土地建物は大切な資産。それぞれの思いをくみ取り「三方良し」を目指す（1/3）

売買・賃貸ともに知識と経験を身に付け、要望や状況に応じて柔軟に提案

　「三幸不動産」の代表・廣瀬弘幸さんは不動産業で十余年のキャリアを持ち、亀岡市を中心に、土地建物の売買や賃貸物件の仲介・管理などを手掛けています。

　「売買も賃貸も同じくらいの知識と経験を持っていることが、当方の特長です。例えば、相続したご実家を売るのか貸すのかを迷われている場合、それぞれの相場を踏まえ、先々も見据えたアドバイスをすることができます」

　顧客の希望や置かれている状況、市場の動向などに合わせた柔軟な提案力は、これまでの経歴で培われました。この世界に入る際にまず選んだのは、地元では老舗的な存在の不動産会社。約7年間勤め、賃貸物件の営業に携わりました。その後、業界大手に転職し売買業務を担当します。

　「最初の会社では、賃貸に関する実務だけでなく、地域で長く愛される店であるための接客方法なども学ぶことができました。2社目は、大手ということで、コンプライアンスや研修、マニュアルがしっかりとしていましたし、効率的な組織運営も勉強になりましたね」

　3社目の転職先は、市内にある、社長と自分2人だけという会社でした。

　「こちらも、売買の仲介が主でしたが、社長が高齢だったため、ほとんど1人で案件をこなしていました。物件に看板を立て、集客用のチラシを作成してポスティング。契約に関する資料作り、集金や入金も行いました」

　相談から成約までを一貫して担うことで、不動産取引の知見を養うとともに、亀岡市の不動産事情にも詳しくなった廣瀬さん。「実態に即した有用なお話ができるようになりました」と力を込めます。

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【次ページ】宅地建物取引士の資格を取得し、不動産の道へ。経験値を備えて独立

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