現代へ