弁護士の引退
京都弁護士会の故酒見哲郎先生の門下生とそのまた門下生で構成されているのが酒見会である。
派閥などではないので、「入りたい」と思っても入ることのできないのが酒見会である。
門下生の勤務弁護士又はパートナー弁護士になるしかない。
私は酒見哲郎先生の初代弟子の福井啓介先生が元ボスのため、酒見哲郎先生から見ると孫弟子であり、関係は近い方だといえる。
ただ、酒見哲郎先生は平成7年1月に急逝されており、私は札幌修習であったので、平成8年4月に弁護士登録をした時点で既に故人となられており、直接お目にかかったことも、話をしたこともない。
最近は規模も大きくなり、大人しくなったが、私が新人の頃は宴会などでは兄弟子に向かって怒鳴ったり、またその兄弟子が弟弟子に怒鳴り返したりということもよくあった。
酒見哲郎先生は、事務所が華美である必要はないということで、小さい事務所でお世辞にも綺麗な部屋とは言えない事務所でずっとされており、初めて事務所を訪問した時は驚いた。
また、家裁に行くときにはバスで行かれていて、同行した修習生はバスの回数券をもらったということであった。「若い弁護士はすぐタクシーに乗る」と言われていたと聞いた。
お昼ご飯を食べに行っても、お昼ご飯代は出してくれず、夜は絶対に酒見哲郎先生が支払っていたとも聞いた。
ご自身の中に美学があったのであろう。
酒見哲郎先生の弟子の中にも亡くなられた人もいて、私の飲み友達であった故中村利雄弁護士もその1人である。
最近は、酒見会に入ってくる新人が多すぎて、宴会に行っても誰が誰か分からない状態である(私自身がオジサンになっただけかもしれないが)。
少し前に、京都弁護士会の4人に1人は酒見会と言われて驚いたが、そのうち半数近くを占めるかもしれない。
以上です。


