他人に貼ったラベルから気づくこと?
あなたには師と仰ぐべき人がいますか?
ビジネス、プライベートに限らずです。
ところで、各分野で偉業をなしえた人が
いますよね。
その人は、類い希な才能と並外れた
努力の賜と賞賛されて余りあることに
異論はないでしょう。
実は、類い希な功績を上げた人の影には、
達人級の師匠(メンター)の存在がある
のです。
そもそも、どんなに才能があっても
人は一人では成長できるものではない
ことは言うまでもありません。
ましてや、オリンピックやプロスポーツ
などの世界ではなおさらです。
もちろん、ビジネスなどの他の分野でも
同様でしょう。
人が大成するには素晴らしい師に
出会えるかどうかにかかっていると
言ってもいいかもしれません。
では、そんな事を気づかせてくれた
対談をご紹介したい。
【引用:荒川さんと王さんの対談】
今の若い人はリアルタイムで知らない
かも知れませんが、野球界において
世界の王と呼ばれた王貞治氏。
生涯ホームラン数 868本
この数字はとてつもない記録だ。
往年の王さんを知っている人は、
「努力の人」というイメージが
定着しているかもしれません。
そんな王貞治さんですが、入団当初は
当時の川上監督でも手を焼いてしまう
ほどの大変な遊び人だったそうです。
そう語るのは、元巨人の打撃コーチの
荒川氏。
荒川さんと言えば、世界のホームラン王
王貞治選手を育て、一本足打法を考案、
伝授した名伯楽、その人だ。
荒川コーチと王選手との二人三脚の
トレーニングは、以下のようなもの
だった。
昼間の練習とは別に、
荒川さんの自宅で行われた素振りの
猛特訓。
部屋の畳は毎日1枚ずつ破かれて
いったそうです。
そして、6枚ある畳を表裏使い回し
ても12日間でダメになったといい
ます。
どれほど過酷な特訓だったか想像に
難くありません。
まさに、鬼気迫る猛特訓です。
ところで、それ以上に印象的だった
のは、師の荒川さんの姿勢です。
試合が終わって、夜中の2時、3時
まで猛特訓を行い、眠りに就く時間が
どれだけ遅くなっても翌朝は必ず
朝6時に目を覚ます。
そして、合氣道や居合の稽古に通わ
れたという荒川さん。
これら全ては、
王さんの一本足打法が生まれるために
必要なことだったのでしょう。
だとすれば、王さんの前人未到の
大記録の陰には、偉大な師の猛烈な
努力の集積があったことを物語る
逸話です。
まさに
「この師にして、この弟子あり」です。
さて、
あなたには、師と仰ぐ人がいますか?