正論を振りかざす夫への対処法

松尾聡子

松尾聡子

テーマ:コミュニケーション

相手が言ってることはもっともなんだけど、
なんかモヤモヤする!

そんなこと、ありませんか?

いわゆる「正論」を振りかざされる場面です。

正論を過剰に突きつけて追い詰める
「ロジハラ(ロジカルハラスメント)」ほどではなくても

積み重なると、けっこうなダメージになります。

今日は、正論を振りかざされたときの
上手な対処法をお伝えします。



●正論がモヤモヤになる場合


普段の何気な会話や
ちょっとした愚痴などを聞いてほしいときに

正論で返されて否定されると
うっかり本音も言えなくなり
だんだんと苦しくなります。

たとえば、体調が悪くて
ちょっと子どもと遊んでほしい、とお願いしたら

「母親なのに
自分の体調管理もできないの?」

「母親としての自覚が
足りないんじゃない?」

と言われてしまったり。

会社で上司に大変な仕事を頼まれた、と
ちょっと愚痴をこぼしたら

「人が嫌がることほど、
喜んで自分が引き受ける心が大事」

と諭されたり。

もっともなことだし、
間違っているわけではないので
反論しづらいのですが、

言われた方はなんかモヤモヤしちゃいます。

モヤモヤするのは
こうした正論を言ってる側に
何かが足りないからです。

さて、何だと思いますか?


●モヤモヤの正体とは


それは「相手を尊重する気持ち」です。

正論を言う側が、
自分の言い分や権利を主張するばかりで、

相手の気持ち言い分、
権利を尊重してくれてない気がするとき、

言われた側は、
自分の心や、自分の事情に

ズカズカと土足で入り込まれた
気持ちになります。

それは、一方的に
「搾取されている」ような感覚かもしれません。

それでも正論なので反論できず、

ただただ、搾取されるしかない・・・
という気持ちになるんです。

それがモヤモヤの正体なんですね。


●正論をぶつけられたときの対応


では、相手に正論をぶつけられて
モヤモヤしてしまったとき、

どうしたらいいでしょう?

ここで、相手の正論を否定したり
こちらの意見をぶつけたりしても

相手は正論だと思ってるから、
なかなか聞いてくれないでしょうし

お互いに感情的になって
疲れてしまいそうです。

でも、言われっぱなしもなんだか悔しい!
ですよね。

なので、そういうときは

いったん、相手の主張は
「あなたはそう思うんだね」と

否定も肯定もせずに受け止めた上で

「私は、こう思うんだよ」と、
自分の考えを事実として伝えると

お互いに、あまり感情的にならないので
オススメです。


●自分が正論をぶつけそうになったとき


ちなみに、自分が
正論を振りかざしそうになって
ドキッとすることもあるかもしれません。

夫だけじゃなく、
子どもさんに対して、とか
親に対して、

あるいは職場の人に対して、など
自分が相手をつらくするのも
できれば避けたいものです。

そんなときのポイントです。

たとえば、相手の主張が
自分とは違っていて

そして、あきらかに
相手がおかしなことを言っているとしても

相手がそう思うに至った、
なんらかの理由や事情もあるはずです。

正しいから、常識だから、
何を言ってもいい、ではなく

正しい方の権利だけを
優先するのでもなく

まずは相手の気持ちや言い分に
いったん耳を傾けてみることが
大事です。

その結果、どちらが正しいのか、という
勝ち負けではなく

お互いに「Win - Win」の関係になれる
ゴールを心にとめておけるといいですね。



ほんのちょっとの
相手へのやさしさ、相手を尊重する気持ち、

それをプラスするだけで
伝わり方が変わります。

やさしいコミュニケーション、
目指していきましょう。

すぐに使えるコミュニケーションのコツは
こちらも参考にしてくださいね。

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松尾聡子
専門家

松尾聡子(カウンセラー)

Le Port(ル・ポール)

聞いて終わりではない、変化を起こすカウンセリング。知識だけではなく、実際に普段の生活ですぐに役立つ心のスキルを伝える講座。

松尾聡子プロは長崎文化放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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