契約書の重要性!決め事は必ず文書に残す習慣を身に付けましょう!

李泳勲

李泳勲

テーマ:市民法務~街の法律家行政書士にお任せ!~

みなさん、日々の生活の中で、たくさんの約束を交わしていることに気がついていますか?

友達との会話で、何時にどこで会うとか、借りた本をいつまで返すとかなどです。

これらの約束は守ることができなかったからといって、重い責任を負わされることはありません。

それはこれらの約束が「法的義務」を負うものではないからです。

「法的義務」を負う決め事をすることを、「契約」といいます。

契約においてはお互いが相手に対して権利を有するとともに義務をも負います。

今日は契約における契約書の重要性についてお話します!


そもそも契約とは?

契約のことを次のように定義することができます。

「二人以上当事者の意思表示の合致によって成立する法津行為」

次の例をご覧ください。

AさんがBさんに言います。“この車、お前に10万円で譲る”。Bさんが言います。“本当?はい10万円!”

これでAさんがBさんに車を10万円で売る契約(売買契約)が成立しました。

Aさんの「車を10万円で売る意思」と、Bさんの「車を10万円で買う意思」がぴったり合ったからです。

ここでBさんが断った場合は、もちろん意思の合致と言えませんので、契約は不成立です。

この契約は原則として、書面に残さなくても有効に成立します。

ではなぜ契約書を作成し、文書に残す必要があるのでしょうか?

その理由をこれから説明します。

契約書の重要性 ①契約内容の確認としてのツール

契約書は、契約の当事者が自分がどのような内容で取り決めをしたか確認できる手段です。

上記の例で、Aさんが車を、「いつ」、「どこで」、「どの状態で」、「どのような方法で」引き渡すかを取り決めたとします。

言葉で決めただけでは、だんだん記憶が曖昧になり、どんな取り決めをしたか忘れてしまうでしょう。

人の記憶はそれほど信頼できるものではありません。

契約の内容を確実に残すために、契約書を作成することが望ましいです。

契約書の重要性 ②トラブル発生の防止

契約の記憶が曖昧になり、言った言わないになることは珍しくありません。

この争いが発展すると最終的には裁判になります。

裁判になると、莫大な時間・金銭・労力を消費しなければなりませんので、心身ともに疲れ果ててしまいます。

契約書を作成しておくと、言った言わないになることをある程度未然に防止することができます。

この意味で契約書は、風邪を引く前の予防接種のような存在と言えます。

契約書の重要性 ③紛争発生時の証拠として

相手方との意見の違いで裁判になったたとします。

裁判所は契約書があるとき、その内容の解釈を行い、問題解決の糸口を模索します。

これによって問題の早期解決が期待できるため、裁判の期間が短くなり、時間・金銭・労力を消費を最小限に留めることができます。

一方契約書がない場合は、証拠となるものがありませんので、どちらの主張が正しいか判断が非常に難しくなります。

当然裁判は長引き、日常生活にも支障をきたしてしまいます。

なにかあってからはもう遅いです。問題が発生する前の予防策として契約書を作ってください!

特に契約書を作成すべき契約について

契約書を作成しておくことはとても重要ですが、特に次の場合はさらに重要です。

①損害賠償の危険がある場合
 受任契約、業務委託契約、下請契約など、相手からの依頼で業務を行う場合です。この場合、業務の履行において損害賠償を請求されることがあります。自分の防御のために契約書を作成しておくことを強くオススメします。

②無償でモノ・金銭等を譲り受ける場合
 契約は有償・無償をとわず成立します。無償で相手からモノや金銭を受ける場合、相手方の相続人と紛争が生じる危険があります。また、相手方が心変わりし、後から対価を請求されることもあります。

③自分が相手方を監督できない場合
 たとえば、将来認知証になったとき世話を頼むための「任意後見契約」や、死後のお願いをする「遺言」などがこれに当たります。相手方が自分との約束をちゃんと守ってくれているかの判断が難しいので、ちゃんと書面として残しておく必要があります。

契約書作成時の注意点

契約書を作成するとき、以下のことに注意しなければなりません。

① 曖昧な表現を使わないこと。
→期間、内容等についてなるべく具体的に記入する必要があります。

② 法的に無効な内容を記入しないこと。
→契約書そのものが無効となる場合があります。

③ 正しい法律用語を使用すること。
→日常生活で使用される意味と異なる場合がありますので、要注意です。

契約書の作成なら当事務所へお任せください!

上述のとおり、契約書の持つ重要性はとても大きいです。

しかしその書き方を間違うと、無効となってしまう恐れがあり、契約書の機能を果たせない恐れがあります。

当事務所では難しい契約書の作成をお手伝いいたします!

万が一の事態に備えて、契約書を作成することを是非ご検討ください♪


当事務所の報酬額: 19,000円(税別)~

※契約書の内容・条項数によって金額が変動します。詳細はお気軽にお問い合わせください!

※収入印紙代、切手代などの実費が必要な場合があります。

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