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コラム

「光熱費に異常に厳しい夫」が快く暖房をつけてくれる伝え方

2022年11月10日

テーマ:発達障害・アスペルガー

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コロナの感染者がまた増加傾向ですね。

外出を控えて、
おうちで過ごそうと考えている方も
いらっしゃると思いますが、

物価や光熱費の値上げで、
おうちで過ごすにも
家計的になかなか厳しい状況だと思います。

でも、これからどんどん寒くなりますし
適切に暖房器具を使っていくことも
家族の健康のためには大切です。

ところが・・・


●光熱費にうるさい夫

「電気代がかかる」と
暖房を消してしまう夫に困っている・・・

そんなご相談をいただきました。

暖房だけでなく、
テレビや照明もすぐに消してしまうし

水の使いすぎにも厳しく怒るので

夫がいると
家族がみんなビクビクしてしまい、
リラックスできない、

ということでした。

たしかに、何かするごとに

「また文句を言われるのではないか」
と顔色をうかがって過ごすのは、

とてもストレスですよね。


●単なるケチではない場合

お話を聞いていくうちに

どうやら夫の光熱費へのこだわりは、
単に「節約家」とか「ケチな人」というだけでなく

アスペルガーの特性かも、
ということがわかってきました。

自分のお金が減る、
という感覚がとても苦手だったり

損をすることに、
ものすごく抵抗感があったりするんですね。

でも、自分の趣味やコレクションには
湯水のようにお金を使う場合もあって

だからこそ、家族は

「なんなの??自分ばっかり!」と、
さらにイライラが増したりしちゃいます。

もちろん、特性の出方は
人によって違うので

すべてのアスペルガーの人が
そうだというわけではありません。

ただ、悪気があってやっている場合と
特性でそうせざるをえない、

ということでは
こちらの受け取り方も変わるし、

何よりも「どう対応するか」
という対策も変わってきます。


●夫が快く暖房をつけてくれる対策とは

たとえば、
この場合は夫が安心できるように

電気をつけたり消したりすることと
つけっぱなしにする場合の
電気代の違いについて

ネットで情報を探して
プリントして見せてあげたり

(短時間でつけたり消したりすると、
逆に照明の消耗が激しくなったりするそうです)

風邪やインフルエンザなどになった場合の
金銭的なリスク(病院代など)と

節約で得られる金額とを
数字で比較して見せたりすることで

夫も納得して、
暖房を使ってくれるようになったそうです。

クライアントさんも
「電気について調べるのは大変でしたが、
私も節電について
知識が得られてよかったです」

とおっしゃっていました。


●特性を知って、上手に対応しよう

こんなふうに、
アスペルガーの人は
自分のこだわりが強い反面、

理論的に納得できると
すーっと受け入れてくれるという

とても素直で
真面目な部分もあります。

だからこそ
「この人、理解できない!」と
あきらめて距離を置く前に

特性を知って
対応の仕方を学ぶことで

ちゃんと信頼関係を築くことは
できるんですね。

「夫のことが理解できない・・・」
と困ってしまったときは

まずは、お話を聞かせてください。

一緒に対策を考えましょう。

うちの夫もアスペルガーかも?
と気になった方は、

こちらの無料メール講座がお役に立てますよ。

この記事を書いたプロ

松尾聡子

夫婦関係のカウンセリングのプロ

松尾聡子(Le Port(ル・ポール))

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