体験(経験)に優るものなし
私たちが欲して止まないのは、
「安心したい」
「安定したい」
「安全でありたい」
という3つです。
もちろん、これは生命としての
本能的な欲求であると共に
人間の苦しみの根源となるもの
でもあります。
これらを希求する思い(観念)を
消滅させるなんてことは、ほぼ
不可能でしょう。
そもそも、私たちは日常生活の中で
「安心」「安定」「安全」の三つの
確保を意識せずにはいられません。
例えば、雷がバリバリ鳴っているのに、
ゴルフ場でプレイするなんて無謀な
ことはしません。
確かにこれらを消滅させるのは
無理であってもこの3つの囚われ
から解放される方法はあります。
しかも、とてもシンプルな方法で。
それは、「“安心(安定、安全)”
なんてどこにもない」ということを
心底受け入れるということです。
安心と不安は、同じコインの表裏です。
つまり、どちらか一方のイイとこ取り
なんてことはできないんです。
だとすれば、この世界で生きている限り
「安心(安定、安全)だけしたい」
という願いは、叶うことはありません。
私たちは、ずっと無いものを探して
苦しんでいたといういことです。
”桃源郷”は、空想世界の物語の中だけ
のものです。
要は、この3つの強迫観念から解放
され、“ほどほど”に生きることが
最善ということかもしれませんね。