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水沼国男

東洋医学の知識を伝えてより健康に導く鍼灸のプロ

水沼国男(みずぬまくにお) / はり師

美山いずみ鍼灸院

コラム

ツボを刺激して梅雨の体調管理

2017年6月27日 公開 / 2021年5月15日更新

テーマ:ツボを押して体調管理

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 東洋医学

湿気は、さまざまな不良の原因になります。

 梅雨の時期は、天気と同じように体調もすっきりしないことが多いです。
例えば、こんな症状はありませんか?
胃腸の不調、食欲不振、下痢、軟便、身体のだるさ、頭痛、水分の停滞によるむくみなど。
 このような症状は、東洋医学では、湿気が多い季節の体調不良を「湿邪」との関連を考えます。

湿邪とは?

東洋医学では、環境が身体に与える影響を重視している。気候の変化が正常な場合は、六気(風、寒、暑、湿、燥、火)と呼ばれ人体の生理活動を促します。しかし、変化が異常な場合は、人体に障害を与えるため、これを六淫と呼ぶ。六淫は、風邪、寒邪、暑邪、湿邪、燥邪、火邪の六つの邪の総称を言う。
六淫は、六気の異常により起こった病邪であるため、風邪、寒邪、暑邪、湿邪、燥邪、火邪と呼ばれ、六気の過剰や不足、季節との不相応によって起こるとされている。たとえば、下記のような気候をイメージするを理解しやすい。
過剰:冬が異常に寒さが続いた状態
不足:冷夏で、全然暑くならない。
過不足:まだ寒くなければならない冬に、春のような気候になる

湿邪の種類

湿邪には、外湿と内湿に分けることが出来ます。
外湿は、湿気の多い気候、住んでいるところが、霧、湿気の多い場所、水中で作業する、長い間湿ったところにいるなどが原因となります。
内湿は、脾の働きが悪くなり水液を運化(水分を運ぶ働き)できなくなり、水湿停滞して起こる事による。

どんな性質があるのか?

湿は、重くて粘り気があり、停滞しやすい性質をもっている。
湿は、濡れた洋服を着ると重く感じるように重たく感じます
 湿が身体に侵入すると身体が重くなります。関節に侵入すると痛く動作が障害されます。

対策

湿邪が溜まりやすい時期なので、軽い運動をして軽く汗をかく。
利尿作用のある様な飲食物をとることをおすすめします。

おすすめツボ

足三里(あしさんり)胃腸の調子をよくするツボ。
          膝蓋骨(膝のお皿)の下縁がら指4横指下。
          足首をまでると膨らんでくる筋肉上に取る。

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