高い省エネ性をうたうエアコンの盲点
ルームエアコンを安く買おうといろんなところで情報収集する素人さんがいますが、その情報を本当に信用して大丈夫ですか?
上手な買い方ができる余程の知識がない限り、後で想定外の問題が発生するものです。私はその専門ですから、そんな問題を知らず高い買い物に結局なった人たちを何人も目にしてきました。
あなたがミステイクをおかさないために、お伝えしておきたいことは以下の3つです。
標準工事に対する甘い考え
標準工事の範囲でどこでもエアコンが取付けられると思っている人がいますが、大間違いですよ!
この工事に条件があることを、安く買おうとする人の多くは見落としがちです。本体の据付と既定の長さの配管工事は対応してくれますが、それ以外に必要な工事は別途となるケースがほとんど。よって、工事する人がいざ現場に向かうと別途工事が膨らみ、気づけば加算金額が跳ね上がる事態になりかねません。
標準工事の枠内なら確かに安いですが、その枠を越える場合は必要な工事内容を見極める力が問われます。
保証対応の驚くべき事実
インターネットなどで安いエアコンが見つかれば本体のみ購入し、工事はお住まいのエリアをカバーする別業者に依頼する人がいますが、後々やっかいなことになりますよ!
エアコンにはメーカー保証がつきますが、これは機器本体だけであって、工事まで保証するものではありません。一方、工事のみ請け負う業者は支給されたエアコンを保証する立場にありません。すると、もし保証期間内に不具合が発生してメーカーに修理を依頼した場合、その原因が工事側にあったときは有償です。逆に、工事業者に依頼してエアコン本体にその原因があれば、点検にかかる費用は有償の可能性があります。
ハッキリ言いますが、エアコンと工事は同じところでお願いするのが得策です。
見積依頼での誤った認識
エアコンが標準工事で安く買えると思い込み、業者に見積りを気安く頼む人がいますが、とっても迷惑なんですよ!
業者が見積依頼で呼ばれるケースの多くは、標準工事では対応が難しい内容のもの。それを家電量販店のような標準工事ベースの金額と比較されては、たまったものではありません。それなら、その広告を見たお店でどうぞお買い求め下さい。業者が現場に出向く以上、技術的見地を投入して見積調査にあたるわけですから、本来タダではありません。いわば、お医者さんの診察を受けたとき、診察料がかかるのと同じこと。
どうか節度ある認識をもって、業者に見積現場の診察を依頼するかどうかご判断下さい。