本当か、嘘か、見抜くには?
「現実」とはなんでしょう?
実際に起こっている「現象」は現実では
ありません。
それは、観念というフィルターを通して、
感じている世界です。
それが「現実」です。
たとえば、AさんとBさんが、
同時に同じ現象に遭遇したとしても、
違う観念フィルターによって、その
現実もまた異なってしまうのです。
観念フィルターとは、色眼鏡のようなもの
(バイアス)であり、その色は、十人十色
であり、同じものは一つとしてありません。
つまり、現実は人の数だけあると言って
いいでしょう。
では、その観念フィルターの主な構成
要素はどんなものでしょうか?
それは、次の三つです。
1.「認知」何を知っているか?
2.「信念」何を信じているか?
3.「価値観」何に価値があると認めるか?
なので、生まれたての赤ちゃんには、
この観念フィルター(色眼鏡)がありせん。
現象世界(リアル)をありのままに見ている
わけです。
もし、聞けるものなら赤ちゃんにどう見えて
いるのか聞いてみたいものですが・・・。
ところで、その純粋無垢な澄んだ目も
現象世界にラベルをペタペタと貼っていく
(認知する)ことで、少しずつ曇って
いきます。
ただし、それは緩やか変化なので、
違和感を感じることなく観念フィルターを
通して見ている世界を徐々に受け入れ
(認知)ていくわけです。
そして、いつの間にか観念世界を通して
見る現実が、唯一の「真実」だと思い込む
ようになってしまうわけです。
私たちが、普段現実を見て感じるものが、
独自の色眼鏡で見ているかもと疑ってみる
ことが大事なことなのです。