コロナなのに「マスクをしない」「手洗いしない」夫への2つの対応策

松尾聡子

松尾聡子

テーマ:コミュニケーション

● コロナ疲れ、していませんか?

コロナウイルス感染予防のための自粛生活も、
ずいぶんと長くなりました。

緊急事態宣言も何度も発令され、
自粛疲れや、
コロナの恐ろしさへの「慣れ」が出てきたとも
言われています。

それでもやっぱり、
自分自身や、自分の大切な人を守るために

お互いに気をつけながら
元気に乗り切っていきたいものです。


●コロナを気にしない夫に困っている・・・

こんな状況の中で、実は立て続けに

「夫がコロナ対策をしてくれない」
というご相談をいただいています。

たとえば、手洗いや換気をしない。

マスクをしないで、
外出したり、飲みに行ったりする。

どんなにお願いしても

「そんなの、意味がない!」

「オレはコロナにはかからない」

という謎の自信で、
かたくなにコロナ対策を拒否する、という状況です。

夫だけならまだしも、
家族の健康もかかっているわけですし、

日本中(世界中)が感染拡大を止めようとしているのに、
周りにも迷惑をかけてしまいます。

切実なお悩みです。


●謎の自信の理由

こういう主張をする人には

自分なりのマイルールや、
価値観にこだわりを持つ方が多いです。

自分のルールを大事にする人は、
どうしても

人が決めたルールに乗ることへの
拒否感が強くなります。

それが、自分の意見と合わない場合は、
さらに反発する気持ちが強くなっちゃうんですね。

では、そういう相手に対しては
どうしたらいいか、というと

ポイントは2つです。

●ポイント1:否定しない

人は自分の考え方や価値観を否定されると
とても傷つくし、怒りを覚えます。

コロナの感染対策を
必要と思わない相手から見ると、

マスクをしたり、手を洗ったり、
距離を保って人と接する姿は

「情報に踊らされて、バカみたいだ」

「コロナにおびえて過ごすなんて、情けない」

と見えているかもしれません。

そんな相手から
「あなたは間違っている」
「あなたのやり方はやめた方がいい」
と言われても

「いやいや、そっちこそ間違えている」
と思われるだけです。

というわけで
夫の主張に対して、否定はしないこと。

「うんうん。そうだねー」

「あなたはコロナにはかからないよねー」

と、彼の主張を「うんうん」と聞いてあげます。

●ポイント2:相手の得になることを伝える

感染対策の必要性は感じなくても

自分に得になること、役立つことなら
やってもいいな、と思うし

自分にとって損になること、不利になることなら
やめようかな、と思うものです。

だから、コロナ対策をしないことで
どれだけ自分が損をするか、
ということを淡々と伝えます。

たとえば

「あなたはかからなくても、
ウイルスを運んでくることで、
私が感染しちゃうかもね。

そうすると、あなたに家事の負担がかかって
大変になるのが心配だなあ」とか

「子どもが感染しちゃって
学校に行けなくなったら
勉強が遅れてしまうだろうから
その後、塾代がかかるかもね」

みたいな感じです。

自営業の人なら

「このご時世、
感染対策をしてないことが広まったら、
お客さん減っちゃうみたいよ」

などなど

夫が「損したら困るポイント」が
それぞれあると思うので、そこを伝えるといいです。



●伝え方を変えると伝わります

こんなふうに、
相手を否定せずに、相手が喜んで
取り組みたくなるような

そんな伝え方に変えると
今まで伝わらなかったことも伝わります。

みんなで元気に
コロナの時代を乗り切りましょうね。

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松尾聡子
専門家

松尾聡子(カウンセラー)

Le Port(ル・ポール)

聞いて終わりではない、変化を起こすカウンセリング。知識だけではなく、実際に普段の生活ですぐに役立つ心のスキルを伝える講座。

松尾聡子プロは長崎文化放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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