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安易に考えてはいけないエアコン選びの句

倉本和幸

倉本和幸

テーマ:空調の一句

エアコンの シロウト選定 悔いのもと

部屋の広さで選びがち

家電量販店などでエアコンを買う際、事前に調べていくことと言えば部屋の広さ。
各メーカーのカタログを見ると、機種に応じてその目安が表記されています。
素人の方は、その表記を基準にエアコンを選ぶケースが少なくありません。
しかし、専門業者としてお伝えしたいのは、部屋の広さはもちろん、
その部屋の中に熱を発する要素がどれだけあるかを見抜く必要があるという点です。

自己判断で諦めがち

建物の構造や階数、日差しや窓の大きさ、過ごされる人数、
熱を持つような照明器具・電化製品の有無などを多岐にわたり見抜いてこそ、
その部屋の条件に見合った能力が割り出され、機種選定に至るのです。
よく「家電量販店の方が安いから・・・」なんて話をよく耳にしますが、
お客様がエアコン選定の責任を負われた分、安くなるのも当然です。
仮に冷暖房の効き具合に納得できなくても、諦めざるを得ませんよね。
自らの判断でシロウト選定してしまったわけですから。

電気工事を見落としがち

エアコンを買うと、基本的には室内機と室外機にリモコンがついてきます。
室内外機の設置位置や双方をつなぐ冷媒配管のルートや長さは
ある程度お確かめのはずですが、専用コンセントやブレーカーなどはいかがですか?
更新時はこの見落としによるリスクが低いものの、新規取付の場合は
設置場所の近くに電気がないとエアコン工事に加え電気工事も必要となります。
そうなれば、想定外の予算が負担となって後悔することに。

今回は辛口のコラムとなりましたが、
エアコンの機種選定はそれだけ安易に考えてはいけないということです。
エアコンという【モノ】を買うのか、涼しさや暖かさといった【コト】を整えるのか、
そこを見極めて専門家をうまく利用するのはあなたの判断次第です。

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倉本和幸
専門家

倉本和幸(一級管工事施工管理技士)

株式会社京都設備

部屋や用途を正確に把握した上で、温度だけでなく、湿度、気流、空気清浄といった空調の質にまで配慮した提案を目指しています。また、空調設備の枠にとらわれない発想力で新たな価値の創造にも努めています。

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