失敗も捉え方を変えれば?
リーダー育成の上手い会社とは?
リーダーの育成の上手い会社は、
研修のみに頼っているわけではない。
そういう会社は、仕事現場での経験と
上司らの薫陶を通じて、次世代の
リーダーが育てられている。
そうやって育ったリーダーが、
さらにリーダーを育成するという
好循環を生んでいるわけだ。
その連鎖が世代間・組織の断層間で
うまくつながっている。
つまり、リーダーシップのパイプ
ラインが生まれているということだ。
それは、まるで滝(カスケード)の
ようなものかもしれない。
リーダーの与える薫陶とは?
ここで言う薫陶とは、
一歩先をいくリーダーが、若手に与える
仕事上の機会やそこでの経験のことだ。
彼らは目立たぬ支援や経験を通じての
価値観や持論を伝授・浸透させていく。
この経験と薫陶を通じて、次世代リーダーが
育成されるというわけだ。
「7・2・1」の経験則
リーダーシップの研修・研究機関の調査によると
リーダーシップが発揮できるようになる上で
有益だった出来事とは?と聞かれた結果
・仕事上の経験 7割
・リーダーシップを発揮して
いる人を通じての薫陶 2割
・ 研修やセミナー 1割
これが、リーダー育成における「7・2・1」の
経験則だ。
リーダー候補には一皮むける経験を?
仕事上の経験が7割との結果を踏まえれば、
リーダー候補にどのような経験を誰の下で
積ませるかが重要ということだ。
つまり、リーダーとして
「一皮むける経験」をどうさせるか?
また、その経験の中で接したリーダーから
何を学び取ってもらえるか?
ということが大事なことになる。
本来、仕事の場でリーダーシップも含め
育てていたのが元々日本の知恵だった
はずだ。
だとすれば、
現場を通じて人材を育成していくという
切れ目ない人材育成。
これをどう構築していくかがポイントに
なるわけです。
今後を見据えれば、AIが現場を席巻する
ことを止めることは困難だろう。
しかし、そもそもリーダーを育てるのは
人であることに変わりはないはずだ。